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第八話 「さては妖刀村正やな。」

雨続きでじめじめする部屋。

湿った布団と、埃の匂いが混じり合う。

特別なんて、どこにもないように感じる。


「でもね、私は魔法少女。呪文を唱えれば、全てが綺麗になるのよ。」

「マカロ〜ニ、マカ〜ロニ、ジャンバラヤンバラヤ」


ブオオオ……


私は部屋の掃除機掛けをする。

今日はシフトがお休みだ。

今日中に1週間分のお料理の仕込みをしちゃわなきゃ。


私は、昨日届いた包丁の包みを開ける。

少し高かった包丁は、私の顔が映り込みくらいきれいな刃だった。


「さては妖刀村正やな。」


私は、昨日激安スーパーで買った鶏肉を切ってみた。

すっと切れる。


「また、つまらぬ物を切ってしまった。」


私は、1週間分の鶏肉と、野菜を切って冷凍庫に入れた。


「ふー頑張ったぞ私。」

「ご褒美になんか飲もう。やっぱレモンティー!」

「松本小百合か!」


私は、冷蔵庫からビールを出して飲む。

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