193 「あなたの言葉を」
こんにちは。
今回はこちらの本のご紹介を。
相変わらず辻村作品……なのですが、なんと今回はエッセイ集です。
〇「あなたの言葉を」
辻村深月・著 / 毎日新聞出版(2024)
比較的最近出版されたものですね。
冒頭「はじめに」の部分を読むと、こちらのエッセイは辻村先生が毎日小学生新聞に月に一度のペース寄稿していた連載エッセイだそうです。
小学生を対象にしているため、特に言葉遣いや一話の長さをよく考えられている印象。それでいて内容は考えさせられるものが多いのです。これは先生ご自身がこの時期、小学生のお子さんを育てていたことも大きいのかもしれません。
また、特に、書き始められたのが2020年ということで、あのコロナ騒動が始まった時期。なかなか学校に行けず、友達に会えなくて寂しい思いをしていたであろう子どもたちにむけて、そっと「読書はいかが」とお勧めする内容のものが印象的。
そして今回とりわけ「これは!」と唸らされたのが第三章の「読むこと」でした。この部分は特に必見だと思います。
辻村先生ご自身は幼いころから読書好きで、小学三年生から物語を書きはじめたそうなのですが、もちろん世の中の小学生さんたちがみんなそんな風なわけではないことはご存じで。
それでも「本を読むこと」にはどんな大切な意味があるか、将来どんな風に自分の人生にとって大事な存在になるかをわかりやすく言葉にしてくださっています。「読書量と国語力」や「読書感想文」の項は中学生への授業でも使えそうな内容で、是非国語の先生方にお勧めしてみたいなと思いました。
もちろん学校図書館にある意味がある本だとも思います。よろしかったらぜひ!
それでは、今回はこのあたりで。





