滞在者の冬支度
朝の空気が冷え始めると、峠から来た人たちが冬の滞在を相談したいと言った。ハルヴェで働く者もいるが、春になれば故郷へ戻るつもりの人もいる。ベルクは泊まる家を数え、全員を受け入れられるか答えに詰まった。
ミラはまず一人ずつ希望を聞いた。薪を集められる者、子連れで遠くへ動けない者、親類から迎えが来るのを待つ者。望みの違う人を同じ名簿に書いても、必要な支援は分からない。エダは人数と事情を別々に記録した。
空き小屋はあったが、屋根に穴があり冬には使えない。ギルは修理できる部分を示し、オスカーは夜間に火を使うなら避難口が必要だと指摘した。村の家々も寒さに備えて忙しく、工事へ回せる手は多くなかった。
ベルクは宿泊期間と薪の負担について、本人たちと個別に約束を交わした。払えない人へすぐ立ち退きを命じるのではなく、共同作業へ参加できるか、他の行き先があるかを確かめた。選択を急がせないため、返事の日にも余裕を取った。
空き小屋へ案内された一家は、戸の開け方を知らずに外へ閉め出されかけた。小屋の古い掛け金は内側からしか外せない。ギルが直すまで別の家で過ごしてもらい、子どもが一人で触れない位置に仮の止め具を置いた。ミラは住める場所という言葉の中に、眠れること、火を扱えること、夜に外へ出られることが含まれると知った。冬支度の一覧には屋根の穴だけでなく、鍵と煙の通り道も書き加えられた。
夕方、旅人の子が広場でルークと遊んでいた。冬までに皆の居場所が決まるとは限らない。それでもミラは、数だけで人を押し出さない方法を一緒に考えたいと思った。




