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第六話 「キャベツばかりをかじってた。」
雨の降る中で走ってる通勤路。
車の匂いと雨の匂いが混じり合う。
特別なんて、どこにもないように感じる。
「でもね、私はシンデレラ。カボチャの馬車が送ってくれるの。」
「遅刻すんなよ。」
私は、館長に怒られてた。
「すいません。」
「何で遅れたの。」
「二度寝してしまいました。」
「5分くらい大丈夫だけどさ、雨が続いて、みんないらいらしてるからさ、気をつけてね。」
「はい。」
「雨が続いたからって、キャベツばかりかじってないでよね。」
「……ああ、エヴァンゲリオンですね。」
「え?」
「え?」
「……いや、なんでない。君なら分かるかと思ったんだがな。」
「……はい。」
「仕事やりなさい。」
「はい。」
館長が、寂しそうな顔をしてた。
なんでだろう?




