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美智果とお父さん

作者:京衛武百十
2011年10月。妻がアラフォーにもならないうちにこの世を去った。ガンだった。結局、何もしてあげられずに逝かせてしまったことを、僕は今でも悔やんでる。だからこそ、この子は、美智果については大切にしてあげたいと思ってる。

あれから六年。美智果は健やかに朗らかに育ってくれてる。と言うか、うん、まあ、健やかで朗らかなのは間違いないと思う。ただちょっと、そろそろ年頃なんだからもうちょっとこう、自覚したらいいんじゃないかなとは思わなくもない。

なにしろ、今年で十二歳になるというのに、おしゃれには興味ない。恋愛にも興味ない。でもネットのゲームは好き。携帯電話は面倒臭いからいらないと言う。お風呂には一人で入れない。裸族。髪すら自分では梳かない。スカートは好きじゃない。長い髪は好きじゃない。あんこが嫌い。チョコレートはビターしか食べない。甘いものは好きじゃない。他人に媚びるのが嫌い。特に男子に媚びるのが嫌い。自分の服と僕の服を一緒に洗っても文句は言わないけど、その一方で経血で汚れた下着も平気で僕に洗わせる。等々。

いわゆる<女子力>とかいうものを欠片も持ち合わせてないのが、僕の娘の美智果だった。

でも、そんな子でも、僕にとっては世界一可愛い娘なんだ。何物にも代えがたい宝物なんだ。

これはそんな僕と美智果の日常の物語である。

エピソード 101 ~ 200 を表示中
本当の本音とか書けない
2017/10/24 05:50
そのおかげで、僕は
2017/10/27 06:00
僕には全く響かない
2017/11/07 05:38
もう見られない妻の分まで
2017/11/12 05:44
本当に尊敬される人って
2017/11/23 05:37
あの子の顔をよく見てれば
2017/12/02 05:41
叩いても分からない
2017/12/14 05:39
努力を認めない現実なんて
2017/12/15 06:00
たとえ日記とか手紙とかが
2017/12/28 06:00
おっかない話だなと思って
2017/12/29 06:00
あけましておめでとう
2018/01/01 06:00
大人としてわきまえている
2018/01/03 06:00
あげつらうこともしない
2018/01/04 06:00
間違いは改めていけばいい
2018/01/05 06:00
感謝してるのも分かるから
2018/01/07 06:00
結局は<類に呼ばれた友>
2018/01/09 06:00
別に男らしくなくても
2018/01/15 06:00
自分にできないことを
2018/01/16 06:00
焼きプリンが食べたい
2018/01/18 06:00
美智果がいない人生なんて
2018/01/21 06:00
家族を作るのすら煩わしい
2018/01/22 06:00
エピソード 101 ~ 200 を表示中
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