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第九話 「泣くのは嫌だ、笑っちゃおう、進め〜」
よく晴れた夜の公園。
降ってきそうな、満天の星空。
特別が私のところにもやって来る感じがする。
「でもね、私は普通の女。家に帰ればひとりぼっち。惣菜片手に家に帰る寂しい女。」
私は、とぼとぼとマンションに帰った。
13階建てのマンションを見上げる。
オートロックを抜けて、エレベーターに乗る。
チーン。
エレベーターを降りて、廊下を一番奥まで歩いていく。
私は、自宅の玄関を開けた。
ガチャリ
見慣れた部屋。
聞き慣れた音。
生乾きの匂い。
私は、急いで靴を脱ぎ、窓から夜景を眺めた。
夜景だけは、いつでも綺麗な13階だった。
「……泣くのは嫌だ、笑っちゃおう、進め〜……」




