872 こっちはどうなったのかな。10/13
10月13日 水曜(旧暦初冬、さらに東にあるんだから極東はこっちだね)
春の時の大勝利は防衛設備もなかったし、作戦なだけで薄氷な勝利だった。
反省はしたと思うし、順調に壁にして畑にしてるって思うよね、普通。
まあそんな感じであっちもちょっと見に行くってところかなあ。
なんとなく見に来たよってだけ。漁をしろとかサボっているのはいねが〜というのもナシ。広い海みたいな湾だし、素人丸出しだもの今は慣れて次までにカタチにしようねにして、多くを求めたりするのは当分お休み。
全部を一緒に、ともしない。会ったことがない別々の部族だったし、それぞれを離して村を造っているんだけど見えないくらいの距離にある。
気持ちの安定のためってことで。
メインとなる最初の村は少し多めに各部落からチョイスして、新たに造った村2つのもマゼマゼにしてある。これを固定とはしない予定で相性とか適性とか分かってから、あるいは気分で入れ替えをする。
子どもも固定にはしないつもりだけど、いきなりの変化は問題ありそうだからしばらくは固定にしとくね。
それぞれの部族が一応自活できるようにするのが当面の第二目標でメインの目標はそれぞれあって重点的にやってもらう。
何でも出来るようにはしたいけど、まずは専門的に深くやって、適性に応じて回していくし、それぞれを独立はさせないで一体として運営していく。
距離は歩きで半日程度だけど、将来的には交通で繋ぐからすぐ近く。精霊石道具で畑も広々と展開をするつもり。
そのために、さっさと農業に慣れて漁が出来るようになって欲しいし、普通のマニュアルを理解できるくらいの知識は持ってもらわないと困る。
当面は狩りもしてもらうけど畜産も始めて、安定して肉やミルクを得られるようにしたい。基本食材を現地生産してもらいたいというのはあるんだけど、せっかくの広々した豊かな平原なんだから生産地のひとつにするんだよ。
何となく孤児を拾うっていうのを定例化したいみたいだし、それなら仕事を確保出来る体制にしないといけないでしょ。だからこうしたんだよっていうのは分かりやすい理由になる。ホントかどうかはどうでもいいの。
建前がド〜ンとあればゴチャゴチャ言うことも出来ずにがんばってやるしかないよってことで、新しい生活を〜っていうのよりよっぽど目標になるだろう。
それで「取り消し」って言わせないから、これは止まることのない足枷になる。
子ども達は安易にした建前で護られて、たぶん10年くらいは使えるかなあと。
あの病気は子どもにも引き継がれることがあって、オトナだけが罹患しているようにいっているんだけど、子どもにも因子はあってコッソリ治療をしている。
だいたいは生まれてしばらくすると症状が出るからポイだろうね。
発症(進行)していなければ完治は可能で、次の段階に進んていたら押さえる程度というかクスリを飲み忘れるオバカサンがどうなるか経過を治験中だったんだけど、もうこの人達の相手は無理ってことにして遠く(どっかの村)にポイした。
たぶんだけど次は罹りやすいし、症状が重くなるだろうね。
それにアレって1つだけじゃなくてってことも分かってきてて、ホントおとなってどうしようもない。
それを被るのは弱い人達だというのにね。防護の手は打っているけれどお仕事のやり方を変えて、もしものクスリと帽子を付けてくらいしかできない。
効果はあるんだけど、そういうお仕事を選んでしまう人達はいるし、碌でもない親を持たないで済むというのも限界はある。
可哀想な人達を救うって偉そうなことはいわないし、気まぐれって平気で言う。
嫌われるのが予定されて個々を大事には思えないから、がんばらないのは平気でスッパリする・・ようになった。疑うようになって本採用まではマチマチなんだけど、どっちかが分かるまでは待遇は同じ。がんばりをみせてね。
クスリの開発には終わりはなくて、探検とかするからだけじゃなく、何か悪さをして新たなのが発生したりするみたい。
特効薬といえるものはあまりなくて、もっと確実にっていうのを研究中で、風土病というものにもっと危機感を持つべきだと思うよ。
クスリというのは人のばかりではなく、何かを製造するときに使うものもそうなる。例えばカミ造りに使う毒なものとか、食べ物に色を付けるものとかオイシイ期間を延ばすとかもで、広義では成形用のナゾ原料や繊維とかにする元とかで、クスリにもドクにもなるものを造っている。
ほとんどが理論だけあるものだし、製造技術が開発できても未来過ぎて公開ができないものばかり。今の技術でできるカビとかからの抽出をガッコで開発中。
西の方でもクスリを販売するようになったし、いつまでも僕が製造するのはよくないのでガッコと工房を連結して常備薬の製造を始める予定。
これを西にも造る予定で聖国の産業に育てて行くつもり。あそこって薬学研究している人達がいるから囲い込んじゃうよ。
こっそりではない健康診断は身長や体重だけじゃなく、お胸や胴やお尻や腕や足の周囲や大きさ、首回りにお肉の厚みっていうのも追加してる。小さい子なら春と夏と秋、大きくなったら春と秋でオトナは年1回だけど、計る項目が増えてくる。
グルンワルドでは計測の精霊石道具をお風呂の入口に付けていた。あそこは結界で覆ったけど、中に既にあるものは排除できないからっていうのとゴハンをいっぱい食べらればムキムキになってくれるだろうという期待からだった。
道具のように扱われたことで家族幻想が霧散して、ただの協力者程度が護ろうと健康をみるなんておこがましいって外して、結界も解いている。
ただ都合がいいというのはお互い様だし関係性は変わっていない。それは百島の人達もそうだったんだけど割り切るのに1年は掛かった。
僕にもそういう人らしいココロがあったんだってことは驚きだったな。
焦らせないっていうのはアテにしていないってことでもある。悪い意味ではなくて(というとゴマかしているみたい)他に生産地が育ってきたからすぐには必要ではないから、じっくりとしても平気だよってところ。
今は季節ものでレア感出しとけって段階ってことにして、担当交代って時にヤ〜レンソラしてもらう。毎月だったのを季節交代にして育ってくれば駐在人数も減らせると思う。シオーネが北でおかしな動きをしているんだけどポイントを見つけて狙って漁をしている感じがするし、気象円盤の圏外にも行っているみたいだけど、それの意味は聞かないことにしてる。予想できるしね。
ここまで来て手ぶらのワケがなくて当然交代人員を乗せてきてる。
越冬の人員は同じくらいだけど各村に振り分けだから実質は人数減となっていて(子ども限定の)棄民拾いが希望だからね。お世話をするのは当然。
越冬する村の整えをしてもらっていて、まだ先に用事があるのでよろしくね。
ググッと上がって湾の大部分が見えてくると、やっぱりって思う。
すぐには結論づけないで地質とか調べるつもり。すごくワクワクする。
あそこまでと同じくらいかかって村落が見える。東雲や百島から極東の大国跡の平原に血気盛んな尻尾の人達のポイしたのが始まりで亡国の本とか資料が見つかればというのがチラッとしたし、大陸平原気候を考えれば案外快適で今も小規模な戦いがあるというからピッタリって思っただけ。
死にそうになっていたのに偉そうだし、戦うって煩かったから頭冷やしてって程度でね。少しデータが集まれば良いにしていたし、ゴメンナサイが出来れば帰すつもりはちょっとあった。
なのに慢心して付けた資材とか食材を調達もせずにキリギリスして、冬の洗礼を受けて戦いにも勝てなくて、僕に対しておとなしくはなった。
素直になってくれれば以前の修練とか教えられていた事を思い出せば、知略に長けた人達だもの。
戦いを最小限にして調略の方をがんばったり、コモリ〜スキルを発揮して農業とか畜産とか窯業やトンテンカンとか一通りは叩き込まれているはず。
なので、う〜んう〜んってみんなで思い出させることをした。
僕は秘伝書とか見てるし膨大な知識があるから、やり方は当然知っているけど安易に答えを求めるようなら援助はしないつもりだった。
それで野っ原じゃあ不安しかないから、いずれ森になる林を用意して河の奪取を目指してってアドバイスしたし、売れ残り品を持って来たり、食料をギリギリ分で後はタネと肥料をどうぞした。
さすがにこのままじゃあ冬は寒いだろうからパネル住居をどうぞした。
前もこれだけど、その前の年はただファイア〜してムダにしてる。
その他にも棚整理した内装外構部材を持って来たりしたことで家をデコるようになって、かなりかわいい村になってる。
林に少しケモノを放したけど、森として育成するためだから狩りをしてはいけないにしてる。代わりにトリをあげたり、ブタ、ウシを持って来た。
順調にマトモになってきてて、河近くの村や工作系の村を引き込んで順調に拡大をしていたんだけど、争い好きな(前に勝てなかったとかウワサを聞いて狙っていた)部族がなんかしてきそうって何人かが潜入。
それを聞いたから木材や石材を大量に持ってきて塀を造ってしたんだけど、ノンビリしてるせいで攻め込まれたりした。
申し合わせたんだろう。ほぼ同時期にそれらが攻めて来たんだけど、間者が入り込んでいたしワナとかあったから村に到達する前に撃破。軍略に特化した人達は劣化版とはいえ危なげなかった。
実はその後のことは(忙しかったし来ていなくて)知らなかったから、今頃だけどどうなったって越冬物資を運ぶついでに見に来たってワケ。
もう保護がなくても大丈夫になっているはずだから、一応は取引ってこと。
改良した春ムギや栽培を始めた味重視の水稲にイモあたり。増やした肉関係はまだ味見程度だろう。肉にするより増やすのが大事だからね。
なんだけど春とあんまり変わっていない。柵はそのままだし、畑がちょっと増えているくらい。それでナゾ建物がある。
こんちはしてフンフンと話を聞くと、勝ったことで傘下にも出来たからじゃあ資材で宮殿を建てようってしたみたい。箱型だしデコをペタペタして長屋っぽい。
前のは相手には意外な作戦だったからだし、内偵がいて行動も筒抜けだった。
ここは知られちゃったみたいだもの。事実上のノーガードで大丈夫とは思えないんだよね。まだ火薬もウマもない人力の地域だから高い木塀をしっかり(耐火とか)造れば十分だし、空堀でも効果はある。そう見込んでいた。
村本体に被害が届かなくても畑を踏み荒らされたら生活が立ち行かない。こっちの戦いのように畑には出来るだけ手は出さないっていう暗黙のルールはここにはなかったはずで、相手を消滅させるなんてことも平気でする。
だから消滅したんだろうって僕は分析して仮定している。
それが誇張ではないっていうのは、ある時から丸ごと部族が消えているって事でも分かること。どれだけ見逃されて、あるいはドレイにされているのかは距離があり過ぎだし、民間ベースでも国交がなかったから何人かを経た伝聞だし創作かもしれないんだけどデスオアアライブな戦い方だと色んなルートでも流れてきてた。
首領に近い者(要は人質)が来ていないみたいで、甘さに付け込まれて面従腹背がありあり。チラリ視た感じでは密偵くさいのも入り込んでいるようだし、送られて来たのがハニートラップしてる。
大人が僕を嫌っているのは分かっていて支援物資でも渋々だもの。慈善事業を匂わせないでも済むし援助をタテに命令ができる。
子どもは誰に従った方がいい思いが出来るかって計算するから少しだけ僕寄りだし、寄ってくるのならワイロ(甘味とか)もする。それでってことはなくて、学びをしたり知識や経験を積み重ねればより良いものになれると分かるからだろう。
元々が空想するだけで実行し(チカラをため)なかったから今ここにいて、こういう事態になっているんだってこと忘れてはいけない。
潜入しているのは誰それで色ボケのおとなにこういう症状出たら、付けて返品って言ってクスリをセットで渡しておく。
そういう病気は尻尾の人達にはなくて、ありがちな風土病があって有無をいわせずチクンしてる。けどこの地域にアレがないとは思わないし、未知の病気もあるかもしれない。罹るようなら当然排除すべきだろう。
大人達の見せしめにだってなる。単純なチカラでは敵わないけど、仮にも忍者の末裔だから子どもにだって捕縛は容易なこと。
内偵のはみんなでマークして怪しい動きをしたら捕まえとく。
子どもに複雑な関係がどうのなんかどうでもいいことだから、喋らせないようにしとけばいいの。そのうち来たら元のとこに置いておくね。
今までも忍者さんが偉くなったって話はなかった。それは物語的に面白くないからではなくて、ジョブが指導者には向いていないと思う。ここの村も引き込んだ人達の中からリーダーを選ぶのがいいかもね。
まあでも当分は浮かれる余裕はない。口止めしないで提供品を売ったり、隠蔽も防護も豊かな生活づくりも考えていなかったし、また困窮しそう。
こんなお粗末なキリギリス生活なのに、何とかなっていたのは、たぶん引き込んだ村の人達の知恵で美味しい生活や、ものづくりな村の人達が可愛い村をデザインしたんだろう。春に圧勝したのは尻尾の人達の功績だけど、あんな外連な手が次に通じるとは思えない。
まるで治安の良い国の村みたいに塀も堀もなかったから、防護の塀やワナなんかを造れってした時のままでアレから手も付けてないし、その大量の材料でおかしな建物を造ってたって。
勝利で得たものはブツではないようだし、人質にもなってないし、役立ちそうな人達でもないどころか内情をペラペラして、かなりバレちゃっているよね。
大きくて頑丈な塀を造るはずが畑予定地に広いだけの小部屋な建物をつくったってこともバレてる。あとはなんだかんだ理由を付けて村から出られれば、ザルだしチカラ押しするだけで勝てる。どうせ前の小細工と同じのしかない。
変な建物にシュ〜っとモクモクをアチコチにして出口あたりでコッチって誘導。
少し離れた空き地に全員集合させた。
モクモクが立ち上がって、そこに立派な建物が映る。ウワ〜ギャ〜って声がしてバリバリって音やドカ〜ンってしたり、ビカビカってなったり、びょ〜んとかボヨヨ〜ン、チ〜ンとかの合間にウワ〜って声がしてる。ワハハハって声とかザザザってしたり、ヒュ〜ドロロロってなってカ〜ンって音でシ〜ンとなる。
くもりが晴れてみたら、そこには整地・・畝された畑があっただけ。
うわあって大人達はビックリして腰を抜かして、何人かは泡吹いて倒れてた。
子ども達はしばらくアングリしてからキャアキャアとする。
僕はそれで終わりでいなくなる。
建材はバラして前の位置に積んであるし物資は倉庫に入れた。
これで当分はビビって働くだろう。籠絡する相手を間違ったオバカサンとか入り込んでいたのとかは抜け出すだろうから見た奇跡を伝えさせればいい。
使ったのは有りもので、大きな屋敷が天災で崩れていくという映像の山場シーンであり合わせの擬音を適当に流した。
インパクトの強い衝撃はきっと元の建物の姿に記憶を入れ替えて混乱して恐れを刷り込む。音でもパニックする。
説明とかはしない。
雪は降るけどたくさん積もることはないだろうからサボった分、冬も大いに働くだろう。交換するものがないとかバカにしてる。これでムギを育てて収穫が目安より下回るようなら再編成もする。慈善事業ではないんだよ。
ここの人達が生き残れるかどうかはここで改心して、冬だろうががんばれるかどうかってなる。ビビらせたからすぐには攻め込んでこないだろうけど、ウワサが広まっているようだし、次がいつ来るかを心配して急がないといけない。
分かってるかなあ。分かったといいな。
勝ったのは初見殺しとかビギナーズラックっていうの。ただそれだけ。
忍者の教えの初歩の初歩に書いてある事だから、みんなが一度は目にして
しつこく繰り返し言われていたはず。
大きな戦いで小細工が活きるのは、しっかりした実力があっての事だし
相手によってやり方を変えないといけない。
知っていると思って安心していたんだけどね。
読んでくれてありがとう。次は金曜日によろしくね。




