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私の前で命を馬鹿にするな  作者: 黄野ポピー
3章

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195/201

電子音

りこが目覚めないまま3日が経った。学校には通うものの、放課後になれば急いで病院に向かいりこのそばで目覚めるのを願った。


「りこ、今日はプリン持ってきたよ。早く食べないと傷んじゃうよ」


「さちちゃん、いつもありがとう」


「おばさん、よかったらプリン食べてください。りこに香りが届くように」


「そうね、1ついただくわね。璃子、早く起きないと全部食べちゃうわよ」


おばさんもりこの入院から食事が摂れなくなっているらしく、食べやすいお菓子などはおばさんにも食べてもらっている。りこの分は冷蔵庫に入れて、いつ目覚めてもいいようにしてある。


りこの側のテーブルにノートを広げて宿題と勉強をする。機械の電子音を聴きながら、時折ちらりとりこの顔を見ながら、勉強をすすめていった。


プリンやクッキー、マドレーヌなど。様々なお菓子を作っては持っていく。それらが少しずつ冷蔵庫に溜まっていく。


9日目、学校にいる時に病院から連絡があった。りこが目を覚ましたんだ!と直感しワンコールで電話に出た。


「さちちゃん、すぐに病院にきて!」


「!」


おばさんからの切羽詰まった声を聞いて、先生には何も言わずにカバンを持って学校を出た。バスを使って病院に行き、りこの部屋へ足早に向かった。


ドアを開けた瞬間、電子音の耳障りな音が聴こえた。

ピーーーーー。


おばさんがりこの手を握り、お医者さんがりこのそばに立っていた。看護師さんも何人も立っていたが何もしていなかった。後ろから荷物を抱えた看護師さんもやってきて、すぐ横を通った時に消毒の香りがした。


「・・・・さちちゃん」


「おばさん、りこ、は?どうしたの?」


「今、息をひきとったわ」


「・・・・・・・・・え?」

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