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第四話 「真実はいつもひとつ」

薄暗い帰り道。

公園前の街灯がチカチカと点滅していた。

特別なんて、どこにもないように感じる。


「でもね、私は雪の女王。歌を歌えば幸せになれるのよ。」


私は、スキップして街灯に飛びつく。

街灯を中心にクルクル回る。


「ありの〜ままの〜」


それから、公園のよく分からない建物のドアをノックしてみる。


「エルサ、雪だるま作ろ〜」


それから、公園の良く分からないコンクリートの山に登る。


「私にも、彼女には、夢がある〜、夢がある〜」

「空を飛ぶ光を見たい」


「すいません。」


私は急に呼びかけられて、驚いて声の方を見た。

制服警官が立っている。


「公園に不審者がいると、通報がありましてね、ってあんたか。」


懐中電灯で、照らして顔を確認した警官は、私だと分かると疲れた顔をする。


「お疲れ様でした。ここからは我々の仕事です。」

「いや、何がだよ。てか、どっちかといえば、こっちのセリフだよ。」

「分かってるね、おまわりさん。真実はいつもひとつ!」

「どういうことだよ。さっさと帰れ。」

「えー、少しだけ付き合ってよ。」

「嫌だよ、疲れてるし、仕事中なんだよ。」

「飛ばない豚はただの豚だ。」

「豚は飛ばないんだよ。」

「一杯行く?」

「だから、仕事中なんだよ。」

「奴はとんでもない物を盗んでいきました。」

「本当に窃盗犯の目撃情報なら聞かないといけないけど、違うんだろ?」

「あなたの心です。」

「盗まれてねえよ。さっさと帰れ。」


私は、ちょっとだけ楽しくなって、家路についた。

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