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足切りのクマは、斧を握る  作者: パスカル


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第7話 地上の匂い

ギルドの廊下を歩きながら考える。


結局、チロと言葉での意思疎通は無理だ。

ならまず0層で動きながら、体で覚えるしかない。


ただ、とっかかりはある。

今日の経験が教えてくれてる。

魔力だ。

感情の起伏で魔力は発露する。


意図的な受付のお姉さんの魔力圧。

ガルド様の声に滲む魔力や、読み取れなかったが感情の起伏での魔力の変動。


今後は魔力の感受性を同時並行で磨きつつ、

チロの魔力の発露を見逃さないようにする。


俺が心配でダンジョンまで静かに付いてきたチロの事だ。

本当に危ないときは、感情の起伏ぐらいはあると思う。


今のところ、俺が走る時に前方にゴブリンが居て、

一匹と二匹のときぷぅの回数が違ったと思う。

魔力は分からん。

だから鳴き方とそのタイミングも、体感で覚えていく。


考え方が体育会系だと思われるが、重ねて言うと金がないのだ。

同時並行で金を主に集めないと餓死する。


だがこの金欠問題にも、一つアイデアが出来た。

ギルドの掲示板に常時張り出されてる、採取系のクエストだ。


今までソロで確実な討伐もこなせるか分からないため、

モンスターも間引きの必要な奴をやって魔石を換金してきたわけだが、ダンジョンは資源の宝庫だ。

魔石以外に低層で分かりやすいのは、魔草・魔力水・魔鉱石。

魔草から鉱石順に、手に入れられる難易度と価格が変化する。


だからまずギルドにお願いして実物を見せてもらい、

チロに魔力の匂いを覚えてもらう。

分かればラッキーぐらいだ。


魔力水は基本、ダンジョンに湧き出ている水は基本魔力水で、価格は純度の問題だ。

魔鉱石は種類はあれど、全てが貴重なため、見つかり次第持って帰ればいい。


《魔香識別》と俺の《観察の心得》は、戦闘と素材採取なんでも使っていく。

心得先生は効果が毎回フワッとしてて、実践で使い倒さないと分からないのだ。


今日のゴブリンにショルダータックルブチかました時も反応があったので、

スキルレベルがないとはいえ、奥深すぎる。

噛めば噛むほど味が出る、スルメスキルになってる。




入口のホールに戻り。


また受付しないとだけど、相変わらずあのお姉さんの列を中心に、モーゼみたいに真っ二つに割れてる。

あんまり悪目立ちしたくないから嫌なんだけどなぁ。

今日は一回並んだからノルマ達成って事で、許してくんないかな。


チラッとお姉さんの方を見つつ、他の列に足を向けると、尋常ではない圧が飛んできたから、そそくさと悪魔の列に並ぶ。


この世界の常識学ぶときに、パワハラって言葉習わなかったのか?

もし誕生日が分かったら、辞書をプレゼントしよう。


順番が回って来たので話を始めると、無言で両手を開き、こちらにチロを差し出せとでも言いたそうなしぐさをしてくるので、チロを渡した。

チロも嫌がってないから、お互いwinwinなのだから良いのだ。


「チロ? 俺を捨てて鞍替えはやめてね?」


しかし触り方が慣れているというか、丁寧というか。

先ほどのガルド様もメロメロだったし、異世界人は小動物に弱いのかもしれない。


まぁ確かに異世界が魔獣だらけなら、厳つい動物しかいないだろうし、かわいいっちゃかわいいのだろう。


鑑定の結果が伝わっていたのか、従魔登録をすることになった。

探索者の生きた付属品扱いらしいので、やらかしたら責任は私にきます。

ガルド様のお髭みたいにハミハミしたりしないでね。

俺がご飯食べさせてないと思われるじゃん。


従魔はこの世界はかなり珍しいが、異世界ではポピュラーだったらしい。

そもそも異世界には全体に魔力がいきわたり、山や森に魔獣は普通にいるわけで、

エルフなどの森と生きる種族は従魔を連れている人は多かったそうだ。


機嫌はとれたし、初心者が低層で拾えるのは、

下級薬草・魔力草・止血草どれかだから、実物見せてもらって出発しよう。



ちょっと? そろそろウチのアイドル返してもらっていいですか? 移籍は認めませんよ?





今回は初めてゲートをくぐった先の0層メインで活動する。


0層は、現代社会の建物に草木が生えまくった、慣れの果てのような週末模様になっている。

看板の文字は剥げ、窓は割れ、植え込みは境界線を侵食して道路へ伸びる。

人の気配が薄いところほど、景色が「昔の写真」と「今の狩場」を混ぜたみたいに不気味になる。


海外の都市で、ちょっと前に世界的に感染病が流行り、

ロックダウンなどあったとき、こんな荒れ模様だったかもしれない。


「海外はスケールがデカいから動物歩き回ってたけど」


まさか日本の見慣れた街で、ファンタジーモンスターが徘徊すると思わなんだ。




0層は1層以下のダンジョンと違って開けて、魔力の濃度も薄い分、

モンスターとも比較的出会わない。

比較的ね。


だから0層は魔石狙いではなく、今回探すのは魔草と魔力水だ。

初心者や新人探索者のいい収入源だが、なんせ0層は広い。


チロが持っている探索系のスキルがないと、まず狙って見つけられない。

だから見つけた時の小遣い稼ぎになる。


「何なら群生地見つけて、今後ともお世話になりたい」。


くそ、金が俺たちのケツに火をつけてきやがる。


「取り合えず草木と湿り気のある街区方面に、チロの《魔香識別》の反応を確かめつつ行きますか」


もちろん俺の《観察の心得》も忘れてない。

開けている場所ではメインで使わせてもらう。

効果がはっきりしないから手探り状態なのは、いつもの心得先生って感じ。






両脇に、こじんまりした店や家が並ぶ舗装道路を歩くこと三十分経過した。


影は建物の角で途切れ、風は車道の真ん中だけ妙に通る。

視界が開けるほど、敵がどこから出てもおかしくない——ダンジョンの壁に守られた狭さとは、緊張の種類が違う。


早速、ゴブリンが建物の陰から顔を出す。

むかつく笑顔。


「第1村人発見、ちょっと君インタビューいいかな?」


ここまでチロの反応は無かった。

俺の《観察の心得》も、まだ「何かある」程度の手応えに留まる。


ゴブリンが出てくる前はなんとも無かったが、視界に収めた瞬間、皮膚の上を薄い風が撫でる。

いや、風じゃない。

体温の外側を、別の温度がなぞっていく感覚に近い。


こればっかりは最近意識し始めた、魔力の肌間なのかスキルの効果なのか、いまいちわからん。

ただ一つだけ言えるのは、視線を合わせた途端に世界の解像度が上がる、ということ。


てかこのゴブリン、鉄パイプを握ってら。

1層のダンジョンより、0層の地上の方が武器は豊富みたいだな。

当たり前に、こん棒ゴブリンの上位互換が出てきたぞ。


見た感じ、地上は競合他社がいないのか。

良いもん食って、皮膚に脂の艶がある。

表情に、ダンジョンゴブリンみたいな飢餓感は薄い。


ただそのぶん、戦闘はおざなりなのか。

朝のこん棒ゴブより、肩の位置が高く、肘が外に逃げている。

足の運びは速そうに見えて、重心の移動が雑。


魔力の肌間は、いつものゴブより「強さ」を示してる。

不思議と《観察の心得》が教えてくれるのは、強さの中身じゃなく、

未熟さの方だった。



今までと今日の反省で、斧の構えの見直しを考えた。


今までは足を切る前提で、最初から右に振りかぶった横構えだった。

練習も実戦も、そこに寄せすぎた。

だから朝のこん棒ゴブみたいに、意表を突かれた瞬間に一歩遅れる。


ただでさえ遅さに辟易しているのに、これではダメだ。


だから今回は振りかぶらない。

斧のヘッドを自分の正面に置き、刃を上向きにし、喉と胸の前に小さな壁を作る。

右手はヘッドの根元を深く握り、左手は柄尻に近い位置を広く持つ。


これで相手に接敵して、相手の先制攻撃や飛び道具をさばくカウンターに繋げる。

相手が動かなければ、そのまま斧でも拳でも脚でもブチかます。

ショルダータックルでも心得が効果を発揮するのは確認済みだ。

低層モンスター相手なら、十分通用するはず。


名付けて、前詰め構え。


「さぁ、初お披露目だ」


スキル並列起動、いきまぁす。


息を吐く。

同時に、足裏で地面の粗さを拾う。


構えは出来てる。

重心も良し。

《観察の心得》のせいか、自分の表面を流れる空気の筋が分かる。

相手のにやけ面の筋肉の動きまで、妙に鮮明だ。


間合いに入った瞬間、ゴブリンは鉄パイプを振り抜く。

遠心力に物を言わせた、大雑把な横ぶり。

速い。

けど、振り始めは肩が先に言ってる。


いつもより相手の体全体が良く見える。

目が狙う場所を、構えが打ち込みルートを、脚運びがタイミングを、姿勢が相手の重心を。

近づくほど、頭の中の知識が囁く。

それは優しさじゃない。

狩りの現場で父さんが言ってた、冷たい確認作業に近い。


分かるよ。

俺の左側頭部だろ?

狙ってくるの。


踏み込みと同時に、広めに持った柄で軌道を少し左斜めに潰す。

金属と金属が噛み合い、火花が散るほどではないが、手の中で嫌な震えが走る。

構えもなってないゴブリンは、肘が跳ねて体勢を崩す。


俺は次の踏み込みで、柄のガードに載せた右肘を顎の下にねじ込む。

打突。

床に沈む音。

そのまま体重を載せ、右肘から斧へ流すように振り下ろす。


刃が肉に入る感触は、スパッとした切断というより、厚い刃が「割る」に近かった。

骨の近くで一度止まり、柄が跳ねる。

噛んだ。

一瞬だけ、抜くのに時間がかかる。


それでも落とす。

床に叩きつけるように、一撃で終わらせる。


ゴブリンを叩き切った。


肩に鈍い痺れが残る。

呼吸が、一拍遅れて荒くなる。


「いやー、本当に毎回言葉に出来ない感覚だな、心得先生は」


少しだけ最初にスキルが発現した時のことを思い浮かべては、俺に何か優しく語りかけてくれる様で、両親を彷彿とさせた。


「あの山で父さんの狩猟の手伝いしたりしたな」


地元の風景の懐かしさに更に記憶が刺激され、怒りっぽい俺にいつも諭すように、

知識と技術を教えてくれた思い出が、風と一緒に肌と記憶を撫でて、少し暖かい感じがした。






「ぷぅぷぅ」


リュックの中のチロが鳴く。

咄嗟に身構えるが、魔力は感じなかった。


「どした? お外に出たいのか?」


サイドポケットからムギュムギュ出てきたチロは、地面に降りた。


「捨てられた山でも元気に生きてたし、元気いっぱいだな」


そういえば、さっきのゴブリンが出てくる前も後も、チロは反応しなかった。


魔力量で言えば、チロが嚙みついたこん棒ゴブと同等、

その後の帰りで教えてくれたゴブたち以上の潜在魔力だとは思うけど、反応は無かった。


ダンジョンとは違い開けているから分かりにくいか、

効果範囲が意外に狭く俺が先に見つけて戦闘が始まってしまったのか、

単純に脅威とは思わなかったのか。

いまいちわからんが。


「ぷ!」


「あれ、今魔力が?」


出てた、間違いなく。


急いでチロを探すと、民家の庭に居た。

斧を構え、モンスターが隠れてそうな民家を正面に見据えて、チロを守るように庭と玄関の間に立つと同時に、《観察の心得》に体を委ねて構える。


玄関、窓、屋根、家の隅。

自分が目の前を見ているのか分からなくなるぐらい、全身で警戒する。

緊張感が俺を支配するが、チロが足元で鳴く。


「ぷ」


「もういいのか?」


するとまた庭に向かう。

するとまた魔力を乗せた鳴き声が返ってきた。


「え」


もう一度周囲を警戒するが、たぶんモンスターはいないと思う。


「と、いう事はこの草に反応してんのか」


草に触ってみると、ほんの少し魔力を感じとる事が出来る。


マジか。

これ感じとれるなら、さっきのはゴブは効果範囲外だったのか?


取り合えず採取して一束回収して、偉いぞっとチロを撫でる。

すると少し横に移動してまた鳴いてる。


え?

それも?

まさかだよ?




まさかだった。

この民家だけでバカとれたしかも。


魔草11束 下級薬草7束 止血草3 


素人からみたら魔力に汚染されて雑草だらけに見えたけど、チロみたいなスキルがあれば、宝の山みたいだった。


いまので分かったのは、チロの《魔香識別》は範囲は若干のブレがあるが、

範囲内だと物が持つ独特の魔力の違いを嗅ぎ分ける能力が高いって事だった。

ダンジョンの中だと閉鎖的なためか、結構先まで分かってたしな。


正直、俺もギルドで草の見た目見ても分けわからんし、魔力も触っても強弱しか分からんかった。

エルフのお姉さんから、初めてかわいそうな物を見る目を向けられた。


俺だって食えば野菜の違いぐらい分かるモン!!






少し遠くの家から、何かが落ちるような音がした。


0層の静けさの中だと、そういう音は妙に胸に刺さる。


今の民家の入口から様子をチロと伺うと、二匹のゴブリンが取っ組み合って転がってきた。


片方の手には血まみれの鳥が握られている。

もう片方が一生懸命にそれへ手を伸ばし、爪を立てて奪おうとしている。


羽が散る。

鳥の目が光を失うのが、はっきり見えた。


ライバルがいると、あんな風に餌の奪い合いをするんだな。

人間の道徳じゃ測れない。

けど、生存の優先順位は分かりやすい。


「へー、このまま共倒れして金になってくんないかな」


プロレス観戦よろしく見守っていると、

別の鳥が二匹の横を抜けて俺の方へ飛んできた。

羽音が急に近づき、頬を掠めて遠ざかる。


二匹の手が止まる。


何が起きたって?。

プロレスゴブの目線が二匹分ばっちりこちらに刺さった。

二匹は民家へ戻り、次に出てきたのは農具だった。

片方は刃のついたスコップ。

片方は柄の長い鎌。


「悪役プロレスラーでももうちょい武器に温情あるぞ」


最悪だ。

仲良く、同じタイミングで走ってきやがる。


左からスコップ、右から鎌。

挟むように距離を詰めてくる。

俺に防具で隠す面は無い。

ガードは無しだ。


相手は目の前のごちそうに躍起で、判断は粗いが魔力の肌間が敵がレベルアップ個体だと教えてくる。

それが二匹だ。

視界の端が同時に騒がしくなる。


《冒険者の2つの心得》を全開で回す。

身体強化はまず最小限に抑える。

踏みとどまられたら面倒——いや、踏みとどまられたら死ぬ側が俺だ。


一撃の振りは、鎌の方が速い。

間合いに入れば、先に振られる。


だったら鎌を先に振らせる。

振らせて、空けさせる。


刃を右肩前に、柄尻を左腰へ。

斜め構えで迎え撃ち、斧のヘッドを相手の目線の高さに置く。

ゴブの頭のラインへ圧をかけながら、足の運びだけを盗み見る。


すり足。

ほんの少しの重心移動で、斧を「邪魔なもの」として目の前に差し出す。


鎌持ちが、不完全な体勢のまま上から叩きつけるように振る。

斧を払おうとしてる。

その追従で、スコップが左わき腹を狙う横ぶりを描く。


見えてる。

見えてるのに、体が追いつかない。


敏捷Dの壁は、ここで効く。

先に動けないなら、動く量を減らすしかない。


おさえていた身体強化を、一気に引き上げる。


鎌が刃をぶつける前に、斧の刃を立てる。

鎌の柄側へ滑らせ、軌道を外側へ逃がす。

空振り。


同時にバックステップ。


スコップの横振りが遅れて来る。

わき腹から腹をなぞるように通過する。


本当ギリギリのボディラインをスコップで撫でられた気がした



バックステップの終点で、横向きの構えに落とす。

半歩だけ踏み込み、二体の中心線を一文字でなぞる。


斧が重い。

振り抜きの途中で、肩が軋む。


それでも刃は止まらなかった。


二体まとめて、横薙ぎに巻き込む。


今まで過剰だった威力が、二体の胴を同時に裂く。

刃が止まる場所が、水平に揃い、ゴブ達が霧散した。


「あっぶな」


いや、普通に危なかった。


《観察の心得》で先読みする自信は少しあった。

それでもスコップの横振りは、紙一枚分みたいに腹を撫でていった。


二匹一緒に来たから、観察がぶれる。

ダンジョンみたいに壁が誘導してくれない。

広い分、挟まれ方のパターンが増える。


スコップが突きなら、もう少し上手く裁けた気はするが。


真面目に防具か、拳用の小手か。

サブウェポンでナイフぐらいは、真剣に考えないといけない。


「取り合えずサイドポーチに石だけ詰めとくか、牽制ぐらいにはなるだろうし」



「今日は大収穫だったな」






安心した直後、またチロが鳴いた。


「プッ!! プッ!!」


魔力が乗ってるッ。

いつもの「ぷぅ」じゃない。

喉の奥で何かを噛みしめたみたいに、短く硬い。


急いでチロを抱えて、さっきの家の庭へ転がり込むように生垣を背に隠れる。


なんだ今のは?

鳴き方が尋常じゃなかったぞ。


緊急性を感じて隠れた。

この対応であってるよな?。

杞憂で終わってくれたらいいけど——頭の片隅で、別の結論も出る。


杞憂なら、チロはあんな鳴き方しないだろ。





カツカツカツ   カツ  カツカツ


硬い爪か、硬い靴か。

舗装の上を、等間隔で叩く音。


音が聞こえて来た。

何かいる。

確実に道路上にいる。





少しすると音が消えた、どっかいったか?


出現から音の消えた瞬間まで、見てた訳じゃない。

だから想像が補う。

補うほど、体が強張って動けない。


頭を上げたら、俺たちを守ってる生垣の向こうで、息をひそめて待ってる気がする。

上から覗き込んで、動くのを待ってる気がする。


そんな気がしてしまう。

俺が言いようのない不安に動けないでいると。


ペロペロ、チロが指を舐めてくる。


「安心させてくれてるのか」


「ぷぅ♪」


ありがとうと撫ででお返しをする。


意を決して道路を見ると、そこには何も居なかった。


いや、無くなってたとも言える。


だって、さっき倒したゴブリンの魔石が2個無くなってる。


謎の存在は魔石を狙って現れたのだろう。


目的を達して去った——そう確認した瞬間、喉の奥が冷える。

安心と同時に、さっきのチロの聞いたことない鳴き声が耳に残ったまま、離れない。




【探索リザルト】

・魔力草       ×11束

・下級薬草      ×7束

・止血草       ×3束

・レベルアップゴブリン魔石 ×1   総額19100円


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ここまで読んで頂きありがとうございました!

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