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待ち遠しい
付き合い始めてから、かなたとの登下校が増えた。
同じ学校で、同じ駅。
おまけに住んでいるマンションまで同じなのだから、当然といえば当然だった。
ある夜。
――ガシャーン!!
「な、なん!?」
真上から、凄まじい音がした。
思わず天井を見上げる。
かなたの部屋だ。
少し待った。
何も聞こえない。
私はスマホを手に取った。
〈今、なんか凄い音したっちゃけど〉
すぐに既読がついた。
〈ごめん〉
〈なんしたと?〉
少し間があった。
〈素振りしてた〉
〈なんか壊した?〉
〈うん。思いっきり〉
呆れたいところだが、身に覚えのあることなので何もいえない。
すると、もう一通届いた。
〈僕は大丈夫だよ〉
〈怒られるまでは、やろ?〉
泣き顔スタンプが届く。
お疲れスタンプを送った。
しばらくして。
〈明日の朝、一緒に行く?〉
私は小さく息を吐く。
〈行く〉
送ってから。
朝が待ち遠しかった。




