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第43.5話:許容内の敵_閑話

ーー久世フェーズ


夜。


大阪の街は。


何事もなかったように明るい。


酒。


客引き。


喧嘩。


笑い声。


いつもの夜だ。


今日。


俺たちはデポルを一匹殺した。


みずきは。


それでも、こちら側へ残ると決めた。


めぐみは。


ひとみを見る目を変えた。


ひとみは。


何かを隠している。


そして。


石津が死んでも。


石津を生み出す仕組みは残っている。


机の上で。


スマートフォンが震えた。


真壁。


『間に合ったみたいだね』


「ええ。お陰様で」


『協力した甲斐があったよ』


「それでは」


切ろうとする。


『井口さんが話したいって』


手が止まった。


「……今ですか?」


『今じゃなくてもいい』


真壁は軽く答える。


『でも、早い方がいい』


「理由は?」


『二階堂を放置したら』


一拍。


『次の石津が増える』


目を閉じる。


井口おさむ。


デポルを管理するデポル。


選別する男。


反吐が出る。


それでも。


否定はできなかった。


石津を殺しても。


次は生まれる。


その次も。


仕組みを壊さない限り。


『どうする?』


真壁が尋ねる。


窓の外。


大阪の灯りを見る。


「どこへ行けばいいですか?」


通話の向こうで。


真壁が笑った気がした。


次に会うのも敵だ。


ただ、少しだけ話が通じる敵。


胸糞悪い。


だがそれでも俺は、足を止めることはない。

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ここまで読んでいただきありがとうございます。 この物語は 「正義と暴力の境界」 「人間と異種の曖昧さ」 をテーマに進んでいきます。 少しでも続きが気になれば、 ブックマーク・コメントで応援いただけると嬉しいです。 #現代バトル #社会問題 #ダークヒーロー #復讐 #高校生主人公 #社会風刺
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