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第十九話 「レインボーブリッジ封鎖できません!」
薄暗い映画館の座席。
スクリーンに映る役者が輝いている。
映画を見ていると、特別になった気がする。
「今日はね、私はスタッフ。マジでやばい。マジでヤバいから誰か助けて。マジで。」
「こっちも限界。マジ限界。」
先輩と私は、プルプル震えながら、暗幕を押さえている。
ニャオンモールシネマには、建物の構造上、排煙窓がある。
普段は、窓と言っても黒い板が貼ってあるので、光は入ってこない。
今日は、故障により、ひとつの窓が閉まらなくなった。
それで、急遽、修理完了するまで、先輩と私で、光を暗幕で遮っているのだ。
先輩が、白目になり出した。
「もう無理、もう無理、レインボーブリッジ封鎖できません。」
「先輩、俺、あんたの言うこときく。」
「どうして現場に血が流れるんだ。」
「排煙窓を建て直す!」
朝一の回を、どうにか乗り越えた。
2人は、ハイタッチした。




