↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

「縁起の悪い女」と婚約破棄されましたが、殿下の厄を十年引き受けていたのは私です ~今日から殿下の不運は、殿下ご自身でどうぞ~

作者:アクア
最新エピソード掲載日:2026/11/05
「お前といると縁起が悪い。婚約は破棄する」
夜会の広間で、王太子ローナン殿下はそう言った。隣には〈幸運の令嬢〉と評判のブリジッドが寄り添っている。
私、フィオネはよく転ぶ。よくカップを割る。馬車の車輪はよく外れる。だから〈縁起の悪い女〉と呼ばれてきた。
でも本当は、触れた人の厄を引き受けてしまう体質なだけ。十年間、殿下の厄を全部被ってきたのは私だ。
「承知いたしました。では、今日から殿下の不運は、殿下ご自身でどうぞ」
大階段を上りかけた殿下が、足を滑らせた。転がった王冠が、私の足元で止まる。
その夜、私の手の中で、紅茶のカップは一度も割れなかった。
「……やっと気づいたか。遅いぞ、お前」
肩の上で、手のひらほどの厄神が、ふんぞり返っている。
翌朝、〈国一番の不運な男〉と呼ばれる辺境騎士団長コナルが、屋敷の門の前に立っていた。
「あなたの隣でだけ、雨に降られなかった。理由を聞かせてもらえますか?」
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。