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107 当然の行動


「ほぉ〜〜っ! これこれ〜っ!!」

「なにこれ美味しいっ!?」

「本当に美味しいわね!」


 何をしているかって?


 カレーにチーズを乗せて食べているに決まってるでしょう。


 セリもシーナも、チーズをトッピングしたことで、普段よりもカレーを食べるスピードが上がっている。


「リンちゃんは本当に、よくこんなもの思いつくわね」

「ふふふ。イリアさん。チーズを甘く見てはいけません。チーズはだいたいのものなら、何に組み合わせても美味しいんですよ」


 それに……


「実は、こんなこともできるんです」


 私は自分の器に乗っているチーズに向かって、炎魔法を使う。


 炙りチーズだ。


「な、なんだか、すごい、いい、におい、が……」とセリ。

「…………ぁぁぁ…」とシーナ。


 炙りチーズをふんだんに乗せたカレーを一口。


「んんんんん〜〜っ!!!」


 生きてて良かったぁ〜。


 ほんとに米が欲しいよ。

 ナンもいいけどさ。米が欲しいよ。


 私の炙りチーズを見た2人が同じように炎魔法でチーズを炙る。

 セリはもちろんイリアさんのチーズも炙ってあげている。


 3人が同じタイミングで、カレー(炙りチーズ乗せ)を口に入れる。


「「「 ………… 」」」


 言葉を失っているが、目を見ればわかる。


 ─────ヤツら、炙りチーズの虜になってやがるね。


「リンはなんて罪な女なの…」

「なんて恐れ多い存在なのかしら…」

「リンちゃん……」


 ようやく出た言葉が、炙りチーズの感想ではなく、私に対する感想だった。

 

「ちなみに今更だけど、テアはこういうのは食べないの?」

「料理など経験したこともないんじゃぞ?」

「試しに一口食べてみなよ」


 そう言って私がスプーンに乗せたカレーをテアに差し出す。


 ドラゴンにカレー食べさせたら重篤な症状に陥るとかないよね?

 大丈夫だよね?

 玉ねぎとか大丈夫だよね?


「いただこう」


 何気にテアが初めてのカレーを食べる。


「むむむっ…!!」

「どう?」

「これは…なんとも複雑な味じゃ」

「そりゃあ色々入ってるからね」

「様々な味が感じられるの。妾は人間と感覚が違うんじゃ」

「うん?」

「もちろん美味しいが、全ての食材の味を一緒に感じることはできんのじゃ」


 新事実きたぁ〜っ!

 

「てことは、今それに入ってるひとつひとつの食材の味をバラバラに感じてるってこと?」

「そうなるのう」


 隠し味とかバレちゃうじゃん。

 

「じゃから妾はもっと単純な食材の方が好きなんじゃ。もちろん、これも十分に美味しいがの」


 なるほどね。だからいつも肉単体しか食べないのね。


 ドラゴンの食事の謎も解明された(?)ので、カレー食べ終わったら、昨日あったチーズ村の件を国王に報告しに行こうかな。


 まさかとは思うけど、一応聞いてみよう。


「ねぇシーナ。これ食べたら国王に報告しに行くけ─────」

「任せたわよ」


 やっぱりね。

 まだ一緒に行こうとも言ってないじゃん。


「わたしは今日セアちゃんと遊ぶので忙しいのよ」

「今日ね、シーナおねえちゃんと遊ぶんだっ!」


 うっ。このセアの笑顔を見せられては私はもう1人で行くしかない。


 あっ、セリが─────


「わたしは絶対行かないから。そもそもなんで事を知らないわたしがいく必要あるの」


 目を見ただけなのに……っ。

 誘う前から断られた。


 仕方なく1人で行くことにする。


カレーチーズ、、、

今日の晩ご飯は決まりですね、、

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