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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
第22章 残暑ってお得な気がするよ。
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887 ユールを楽しもうね。11/22

11月22日 日曜(冬、じっとしているなんてツマンナイよ)

冬はずっと楽しいにして暗いのを楽しんじゃう。

寒いは暖か〜いを実感出来るってことだし、当たり前なんだけど

ヌクヌクは幸せなことだもの。

 長かった試験期間が終わって溜まっていた追加評価という役得でテスト全部をみたところ。カミの上に書くだけのことだと採点の道具に放り込めば直ぐ終わる。

 答えが一つしかないものはそれで済むんだけど、そこに余地があると楽しいものになる。想定していた回答に近ければ採点はされるけど、そうでないものは保留にされて分けられる。それは設問の回答ではないので評点ではバツなんだけど、時々はキラリしたもので加点というおまけを付ける。

 答えが定まらそうな文章問題には答えはあって、それにないのならバツになる。

 感情が分からないくせに問題を作って答えを設定してるんだけど、僕からしたら計算問題と同じこと。表意文字だろうが表音文字だろうが抜けていたり違うものが入っていれば不正解。方言的には合っていても前提条件がある。伝わればいいというものではないよ。

 多くの言葉を知っているから言いたいことは分かる。一字一句正確に答えないといけないものでなければ誤字脱字、方言程度ではバツにはしないという設定にはしてあるけど、言葉のアレンジは正解を知っておくことが大事って、答案は赤やら緑やらが加えられてカラフル。そこに書き書きしてる。


 加点した時にはご褒美(ほうび)のデザートにしていて、時々「お話し聞かせてね」って教授だったり僕だったりしてる。

 そこで生まれた新しい着想で誰かの研究テーマになったり、自分でしたいになったりする。もし製品化したら一時金とかロイヤリティ何年って制度もある。

 当初教授というのは体裁(ていさい)を整えるためで職種ではなくて、ガッコの始まりを研究機関にするために必要だっただけ。

 今年からちゃんと審査したけど審査甘々で教授は維持、甘さのない審査で新たに何人かが教授になっていてシンシアの中から合格するのもでたんだけど、都合が悪いって認定は保留(延期)にするんだって。

 万能な能力が必要な教師免許と違って、1点が特出していて教えられれば教授にはなれる。例えば生活能力が欠如して介護が必要なヤバい人は教師にはなれない。そういうの教えられないんじゃダメだよね。

 教授になれば自分の研究室が貰えて研究費や設備のリクエストも出来るのはいいことで講義もセーフだけど研究室の希望者が殺到しそうだし、必要な知識がまだまだある。当分は学生でアイドルのままでいることにしたらしい。そういう選択も当然ありってこと。

 講師との間に段階付けて嬉しいさせるつもりはなくて教授は全部横並び。権力争いとかが好きなら、そういうのしてそうなとこに送ってあげるけど、そういうところって研究をちゃんとしているのかな。


 明日はユール(冬至)なんだけど、まだ何もしない。キャンペーン的にはパーティをしてプレゼントを渡し合いましょうに育てていくつもりなんだけど、大人達は金策で忙しくしてる。

 そういうことにならないようにお仕事して使いすぎないようにすればいいのに、毎年楽しいことや欲しいものが増えてるからって言い訳してる。欲はガンバル原動力とはいえ破滅まっしぐらになるのはニンゲンらしいのかもね。

 そういう綱渡りの大人達を悪い見本にして楽しみ方を身につけようにしていて、こんな風に楽しもうって誘導くらいをして、プレゼントすることやパーティを楽しめるようになって欲しいんだよね。

 何かというのはなくて「いつもありがとう」は、なかなか言えないことだから、そういう期間で気分を盛り上げて今日辺りにパーティをしてプレゼントを交換って、ごまかすんだけど気持ちはちゃんと伝わっているんだよ。


 僕はね。色んな人達を助けてきた・・はずなんだけど、出来るようになったらみんな離れていくだけ。感謝されないことが当たり前になって経過だけを受け取ることにしてる。上手(うま)くなるまでの時間に好ましい気持ちをみせてくれる、それだけ。

 お世話するのがスキって思っていたんだけど、そういう場面にならないとする気持ちにはならないというか積極的ではなくて、どちらかというと義務感っぽい。

 感謝は(あきら)める前から求めていないし、まあされたことはなくて、している過程が楽しいという納得をしてる。

 こんな感じなんじゃないかなってね。自己分析は大事でしょ。

 前は感覚的にいることを感じていてお願いを聞いてくれる妖精さん達や助けて欲しいときに近くにいてくれるケモノ達だけが僕の大切だった。

 言葉にはしないんだけど、ありがとうの気持ちはいつも伝えていて、それにも応えてくれてウレシイをしてた。

 東のあの国の考え方「いただきます」がステキで、声に出して感謝をするのが作法だよって、僕を無視をしたい人達なんか気にしないでありがとうする。

 押し付けはしない。したいからする。

 決意は(むな)しく、周りにお世話する「人」はいなくなってもあんまり変わらない。

 やっぱりって思ったし全然困らなくて関係とかも変わらなかったというか、自由に動けて研究もして商会運営もやりやすくなったんだけど、これが良かったとは言いたくない。なあんだって、あんなに悩んだのにね。


 西の人達は誰かっていう対象、()り所がすごく必要みたいなんだけど、そうされた人達の子孫は貴族とかになっていたりする。

 で、そういう信頼を裏切って、頼って来たのを人扱いしないのに依存するんだよね。それが長年続くことで制度化したり勝手な物語を用意して取り返しが出来なくなったのが貴族制度ってヤツ。かなり乱暴な説明だけどね。

 不満はハラペコであるとか差別されているとか、運が悪いとかで溜まっていくものだから、制限が緩んで生活が向上しつつある今はかなり(あや)うい。

 それで楽しい事や発散することでバランスを取るってことをしてる。

 壊した後始末をしないのばかりだし期待に応えようとしてこなかったから、こんなに(ゆが)みだらけになってメンドくさい。

 そこで善人面すると依存先が変わるだけ。僕らは統治を変わるつもりはなくて、面白おかしく横槍を入れている商会って立ち位置にしときたい。

 だから人格のない法人なんだし、夢を描いて頼られても聖国は商売しているだけだよって伝説から急に俗っぽさ全開にしてる。

 エラい人ポジションなのに存在が空気っていうのも都合がいいでしょ。


 依存したいならアイドルにお布施(グッズ購入)をして、リアルと仮想の両方ともラブラブでいれば多少の不幸は誤差みたいなモノ。

 スポーツが出来る人はカッコいいし、優しい人はステキだもの。スキがいっぱいいてあって困っちゃうっていうのが平和って思うんだよ。

 簡単に言っちゃうと目指しているのはそういうことだけど、現実は結構大変ってことで今年の熱病は違うのが流行しそうでようやっと納品できてクタクタ。

 保険制度や就業保障や年金っていうのも始めたばかりでは生協の会費のようだしポイントカードくらいの意味しかない。(それでも着実にね)

 理想ばかり追う夢見がちなのが僕だけど損しないラインはしっかり見極めてしているよ。お金がないとアレコレ出来ないんだもの。(あお)って消費を増やすっていうのは手っ取り早い錬金術で、ずっと低空飛行な経済で税制が人頭税頼みな国には行かないようにしていて庶民の収入(地位)が少しずつ向上している。


 東の人達はいただきますが根付いているからか、ゾロ目だからとか気持ちイイ季節だからとかゴハン採れたよってだけの不確かなことにも不思議って思わないみたいでユールだからプレゼント渡そうっていうのも既に去年ノリノリでしてた。

 家族って結びつきが怪しくても大切はいて、ちゃんと拠り所は持っているみたいだった。

 分かっちゃうんだけど西ではそういう風に、すぐにはならないものだから、もっともらしい理由や雰囲気作りをして家族や隣の誰かを意識させるようにした。

 勝手に物語を作って記念日とかにしてくるって思ったから、結構やっつけで去年はしたんだけど今年は少しずつ盛り上げたしスポーツ大会や秋の歌謡イベントや収穫祭をして、街の人達も屋台してくれて、しっかりデコっている。

 誰かのためのプレゼントっていうのが楽しいって気が付いて、あらためてありがとうするのが恥ずかしいけど言いたかったんだよね。


 みんなにありがとうとか大好きとか僕の空回りを笑っていたんだろうけど、いざ自分がそれをするのは照れくさい。

 お膳立てがされてサアサアって追い詰められてお買い物をする。

 料理を並べて何を思ったんだろうか。忘れ気味だった伝統(といわれていた)お菓子や冬のメニューを頑張って作って特別な日にしてくれる。

 来年はって考えてくれたらうれしいんだけどね。

ユールをターゲットにしてパーティやちょっと豪華な食事会をする。

少し前まではこんなことできなくて、冬が早く過ぎることだけだった。

ロウソクの灯りが優しく揺らめいていて誰もが笑顔をしているの。

言葉にはまだできないけど、ありがとうって気持ちを込めてみてね。


7月も終わり。今年はどんな8月にしようかなあってワクワクする。またね。

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