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さよならの夜 作者:中川あき
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7/12

私たちは2人でりんご飴にかじりついた。
「……美味しい!」
「そうだね。ここにして正解だったよ」
「ねえ、花火はまだ始まらないの?」
「まだみたいだ」
お祭りの喧騒の中、1組のカップルがりんご飴を食べているならば別にいいだろう。だけど、もし勇哉の姿が周りの人に見えないのだとしたら……私は誰と話しているのかと変な目を向けられるに違いない。実際、疑わしげな目線がこちらへと飛んできている。
「……ねえ、友香」
「なあに?」
「僕、2人きりで花火を観れる特等席を知っているよ」
「本当に?どこ?」
「ついてきてよ」
私は勇哉に連れられて、特等席へと向かった。

その特等席は、高台にある神社だった。
確かにそこには誰もいない。
私たちは境内に座った。
「たしかに、ここなら2人きりになれるね」
「そうでしょ?花火も綺麗に見えるんだよ」

不意に、お腹の底に響くような、ドンっという音がして、空に光の花が咲いた。
「わぁ……!」
「綺麗!」
私たちは思わず声を上げていた。
ドン、ドン、と花火は上がっていく。
「本当に綺麗だね、勇哉」
「そうだね。でもね」
……ドンッ
「友香のほうが綺麗だよ」
「本当?嬉しい」
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