194 「白鳥とコウモリ」
こんにちは。
今回はこちらの本のご紹介をしたいと思うのですが、その前に。
筆者である東野圭吾先生の突然の訃報に驚いた方も多いと思いますが、私もその御多分に漏れず非常に驚いたひとりです。
数々の著作に驚かされ、また感動してきた読者の一人として心よりご冥福をお祈りいたす所存です。
〇「白鳥とコウモリ」
東野圭吾・著 / 幻冬舎(2024)(単行本は2021年初版)
こちらも比較的最近出版された本ですね。すでに映画化もされており、9月に公開を控えているとのこと。そんな中での東野先生の訃報で、非常に複雑な思いを禁じ得ません。
ともあれ、なんと申しましてもミステリーですので、なるべくネタバレを避けつつ少しだけストーリーのご紹介を。
冒頭はとある殺人事件を調べるふたりの刑事から始まります。事件が起こったのは2017年。東京竹芝にて、ある非常に誠実で善良な弁護士の男性の遺体が見つかったことが発端でした。
男性の名は白石健介。
やがて警察の捜査線上に、愛知に住むとある男・倉木達郎があがってきます。
この男、どうやら愛知県で30年以上前に起こった殺人事件に関わっているらしく……。
刑事たちは少しずつ事件の核心に近づいていき、倉木はやがてその過去の殺人事件と白石弁護士の殺人事件の両方を自供して勾留されるのでしたが……。
このあたりまでで、文庫で大体120ページほどなのですが、普通のミステリーだったらもうこれで「謎は解けた、大満足!」と言って終わるはずのところ、この作品はそこでは全然終わらない!
ベテラン刑事・五代はずっと何かの違和感を覚えているのですが、それは倉木の息子・倉木和真と、白石弁護士の娘・美令も同じで。容疑者倉木の供述には、どうしても何か不自然な部分が残るのです。どうやら事件の裏には、さらに隠された秘密があるらしく……。
みなさんご存じの東野作品ですので、とにかく読みやすくてどんどん読めてしまいます。謎が解けたと思ったら次の謎が出現して、「どうなるの、どうなるの」とページをめくる手が止まりません。
ここではごく冒頭の部分しかご紹介できないのですが、是非読んでみていただきたい作品ですし、学校図書館にも置きやすいのではないかと思いました。
それでは、今回はこのあたりで。





