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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
第22章 残暑ってお得な気がするよ。
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874 どうしたのって聞いてみた。10/17

10月17日 日曜(旧暦初冬、冬に入るからお片付けするよ)

秋にゴハンを収穫して、何となくだけど1年のオワリが近づくと

キリを付けないといけない気がする。

ずっと曖昧(あいまい)にしてしていたけど決まりは大事だし、いきなりじゃビックリ。

だから分かっていることでも確認はしておくね。

 各国にリゾート村を造ったから来てってお誘いをしてる。

 冬のスポーツ大会の予行というかこういうところが楽しいよってね。

 民間のルートでは夏の大会パンフと一緒にどうぞしていて優待パックツアーというのを出している。

 まだ整っていないし意見ちょうだいというものなのでお手頃価格だよ。

 砂の国が南北の街道を広く整備したのもあって商売の人達だけではなく、お出かけしようとする流れが出来てきたようで怪しくない馬車便が近くの街まで来てる。

 パックのルートにない地域の人も来やすくなってきてて、閉鎖的だった国が一転して経済や物流の中心になりつつある。やっぱり道は大事。

 旅行が大変っていうのは安全を担保するために護衛を雇ったり同行者を(つの)ったりしないといけないってことが大事だから「安全」は結構高い。

 便数が増えると口コミネットワークで格付けみたいなのができて、今までのような詰め込みや遅れが出来なくなる。その情報を集めてニュース誌に載せるっていうのは子どもからの企画で賭け事大好きな大人達のオッズペーパーからみたい。

 東でもほぼ同時期に企画が提案されたんだけどこっちはウマレース記事からで、人気がどのくらいっていうのはリアルタイムで出る。その人気を見てじゃあって買う人がいるから人気の差が付いて射幸心(しゃこうしん)を刺激。

 熱狂するオトナの姿を見て面白いって思ったのかもしれない。


 それらを収拾した情報を集めて星いくつって表示してる。当然計算式はあって安全や料理、設備の快適さ(アレコレのチェック、清潔さ、対応とかね)、適正価格かとかのチェック項目をポンポンと入れるとピコ〜ンって出る。

 もっともお客の言い分には理不尽なものやお手盛りもあるから、寄せられたご意見はすぐには反映はしない。

 こういう評価すると当然僕らのサービスが高評価になるんだけど、そういうのを気にした方がいいし、すべきだもの。意識させてお仕事自体をレベルアップして地位向上、選ばれるお仕事にしていくんだよ。

 砂の街に向かうルートの大元(おおもと)は行き来が盛んで、だから栄えたんだけど何代か前の王様が閉鎖政策をしたものだから衰退気味になって、建国時の侵略していた体制に戻った。

 それで小さいところを飲み込んで、次に聖国も狙っていて・・というのはどこもで侵攻して国としての実質の領域が減ったんだけど、ケモノが狡猾(こうかつ)で強力だったから止まっている。

 アノ国は政治だけじゃなく実際に(にお)っていたから一気にって思ったんだろう。

 そういうエライ人達の思惑が働かなければ実直でいい人達がいるし、だから栄えていた。道はちゃんとあったから整えれば、かつてのステキを取り戻せる。

 栄えつつある場所の道中は大会開催で野盗の(たぐ)いは駆逐してあるから行きたい人達がいっぱい。恐怖な国だったのがまず行く外国になっているんだって。


 安全で太いルートがあればそれでいい。

 僕らは街から出発をしなくなって、波風を立てていたのも今はなくなったねえしても(おだ)やかとはいえない。スラム地域に造ったSCM(商会の総合小売店)が順調で新しく造った村にも人が来るようになったんだけど新たな人は増えていない。

 店と契約していたのも造反な行動が目立って、契約解除になって店員を引き抜きしておわり。都合よくお付き合いすればいいのにどうしてなんだろうね。

 ブティックって試みの方もインショップにして売り上げも順調。色んな素材店をまわらないでも、たくさんの見本帳から選べば済む。現物がみたい時には少し遠い新しい村まで歩いていたけど、今はかわいい子どもの馬車で行ける。


 貧しい人達はそれぞれの地から出ることなくて、商人や芸を見せるような人達、そこそこお金のある庶民だけが外を見ることができた。町より大きいところに入るには安くないお金を払うことになる。なのでここで生まれて閉じ込められている者だけがその日暮らししているんだけど、どこも人手不足だから大人になればマトモなら仕事にはありつける。そういう人やうまく馴染(なじ)めなかった人が住んでいるところがスラムっていわれていて、本当に危ないって場所には名前がついていない。

 僕なら真っ先にそういう所を無くすんだけど、貴族の街には必要なものらしくて兵達にもそこをなんとかせよって指令はしないみたい。

 そういうのとか知れば知るほど関わりたくないって思っちゃう。外に造った村の人達の多くはスラムにいたんだし、現状を変えるための動きをしないからお店をまとめてひっそりいらっしゃいませをしている。

 かなり高い生活物資が安く買えれば、生活にもゆとりがもてるだろう。

 選べないことをいいことにして街のとか国の組合とかが結託して価格統制をしてるから、その話合いに僕らも入れてよって収穫イベントをする時に声かけはした。

 当然蹴ってきたから僕らだけで収穫のお祭りしてモノだけじゃなく、楽しさ(オイシイ)を大いにアピールした。たぶん組合とかが流しただろう悪評を(くつがえ)せたし、楽しいことがあるんだからがんばろうねって。

 気分的にも閉じ込められていた人達が外に希望を持って、(ちぢ)こまるのを止めて開放のチケットを得るために努力を始めるだろう。ここで豊かで楽しくてもいいんだよって気持ちになって、外に目を向けられた人達は流出をしていく。色んなケースを体験できたらお店の役目はオワリにして僕らの村に吸収する。


 提携をした時に大当たりして、それからは色んな店に(おろ)したり解散した店のや会社の従業員を傘下(さんか)に組み込んだりしていったんだけど、相変わらずウチの子どもへの(あなど)りがヒドい。そういう気持ちが内にないかを丁寧(ていねい)に調査して良さそうなのを集めて、連邦とかでしていた総合店の大きいのを街のはじっこに造った。

 チマチマで効率が悪かったけど確実に信用を上げる方が先だし、オモテより店のある裏通りの方が人通りが多くなっても、まだ目立ちたくなかった。

 子ども達は学習と経験をして街の人達に認められて自信を持つようになって急激に人になった。ううん、街の多くの誰かよりも人にみえる。

 知ることは必要で大事なことで、それをキッカケのお仕事にしたのは僕の都合だけだったけど、本人達にはすごく良く作用した。


 今までのは各国の自己申告というアピールだから、都合良く書いていたり問題がずっとなくて、大流行する病気なんか起きたことないと平気で報告してきてた。

 国勢調査とか中央と地方の格差、文化(教育)の状況とかいう冷静に観察が必要で正確であるべきものがされていない、是正しようとしてないのは分かっていた。

 病気がどういう症状とか気候とか、ケモノや家畜の異変を兆候段階で読み取れないと初動が遅くなって被害が大きくなってしまう。

 というのもウラルートがあったかららしいけど、その時はそういう対応してたとか、それは誰がとかあんまり興味がなかったんだよね。

 あそこにいたときの興味は珍しいモノだったし、料理のレシピは大事な欲求なんだもの。けれど聖国の役割が分かってきて、商売としてだけじゃなく仲良くするために標準器は必要なんだよって分からせるための手段として通貨を新造した。

 薄くて丈夫で白くて均一なカミや巻き巻き、目が揃っていて薄いとか色が美しいとかフワフワな布、ピカピカの銀みたいだけど鉄っていうのを用意して安いよってしてもフ〜ンって感じだったから宣伝のためって意味合いがまあある。

 通貨なら必要なモノだし古今東西どこまでも浸透する。有償に変えるし、ありったけの技術を突っ込んで(過去一番の精霊石含有で隠し機能もあるというのはヒミツ)他の色々なモノとかやりたかった事を出してみた。


 スゴいだろアピールをして指令だよとかイベントするから集まれ〜もして、鬱陶(うっとう)しいって、ガクンと減ることも狙っていた。

 それに国を同一の基準で評価して総通貨量を決めるという国としてやられたくないだろうことも宣言をして隠していること全部知っているぞってね。

 必要で当たり前の事なんだけど正論は聞きたくないだろう。今までイイヨイイヨだったから自由にしてきたのに今になってふざけんな、でしょ。

 忍者な人達は怪しそうな国々でせっせと国の保有資産が推定できる材料と証拠を集めていた。有効な通貨量の細かい記録はあって、廃棄したはずなのにっていうのも近くに行ってみれば、どこにあってだいたいどのくらいっていうのも分かる。

 実力に見合う通貨量でないと(今までは問題にならなかったけど)国際取引が活発になったら経済の均衡が保てない。それで有効な通貨量だけでなく、例えば稼働している鉱山の資源の埋蔵量まで大まかに把握している。今現在で価値の無いものが将来は上がる可能性については言わないし、見つかっていない資源がどの辺だとか枯れたと思っている鉱山にまだあるというのも知らんぷり。


 ずらずらとリストをねがいましてして、全部でこれだけだよって資産計算の根拠は出していて不満なら反証してくるはずだけどあまりにも細かいし隠していた鉱山とか美術品とか鉱材だけでなく、低い価値にしていた民芸、タダの飲料だったワインに価値を付けたりしたからか、ドコからも出てこなかった。

 小国連にお知らせしたような資源の場所とか気付いていない潜在的な資産や錬金(活用)方法というのは評価にはなくて、近々の経済状況からのと宝飾や隠し資産あたりまでで不動産は入っていない。

 余剰分が外との取引によるものだけど、それは把握している。情報元がずっとナゾだったんだけど最近分かった。

 情報を流してくれる自主的な協力者(聖国のシンパ)が満遍(まんべん)なくいるようで、かなり正確なデータが揃っていたから、それがどのくらいの確度か確認しただけ。

 数字を扱うのはみんなが得意だから整えられていて、精霊石道具に放り込んで何が強みだとかブレーキになっているとか成長度(停滞度?)も分かったし、地方領主のクズっぷり、中央の無能(汚職まみれ)っぷりもハッキリした。

 地方がおとなしくなっただけで処分らしきものはないの、(くさ)っているよねえ。


 巫女(みこ)の総合力が強まったらなのか新通貨の影響なのかは分からないけど、廃棄すべき通貨が砂化しているはずで、なんやかや隠して廃棄しなかった分のお砂が金庫にあったり机やポケットを砂まみれにする。

 それがいくらかは流通していてオワリ通貨を(つか)まされて残念でしたって大騒ぎになってから砂化が起きたことを知った、エラい人達。

 庶民は真っ先にキレイな通貨に交換することを望むから、ワザワザ黒ずんで(くさ)くなっているのを大事に持ってはいない。

 貴族とかが自分が変えなかった分や領民から預かったものをいくらか抜いたのが宝物庫に眠っていて、ちょろっとそれを抜いたものをおこづかい気分で使ったんだろうけど大部分は戻って来てる。

 商人は違いを見分けられたようで(だま)そうとしたいくつかの貴族があっという間に伝言ゲームされて信用を失ったとか。

 どこの王宮でもしばらくは砂だらけだったらしくクズだらけ。そういうのがニュース誌で面白く書かれて「貴族屋敷は砂(欲望)だらけ」という笑い話が実は自分のことと気付くのは溜め込むだけだったからで当主の悲鳴までがセット。

 これ金属が粉になっただけだからお砂場遊びはできないよ。


 免許とろうねしてから春で3年たった。専門職が免許なしで行えなくなる期間は15年だけど中くらいの国では12年で、大国は10年。

 看板はそれまでは大丈夫となっているけれど、名乗れるのはもう少し短くて、中・大国はさらに短いよ。

 でね、再編してるから小国カテゴリーの国はないの。いちおう国として動いていて「いずれ大国に」というある意味へりくだった言い方も消えるかな。

 今は連続した土地でないのばかりだから、その内に土地の組み替えもある。隣同士が仲良しってことはあんまりない。お互い小さくて足りないのが分かっているのに一緒にならなかったんだから(さっ)してね。

 色んな茶々を入れて揺さぶってみても組み合わせた人達は仲良く出来て大丈夫そう。きっと近い価値観だからとか別々な得意不得意があるのが良いんだろう。

 様々な考えや職業がマゼマゼしていて(かたよ)ることがないと安心するし、お互い刺激し合って成長をする。他を排除するような思想や風習とかが集まらないようにしているし、カルト集団や(かたよ)った宗教とかは何度も解散させている。

 まだハッキリとした国ではないミナシってやつで、まだ分かれることも出て行ったり入ってくることはそんなに難しくはない。

 ただ出入りでは登録というのがあるってだけで、それによって住民税や収入税があるんだけど、役所でいくらって計算されて団体な所はもらうときに天引きされているし、個人のとこも同じようにいくら払ってねってお手紙が届く。

 今はサポートキャンペーン中なのでシステムを使って免許があるのにフラフラしてる聖国のヒマ人を派遣。行かせてみたら感謝されてやる気になっているみたい。

 これもニコイチした所や受注している連邦やテコ入れ中の砂の国くらいで、旧来からの(いじっていない)国からは拒否されていて、ある意味(入街税さえ払えば)フリーに出入り出来る。


 重要な試験の申込は秋で終わっているから、そうでない人達は試験を受けないという意思表示になるけど、どうするのって各国に聞いた。

 それは聖国圏だけではない全部の文化しているところ(スポーツ大会に来た国や地域)にで、その他のことまではしらない。

 きっと国として認定されているんだから平気って思っているんだろうけど、去年自信満々で「ホントにその分野の専門化?」ってナゾ回答してまだ祈祷(きとう)の段階なんだねってビックリしたんだよ。

 あの時のスカウトや国に帰ってから何かあって(失望して)重要資格に受かった人達のほとんどが僕らの手を取ったことになった。国籍異動とかの処理の過程で背景とかやその人の今までの扱い、それを報告してどうなったも詳しく調べてあって、既に賠償や謝罪の請求はしてる。

 受け入れられたわずかな人がどうなのかは分からない。


 今回のは警告みたいなもので公開するという宣言。

 国として自主的に動いてねってことで、もし職員とかや市民、国民が不当な扱いをされたら、こんにちはって行くよとかそういう風に取れるような内容の通知。

 そういう役割の人が初回に来てるって分かっていて、気を使って口をつぐんだのに、今年おめでとうってされなくて、逆ってどういうこと?

 詳しく調べて実情が浮き彫りになってぷんぷん、ヒドすぎって。

 それで忘れていないかって確認のつもりだったけど、圧力を掛けることにした。

 このまま知識も技術もないのが居座って、真摯(しんし)に向き合って知識や技術を得た人達を(ないがし)ろにしていったら危険だもの。

 ステキなお仕事が尊敬されるものではなく、エライ人達の遊び場になったままでは、そもそも学ぼうっていう人はいなくなる。

 こうして徐々(じょじょ)に文化が衰退して行くんだなあって。

 聖国から拡散した人達の扱いはヒドいみたいで知識を与えただけで地位は底辺にいた。アレな人達が威張(いば)っているから肩身の狭い思いをしてきたんだろう。一瞬チヤホヤされて、それから落ちて行ったという歴史が何となくみえた。


 元から聖国って人はそんなにいないはずでミコが広く人集めをした。地道に声かけ((だま)し気味の)チームが勧誘をしたんだろう。それからそういう人達を護るために悪いイメージを拡散定着させて良からぬ者がやって来ないように、研究に没頭できるような環境を整えたんじゃないかな。

 困った事を予兆で見つけちゃったり苦難していれば支援するをずっとして、助けられた人達があちこちにいて決して表には出ないシンパ情報網がいち早く危険を察知して対応をしていた。

 エラいのが動きが悪い、動かないっていうのは昔から同じなんだろう。頼ったのは(はる)か遠くの物語の国。上には最悪の評判だけど民には人気が高くて、国は通貨を頼っているし貴金属資源を素材でくれるから離れられない。

 物言わぬ国で都合が良かったんだけど、ちょっと前からアレコレ注文を付けてくるようになった。国を(つぶ)して再興させてみたりワケが分からない。

 昔から復興の手腕が確かだけど、上層部が入れ替わる時にどうなったというのが物語の恐ろしい話しかない。

 聖国に関わりを持たなくなった国にはやって来なかったんだけど、今代のあの国はかなり違うようだと広まりつつある。


===

 受かって商会の勧誘を断って、国でみんなに祝ってもらえるって帰ったら先生には行ったことに文句を言われただけだし、同僚にはイジワルをされて悲しくて、つい甘い言葉を思い出すことになった。

 ウソみたいな待遇、学ぶ環境があって状況を理解して同情してくれる。数字だけがみんな得意な人達ってトコはよく分からないけど、アッチも復興が始まったところだから、それに加わって欲しいと言われたのは実は嬉しいことだった。

 ずっと期待されたことはなかったし、学ぶのもコッソリしてた。

 いちおう付けてもらった名前はいい響きだけど地元の言葉で番号なだけ。

 愛されない子どもが見て欲しいとガンバル物語は美しいだろうけど、いつまでもこのままだろうとも思っていた。試験を受けに行ったのは認めてもらうためで、偉ぶりたい気持ちなんかなかったのにな。

 ついぞ聞いたことがなかった優しい言葉は胸によく響いた。試験後に声を掛けられたときも警戒して無視をしていたのに・・ただ優しい言葉が欲しかった。

免許っていうのは能力レベルが実用に達しているっていう目安になる。

それからの方が大変だし、生涯学び続けないといけないくらい今は

揺れ動いている。

教える人自体がいないとは思わなかった。相変わらず同じような病気で

あっさり人はいなくなる。センソウより恐ろしい敵はそういう無知だと

いうことに誰も気が付かないフリをするのやめようね。


次は金曜です。またみてね。

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