208 少子化についてつらつらと
はいこんにちは。
今回もちらっとSNSで見かけた話題からではあるんですが、これは私にとって常に頭のどこかで考え続けている問題のひとつです。
そもそも日本に限らず、経済大国と言われる国の多くで少子化傾向が強まっているとのこと。これは、先日オスカーを受賞した映画「急に具合が悪くなる」の中でも言及されていて、より考えさせられたんですが。
そもそも文明が進むと食料が充足し、科学技術が進むことで家事を楽にする機器が数多く開発され、女性が外で働きやすくなっていく。
女性が働きやすくなったとはいえ、今まで家の中のことは女性に任せっきりのことが多かった男性たちの頭の中まで、急に変わるわけではない。というか「人の意識を変える」ことほど大変なことってないわけで。
畢竟、女性は外で働いた上に家事・育児をメインで担当する側でありつづけさせられる。特に日本ではこの傾向が強くて、ヨーロッパの国々のように当たり前のように男女で家事・育児まですべて折半という形にはまったくなっていないのが現状です。
昔は日本でも「外に働きに行くのは許してやってもいいが、その代わり家のことは完璧にやれよ」なんてダンナさんに「許し」を貰って、奥様がようやく働きに出ていた。明治以降はずっとそんな感じです。江戸時代以前だとまた違ったみたいなんですけどもね。ともかくその流れのまま今に至っているのだから、女性の負担ばかり増えてしまっているという事実は否めません。
そんな中で「子どももたくさん生め、育てろ」というのは本当に無理難題もエエとこです。
とはいえ昔の女性たちだって、本音ではたくさんの子どもを産みたかったわけではないのかもしれません。家の中に閉じ込められ、家事労働や農作業などで一日中こき使われたうえ、もし子どもを授からなければ「子どもも生まないヨメなど意味なし」と婚家から一方的に離縁を言い渡されていた時代のことなんですから、そら生むしかなかったんでしょうしね。
経済力もないので夫には逆らえない、避妊法も原始的なものしかない……ではどんどん妊娠させられてしまい、生むしかなかったという事情もあるでしょう。ほんま気の毒……。
ともかくも。現代では、外で働かねばならない上に、男性たちの意識改革がひどく遅れていて家庭内の仕事が女性にばかり偏っていることは、少子化が進む大きな要因だと思われます。
ましてや今の日本は経済的に落ち込んだ状態が30年以上も続いてしまっている。経済的に苦しいのだから、当然、子どもに回せるお金も少ない。子どもはどうしたってお金のかかる存在です。特に日本では教育費の比重が諸外国に比べてはるかに高いですしね。生めば生むほど貧乏になる。これではどうしても少子化へと拍車がかかってしまう。
構造的な問題とともに、意識のありかたにも問題があり、意識の問題はごく限られた家庭内の問題でもあって他人が口をだしにくい領分になっている。色々な理由があって、本当に少子化は解決が難しと思われます。
ちなみにSNSではすぐに「ワガママになった女が悪い」「いや男が悪いんだ」というバトルに展開するわけなんですが、それもまた近視眼的なお話。「どっちが悪い」と言い合っているうちは何も解決しないでしょう。
大事なのは、きちんと問題の根源を客観的に見定めて必要な施策を素早く打っていくことしかないと思います。
子どもは「生む」だけじゃなくてその後「きちんと育てる」がくっついてこなければ意味がない。不幸な子どもをたくさん作ったところで意味がないどころか国が傾く原因になりかねない。
単純に「生んだ女性にお金をたくさん渡す」みたいなことだけでは解決しないことだと思います。子どもはやっぱり、平和で理解のある親がいる家庭で愛されて大切に育てられるべきだと思うからです。父親不在のシングルマザーの家庭を望む女性も増えてきているらしいのですが、本当にそれでいいんでしょうか。
いや、でも日本の男性たちがいまだに家庭や妻に望んでいること(「家事育児はすべてお前がやれ」とか「俺の親も当然お前が介護しろ」とか)を考えると、確かに「それぐらいならシングルでいいや」と考える女性が増えるのも致し方ない……という気もしてしまうので、どうしたものか。
なお「急に具合が悪くなる」では構造的、原初的な問題から紐解いて語られていて凄いなと思いましたので、よろしかったらご覧ください。
今回もまとまりませんが、ひとまずはここまで。ではでは。





