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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
第22章 残暑ってお得な気がするよ。
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892/908

881 暑いけど楽しい。11/7

11月7日 土曜(冬、冬だからって寒いばっかりじゃないんだよ)

寒い寒い言っているのに暑いっておかしいよね。

実際そうなんだからって・・わけわからないって感じかな。

 ニュース誌の号外として商会の販売先や各地に行く商隊に依頼してあまねく場所で無償で配布をして、そういう情報を収集していないエライ人達にも送ったし、それは聖国圏ではないところ、紛争地域とか隠れ里とかにもそれぞれの言語と絵(読めないのいるし)とかで送っている。

 異種族を探すのをしていた時に、よほど巧妙(こうみょう)に隠れていなければ影響が届く全てを探索して接触というか定期的に物資を供給(商隊や使節が行くとか)している。

 戦いに明け暮れている国々や差別に忙しい国や鎖国をしているところでも商売の道は閉ざされていないから情報は届けられる。だから国交が途絶えているところや聖国圏ではないところからもスポーツ大会に選手や観光客が来たんだろう。

 思っていたよりも聖国貨の価値は高くて、突然設定された期限内に交換しようと向こうからコンタクトを取ってきて、早々に交換のための部隊を送り込んできたりした。それもあって一時期は通貨作りで大わらわって状態になって聖国圏諸国への提供が遅れたりしていたんだよね。


 思想的に受け入れられないって国にとっても医師や薬師は大事だし南方や辺境地では風土病の問題が大きい。医療の進んでいる聖国と敵対とはいかなくても無視はできないだろうから制度は受け入れるしかない。

 それでも維持するならオカルト的に奇跡とかにするのかな〜ってことも、たくさん考えた禁止例に入れてあるから無理なんだよね。

 それをすり抜けたものを考えついても、聖国から尋ねられたらそこで終わり。

 もしもの時に助けが来ないと思うと出来ないだろう。いくつかの風土病に効くクスリを開発してあって、それには有効期限というものが当然ある。人道的提供というのも相手がちゃんと(話が通じる)人でなければムリだからね。

 

 医師と薬師について正式に「無免許の者の名称の使用禁止。その行為の禁止」通告をしたってだけで、その他のことについては触れていない。

 けれどもしかしたらって思う。知識や経験が足りていないっていうのは本人達が分かっていないかもだけど、通告は国や組織にしているんだから知らんぷりさせるワケにはいかないってこと。重要な称号がプライドなく承継されているとか国が認定、あるいは黙認していると「世界から」みられる・・と考えるだろうから。

 僕らは突然来て悪人と判断したものを処すという印象が出来ていて・・う〜ん思い当たることばかりあるし、そう思われるように(というのは後からだけど)物語を広めて事実を大げさにして様々な世代向けに本を作っている。

 良からぬモノから身を隠すように伝説化させていたし、通貨の供給を受けていた国々も架空のモノのような印象操作をしていた。そんな国が重要な立ち位置だということが分かったし、したい事を為すには元気に中心にいてもらわないと困る。

 取りあえずは恐怖の元凶が今いることを知らしめて、色んなこと(標準器、暦を広めたいやスポーツ大会にカミとかタオルとか)をするために宗主だと万民に分からせる必要があった。

 モノとか物語とか規格や免許に運動って揃えたけど、一番効果があったのが通貨で分からせることができた。知識があればこれがどんなにスゴイ事なのか理解出来るし、庶民には汚れて黒いのよりキレイで色々ある(紙幣や金ぴか銀ピカ銅ビカ、つまりキラキラしてる)方が変わったって分かりやすい。重かったカネ袋が軽い布や皮の財布になっただけで新しくてウレシイモノらしい。


 伝説の種族と思われている中で一番有名というか見た人が多い鬼さん達にメッセンジャーをしてもらったのはその効果を高めるためで、エライ人達や外で演習をする兵隊や乱暴者(いわゆる冒険者)は知っていて黙っていた。

 ほとんどが演習で村を襲ったことがあって彼らは無抵抗だった。それで(あなど)って、ちょっかいをかけた者が簡単にあしらわれたし、構えた盾ごと吹き飛ばされた。進む途中にもそれがあって、わざわざ方々(ほうぼう)を過剰に破壊しながら進んでいく。

 ようやっとエライ人からの使者が来て案内をされて、謁見の間に着くとドサリと置いて「受領のサインして」と差し出されたカミとインク入りペンが王らしき人に回って、戻されるとアッサリ帰っていく。

 帝国に何度か現れて大粛清をして各地から集まってきているという情報があっても、その前の大国が砂になっても、北の小さな国が・・と聞いても関係ないと(たか)(くく)って、やって来ることはないにしていた。


 彼らはただの配達人なだけで、もし滞在時間の制限がない使節であったならあの(わず)かな鬼たちだけで城は落とされて、その後に(仲間の解放という理由で)貴族が末端まで一掃されることになったと想像して相当にびびったんじゃないだろうか。

 あれするとずっとになってメンドウだからもうしない。昔の時はひとつの国、せいぜい三っつくらいまでだったけど今は影響しあっているし、輸入や輸出なしでは立ち行かない。もう個々対応では済まなくなっているからね。

 あんなに広い連邦もどこがが抜けたら大変なことになる。どこも依存しあっていて鎖国できそうなところの方が少ないよ。でもその方がいい。

 当然ってことにしていれば困った時に助けるを当たり前にできるし、助けてを言いやすい。という感じにしたいんだけど自分からは言わないだろうから僕らが侵食してそう仕向けるつもり。今のところ聖国圏だけだけどあちこちに植え付けた菌糸はこれから(おか)していくだろう・・って意味深なことを言うだけ。続けないかもしれないから期待しなくていいよ。


 ただ成り行きで場当たりしてきたことに物語を付けているだけだもの。後付けで言うだけだから矛盾がないのは当然で何となくまとまったことを最初から考えていたみたいに偉そうにいう。やっているのはその時の気分なだけなんだけど、人はサクセスするお話がスキだものね。

 ナゾはいつまでも答えがないし伏線を回収するつもりがない。ヒーローは物語を進める気がないみたいだし、モブが活躍するんだけど目立つ要素が皆無。

 冬の過ごし方を考えるみたいだったのが暑いところに来て、来るたびに仕掛けて来る黒いおじさんの目の前で両手パチンした。

 固まっているうちに指に絡めて「えい」って(ひね)ると「イタタ〜!」だって。

 足の組み技を手でやったもので面白いでしょう。こんな風に黒いおじさんは毎回仕掛けてきて非力な僕にやられているんだけど、食生活を改善して効果的なトレーニングをしているんだから、とっくに地力で跳ね除けられるはず。

 コミュニケーションのようなものなんだろうし、ただ遊んでくれているのか、あるいは単純な村人達に僕とのチカラ関係を見せて(あなど)らせないようにしてくれているのかもしれない。


 南の大陸にあるこの村はこんな文化と縁のなさそうな土地でしっかりした村づくりをしていた。称号持ちのような突然変異(天才)の血筋かと思ったんだけど行き来している時に遺跡を見つけていて、滅亡してたぶんそんなに前ではないのがあって父祖はそこの技術者だったとかだろうか。

 あの辺はとても厳しい地域だけど過去にはどんなだったのかは分からない。気候はちょっとした変化で大きく変わってしまうもので、ただ雨が少なくなったというだけで生き物を苦しめてしまうことになる。

 雨雲が北上しなくなって大海の冷たい海流が海を冷やす。大きな風の流れが乾いてしまえば雲はやって来ない。そうして段々と砂の海が近づいて来てあるときに飲まれてしまったのだろう。

 自然に打ちのめされて散らばった人達は文化を忘れて生きるだけになっていったのかもねって状況で想像しただけ。本能に生存知識がないニンゲン種は受け継ぐことを止めてしまえばあっさりと愚かな人らしきものになる。統治のために知識を取り上げるだけで実現する。

 学者な人達ならフィールドワークしたり、砂の成分や地層を調べたりを現状(住民の苦境や生物の危機)を観察するだけで傍観するんだろうけど僕は砂より団子だから砂漠を自然破壊して緑に変えようとしているし、労働力確保のために文化させたり食事を豊かにして運動させて都合のいい者に矯正だってする。


 さも計画したように見えているようだけど、大陸を発見したから人魚さん達と探検しただけで、途中見つけた村を物資で懐柔して中継地に利用するつもりだった。

 人は交流を断ち切れないから言葉が変化していっても、全く新しいものにはならない。先時代とは文化が途切れていても糸口は残していて解読は出来る。まあどう発音するのかは分かんないんだけど。

 現時点存在しているのなら収集したのが100くらいあるんだから、どれかには引っかかるだろう。どこにでも拡散していく種族だからニンゲンはいるだろうっていう無謀そのもので真の探検(冒険)ってヤツ。決して(モノや人を)奪う目的の普通の冒険者ではなくて物語の方でワクワクする。


 唯一上陸している人魚村だから出発地にしたというのもあるけど、森に入った時に人影を見たっていう証言があったし、陸と海の両敵(獲物)に対峙しているせいか意識が少し高かった。

 いくつかの人魚村を見つけたけど、安全な漁しかしていなくて大きな(美味しそうな)サカナを避けるような生活をしていた。

 龍宮島の周りは色んなサメがいたけど、避けることはなくて共存というか負けてはいなかった。意欲に溢れて遠めのニンゲンに干渉して悪さしたり、そこに紛れ込んだり、拉致して宮殿を作らせるとかだった。だから面白さを刺激したって方法を取れたからこっち側に来させるのも早かったんだよ。

 けどココってベースが怠惰(たいだ)なあそこでしょう。そのまま場所が移動してきただけではコピーみたいなのになる。生きることに労力を使わない人達ばかりで、環境で活きるを切望したシオーネの人達がすごくて、それにちょっとだけ近かったから大丈夫かなって誘ったんじゃなかったかな。

 流された人達を見つけて、それで物語は終わらない。むしろそれからの方が大変というか、今まで自由にしていたのに目標を設定されて、勝手に期待されて頑張れないと失望をされる。

 今まさにそういう状態で未来に進む努力をしないダメ人魚扱いされる線が引かれている。人魚はサカナ取りに適性があって島周辺はサカナが豊富なんだから、生きるだけなら不自由はなくて、出発のあの場所みたいにニンゲンと関わらないといけないこともない。それで退行しなかったのは不定期に流されて来る人達がいたからだろう。

 現状を大いに(うれ)いて騒ぐのがいたから文化の香りは消えなかったけど、それがなくなったんだから選ばないといけないのにオトナはかなりアレ。

 子どもは留まることはしないし知りたがる。それなのに成長して出来るようになっていくと失っていく。彼らは食うには困らないから分けることには問題ない。少しだけある罪悪感みたいなのが決着するのを待っているつもりだったけど、僕もだけど子どもって時間の進み方が違うんだよ。


 周りから恐れられているという村には時間が余ったから行っただけだけど、それが生産拠点に変貌(へんぼう)するとは思っていなかった。

 気分は探検家だったし、鉱物や薬草を収集するだけで何かをすぐにするつもりはなかった。大きい方針はあったけど、それをするピースが足りない。

 恐怖の村はそういう印象操作をしていて、計画農業をして豊かで驚きだった。

 僕らの現状からは稚拙(ちせつ)だけど、これを何もナシにボケッとしている人達を動かして、護りつつ作りあげたってことだもの。奇跡としか思えなかった。

 例え過去の文化の継承者だとしてもミラクルが無いんだからスゴイ事。

 いつもとは違って最大限の注意をして、対等の関係性を作り上げることに注意をしたんだよ。驚かせつつ協調をして、恩も大いに売って大事にってね。

 結局は人任せするからお願いするしかないんだもの。目指していたことにちょっとだけプラスして仲良くしているとお得だよって思わせる。それが何で持ち上げてくれるのかが分かんない。


 それでもやりたい事は近いから協力はできる。ちょうど(お試し)生産をしたのが出荷できて、おめでとうもするよ。

 今までのってモロコシ(ソルガム)とイモ類に猟で獲ったケモノだったんだけど、エンカウントするちょっと前からスイギュウやシカみたいなのを生きているまま捕まえて飼育ってことをしてた。

 育てるためにはケモノの生態をしらないと早々に破綻するし、何より人を優先すべきだから余らないとエサに回せないっていうプロセスを経てあのタイミングだったみたいなんだけど、食肉を期待するにはこれからすごく時間が掛かる。

 ケモノを留めておくのは大変で、あれってかなり獰猛(どうもう)なんだって。僕らが当たり前に飼育に使っているヒツジやヤギも飼育を試みた人達は苦労したはず。

 もう先時代からの歴史があるヒツジは様々に利用されて改良されていて、そのノウハウがあったからその他の生き物も安定して得られる肉として家畜化した。

 歪んだ改良をされて彼らはもう野生では生き残れない。そんなことをされたお肉はおいしいし、多くの部位が有用に利用出来る。

 そこまでに到達するのは今代ではムリだろうって分かって始めているんだろう。

 やっぱりすごい。


 だけど僕はイジワルだから、先回りしてこういうのどうってしちゃう。

 同じような作物だけど、かなり前に伝播して東の国で品種改良されていたのを手に入れていたりその手前のトコにも良さそうなのがあったよってハジッコを借りて栽培(あっという間に育って)収穫ではいっぱい実るしプクプクでオイシイよってしたし、チラリあったのも品種改良を急いでして召し上がれってした。

 ちょっと残っていた毒素をキレイに取る方法を今のレベルで出来る方法も見つけたし、ただ練って焼くだけじゃなくてスパイスして他のトコの野菜を入れたり、伸ばして焼くだけじゃなく揚げたり蒸したり、細く切ったりしたらもっと楽しい。

 怖がらせて近寄らせないってしてたのを「戦えるよ」ってして、急に村人に自信が(とも)ったりした。

 狩ったケモノから採った油を塗ってテカりは強そうだけど、ただでさえ黒いのに焦げちゃうよって違う方法・・線を描いたり、道具に模様を付けたりしてカッコ良くっていうのも提案してみた。


 おじいちゃんはいつの間にかいなかったとか、パパはケガで病気になったから長生きはできないなんていうし、長老のおじさんだとずっと思っていたら、シワとか描いていたようでかなり若者だったりね。

 未来を熱く語るくせに僕を一番上にしようとしたりしてドコか(あきら)めていているから、もう遠慮しないって近所全部を引き込んで大農園化をムリヤリにした。

 こんな環境だし、どこも農民は短命だったけど長生きしないと怒るよって、健康診断してチクンして、家を変えさせて衛生というのを始めさせた。とにかくいっぱい働けってして、運動も別にして学びも始めたりして、暦を入れて定期の休みや遊びもって忙しくする。

 ずっと切れ間なく働いていると人はボンヤリになって行くみたいだから、変化や生きがいみたいなものは必要ってことで、それは恵んで貰うものではない。

 僕からは「仕事」として依頼という形にで、その対価で収入を得て獲得していくという方法にしといた。


 今回の収入はその結実、収穫が始まるってことでトゲトゲの実をみんなでチョッキンしている。一度に全部が収穫時期にならないように調整してあって、初めての大規模農業だし畑も一部だけで、土づくりしていたり開墾とか植林もしている。

 少しずつ北に広げて行くつもりで、森があって畑があって村があるというのを計画していて道は一応あるだけで、砂や小石だけのいわゆる砂漠の不毛な場所を緑にしていく。先ずは道周辺を整えて運搬の道を生き物の気配がするものにしていくってことまではまだ言ってない。

 今回のは冬の村にお届けをして自慢するつもりでレシピも色々考えてある。

 ここで作る大部分は飼料だったり油になる。それにこれからニンゲンを引き込んでいくにはゴハンが要るし、それは豊かな食事じゃないとダメ。

 食うためっていうだけじゃなくて、楽しむために農業をしてもらって余力で緑を増やして生き物が住める環境に変えていく。

 やりたい事が増えればイキイキして、ゴハンで長生きになって未来を語り合えるよって、まだ始まったばかりで大風呂敷を広げるわけにいかないんだけど、希望っていう自信をもってもらって、おじさんとニッコリの日が近いといいな。

まだ収穫物はひとつだけで良かったねってだけだけど、売り物として

僕に納めるものが出来たのは喜ばしい。

まだヨチヨチだけど、これが全部の畑が稼働してお肉もおサカナも野菜もあって、

学びしてボケッとしている人達にピントが合うようになったら楽しいと思う。

忘れているようだけど、ここは探検の中継地だし、全体のホンの一部ってこと

思い出しておいてね。


次は火曜の夜10時。がんばるからまた見てね。

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