子どもの手
冬の仕事を集めると、大人が思うより子どもたちが多くの用事を担っていた。水運び、薪拾い、弟妹の世話。ルークは毎朝、小さな妹と共同鍋の間を三往復していた。ミラが疲れていないか聞くと、「僕がやらないと誰がやるの」と胸を張った。けれど彼の指には新しいあかぎれがあった。
ミラは子どもに仕事をさせないと言い切れなかった。村では皆が働かなければ暮らせない。そこで危ない作業を分け、重い水桶や夜の薪運びだけは大人が担うよう頼んだ。子どもには乾燥棚の札を替えたり、布を畳んだり、覚えたい仕事を選んでもらう。教える者を決めると、大人の側にも時間が要った。
重い桶を子どもに持たせないと決めると、今度は大人の当番が足りなくなった。ミラは別の仕事を減らせないか探し、共同鍋の近くに置く薪をまとめて運ぶ日を作った。一日に何度も行き来する手間が減り、その分を水汲みに回せた。それでも忙しい朝には人手が足りず、完璧な表にはならなかった。
ルークは手袋を直してもらった礼に、レアの工房を掃いた。本人は大人の仕事を任されたと喜んだが、レアは鋭い針の落ちていない場所だけを指定した。できる仕事を選ぶことは、何でも任せることではない。ミラは子どもたちの小さな提案を聞き、彼らが村のことを想像以上によく知っていると気づいた。
ある午後、ルークはレアの工房で針を持ち、初めて小さな布袋を仕上げた。帰り道、妹のメイにそれを渡すと、中へ木の実を一つ入れられた。「お兄ちゃんの仕事」と彼女は言った。手伝うことを奪わず、危険だけを減らす。ミラは簡単だと思っていたが、家々の事情を聞くほど難しさが増えた。子どもたちの笑い声は、その答えを急がなくてよいと教えていた。




