第二十二話 - 頭を抱え…それでも笑った。
「「っ…ふう…」」
私と貴女、直線で話し合おう。
だって、お互い興味あるんだから。
頭が…くらくらする…
「なるほどね。
興味があるなら遊ばずに会話すればいい。
そう言いたいのね。
いいじゃない…遊ばせてくれたって。」
だって…疲れるから…!
そんな本音は包んで、本音で話す。
「包に入った言葉よりそのままを見たい。
だってそれじゃ、沢山味わえないから。」
「その包が言葉に趣を与えるんじゃないの…
甘くない言葉も甘美になるのよ?」
ほんとの本題に入りたいけど…しょうがない…
少し遊ぼう。
「酸いも甘いも知るファンノッテ様のお言葉…素敵です。」
「また意地張って…」
「今、本当に二人でお話ししませんか。
私は…そうしたい。」
何だか、言葉が無くても寄り添える気がする。
だから一緒にお茶を飲んで過ごしたいです。
…おかしいな。お茶会の準備、してなかった。
「ええ、そうしましょう。
噂の通りの飛びぬけた度胸ね。」
震えていたペンが止まる。
私の意思とは離れたように
でも私の意思ですらすらと進んでいく。
周りが目に入らない。
なんて素敵な…人なんだろう。
ささ…と書き終わるとキャロスさんが立ち上がる。
「それでは、ごゆるりと…」
使用人と、戦士と、キャロスさんが引いていく。
頭を抱えたくなるほど、嬉しかった。
「ファンノッテ様…ありがとうございます!」
ほんとはもっと近付きたい、でもまずは
一緒に話して考えよう。
そうして少し仲良くなったら…また半歩。
理解したい、経験したい。
「なぜそんな表情が出来るの?
私が何をしたか…知ってるんでしょう?
オペランか…あのギルドの秘書あたりから。」
どでかい岩をぶつけられたような、重い重い一撃。
痛いよ、ファンノッテさん。
でもその上で、仲良くなりたいんだ。
「その上で、残った皆を幸せにする覚悟がありますから。
それに、実行したの…別の人なんでしょ?」
彼女の指が止まる、重いかな、苦しいかな。
ごめんね。
「勇者教も含めて…ってことね。
狂人よ…」
この人には何かを考えて頭を抱える時間と
何も考えず、ただ手のひらを握る時間があれば
きっともっと人生を楽しめる。
でも心が固い、きっと安心できてないんだ。
普段から…
「何か?」
「ご結婚は…なされているのですか?」
彼女は鼻で息をして、ニヤニヤこちらを見た。
そういう意味じゃないって、へへへぇ…
ただ、私の思いついた最高の幸せをご提案したかっただけで。
「してないけど、私とは出来ないわよ。
それに、看板目当ては嫌。
それなら分家に譲るわ。」
そっかな…やっぱりもったいない…
こっそり考えておこう。
「分かってるわよね。」
バレてる。でも考えよ。
「一旦話題を変えましょう。
今…私は、この話し合いを別の人にもしたいと考えてて…
勇者教の前で劇をしようと思ってるんです。」
ファンノッテ様は考え込んで、数秒後に首を振った。
「そんなの、見る前に殺されるわ。
斬新だけどね。」
だよね。
「竜達も、ご招待する予定です。
ただ、見てもらうために。」
彼女は驚き、目を見開いた。
そして…硬直した。
「私は本気です。
まずは見える形で寄り添って、その後お話ししたくて。」
彼女は頭を抱え、それでも笑った。
そして扇を机に置いた。
「それ知ってるわよ、
勇者向日葵かしら。」
「それです!流石はファンノッテ様。
ありがとうございます!」
うれしい…そこまで私を見てくれるなんて。
「もしこの子が政治を覚えれば…。
オペランが興味を示しただけあるわ。
最高の素材よ。」
ファンノッテ様はやっぱり、頭を使うことが好きなんだ…
…そうだ!
「皆を幸せにするためには、貴女も私も…
そして被害者の方々も、勇者教も…
全てを丸く収めないといけないんです。
この舞台で、遊んでみませんか?」
不器用で、無骨なエスコート
息を切らして、燃料切れ寸前。
「…分かったわ、やってやれば良いんでしょ。
簡単よ…こちらの領域で、丸く収めるなんて。
格の違いを…見せてあげるわ。
収めるどころか、しっかりと冷ましておいてあげる。」
あったかいな。
「レジスタンスは…譲りませんから
ファンノッテ様…」
「あら、そっちは任せるわ。
でもそれを終えるころにはあなたの舞台は
もう無いわ。
笑顔の中心に行くのは…私よ。」
意地悪に、ニッコリと嘘を言うファンノッテ様は
最高に可愛かった。
きっとこれは、罪滅ぼしなんだ。
私や、被害者たちを傷付けた罪滅ぼし。
それを包んで無理やり飲みこんでる。
最高に…素敵だった。
…
彼女の帰りを、一同で見送った。
頭を下げて、手を振って…
彼女も見ていた。
曲がり角を曲がると…私は崩れ落ちた。
…はぁ…満足…
★境界からの独り言★
あの!ファンノッテ様からご指摘を受けたのでお伝えしますわ。
ブックマークって言うのは、なろうにログインしてブックマークを登録するとなんか作者に評価となって届くものだよ。
作者にとっても間違いなく読者がいると安心できる材料になるのです。
星五つでつけれる評価も同じ。
作者から見た場合の機能ね。(ワタシショウセツヨマナイ)
とは言っても…見に来て頂ければ、問題ないですけれど!
本当に応援したい作者さんが出た時にしてあげてね。
自分は競争するつもりもないからね。
もしもai提案に全部頼ってそのまま読める文章にしてさ、テンプレを使って高速でいろんなジャンルの作品投稿したとしてさ。これは諦観だね。もしそれで勝っても自分の実力に見合ったゴミになるだけ。(自分だとなっちゃう。粗製濫造)それで評価をもらえても酷評されたら全く嬉しくない。それよりは今がいい。(粗製ハンドメイド aiチェック)当然今で評価されたら最高なんだけど、これは実力。小手先の工夫や手間としては多くないし、生半可なメタ的仕掛け(発想)や少しの勉強だけで読んでもらえるほどなろうは甘くないと悟った。
フックの入れ方とかもわかんないし。たくさん準備してそれを解消していくスタイルだからテンポも悪いだろうし。
ともかく、個人小説ブログとしてなろうを書いてくことにしたんだ。
だから、前作品でも宣言したけど、今まで見てくれた人への恩返しだと思って気軽に見ていってほしい。
ほんとだよ。
でも、少しだけ…自分の伝える物語、どのぐらい信用してくれてる?(少しだけ、気になったんだ)
文章とか想像のしやすさとか、課題はいっぱいあるけど…
沢山こだわりたいと思ってる。
…ほんとだよ。




