178 課題図書2026(1)
こんにちは。
すでに届いているという学校さんが多いのではないかと思いますが、私の勤める学校図書館では、早めに注文したはずがようやく今日になって課題図書が届きました。はあ、ほっとしました……いつになるのかとヤキモキしていましたもので(苦笑)。
ということで早速一冊目を拝読しましたので、今日はそちらのご紹介です。
これまでは課題図書3冊をいっぺんにご紹介していましたが、今年は3話に分けてご紹介しようかと思います。
ちなみに、中学校版の課題図書のみになりますので、そこはどうかご了承ください。
〇「君の火がゆらめいている」
落合由佳・著 / 講談社(2025)
今回の3冊の中では最も薄くてページ数が少なく、読みやすそうなので手にとりました。
ぱらぱらとあとがきなどを拝見すると、どうやら「きょうだい児」がテーマの小説のようです。
もう一冊の小説である海外小説がクローン病を扱っているもののようだったので、「今回も重いテーマの本が多いなあ」と思いながら拝読。
ではストーリーを少しだけご紹介しましょう。
主人公・葉澄は双子の姉がいる少女。
双子の姉・菜々美は特性を持つ少女で、作中ではっきりとは書かれていませんが、参考文献には「自閉スペクトラム症」の文字が見えます。こだわりが強く、療育を受けながら葉澄と同じ学校の特別支援教室に通っています。
幼いころから「菜々美とずっといっしょにいる」と宣言してがんばってきた葉澄。けれどもクラスメートや親友との関係や、親との関係に悩みを深め、次第に孤独と苛立ちを感じるように……。
そんなある日、菜々美の付き添いで行った病院で、明るい少年・恵太に出会います。実は恵太にも療育が必要な弟がいたのでした。
彼を通じて「きょうだい児」という名称を知り、きょうだい児をサポートする団体「つなぎび」に参加するようになった葉澄でしたが……。
冒頭の主人公は小学六年生でしたが、次第に月日が進んで中学三年生までが描かれていきます。
「きょうだい児」という名称は最近知りましたが、実はずっと昔、高校生のときの友人に同じような境遇の人がいたので、一応の理解はありました。
それでも、ここまで大変なものなんだなという思いは否めませんでした。
きょうだい児の方々の境遇の一端を知り、理解できる助けになる本ではないかと思います。
今年の課題図書ですので、生徒さんたちにどのようにお勧めしたものかを考えねばなりませんが、「きょうだい児」というところを前面に出す方がいいのかそうでないのかは悩むところ。
そうでなくても、毎年「課題図書」という名称を出すと敬遠する子が多い印象ですし。
もう一冊の小説も「クローン病」がテーマということで、どちらもそのままお勧めしないほうがいいのかな……と思案中です。
ではでは、今回はこのあたりで。





