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第三十二話 「それでも生きたい」
窓の外は白み出している部屋。
頬の下のフローリングの冷たさと、冷蔵庫のモーター音が混じり合う。
特別なんて、どこにもないように感じる。
「世を呪い、人を呪い、それでも生きたい……」
「……違うか。」
私は、ゆっくりフローリングから起き上がる。
節々が痛い、でも動く。
周りを見渡す。
いつもの見慣れた平凡な景色、でも見える。
特別なんて、どこにもないように感じる。
「でもね、私はシンデレラ。いつか、かぼちゃの馬車でお城に行くのよ。」
「まずは、お掃除しなくっちゃ。」
私は、汚れたフローリングにお掃除シートを滑らせる。
「シンデレラもお掃除は頑張っていたのよ。」
きれいになったフローリングは気持ちよかった。
私は、フローリングでうたた寝をはじめる。
お仕事に行く前に、シャワーを浴びなくちゃ……




