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私の前で命を馬鹿にするな  作者: 黄野ポピー
3章

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192/199

こんな話

「んでさー、その先輩がかっこいいんたけど、ちょっとねーって話になってさー」


「かっこいいだけじゃちょっとねぇ」


「勉強とかも頼りたいよねー」


「りこ、あなたはとっても頼りがいがあるわ。安心してね」


「いや、私が頼りたいんだけど。さちは勉強しなさすぎなのよ?もうちょっと勉強したほうがいいよ?」


「いやよ。勉強楽しくないし」


「数学はパズルみたいで楽しいじゃん」


「パズルなら料理でしたいわ。この間作った肉じゃが最高だったのよね」


「え、食べたいんだけど」


「また今度作る時に呼んであげるわ」


璃子は交友関係が広かった。色んな人から頼りにされて、勉強を教えたり恋愛相談をしたり、それを問題ない範囲で私にも話していた。


「さちは、どういう人がタイプ?」


「りこ」


「私聞いたの形容詞。あなたが言ったの名詞」


「りこののような人」


「私でいいのかー・・・・」


これは半分本気だった。いつもの雑談にほんの少しの本音を混ぜていた。その思いは届いても届かなくてもいいと思ってた。


「待って?私と結婚してらさちの料理食べ放題!?」


「りこのお腹は私が守るわよ?」


「幸せ太りしなそうだね。でもきっと毎日が楽しいね」


「それは間違いないわよ」


ある時はケンカもした。


「さちのばか!」


「りこのわからず屋!」


「なんで私のためにこんなケガしたのよ!放っとけばいいんだから!」


「りこが悪く言われて黙ってられるわけないじゃない!私の親友がどれだけいい子か皆知らないのが悪いのよ!」


「だからってケガしちゃダメだよ!傷でも残ったらどうするの!?」


「その時はりこと結婚するからいいわよ!」


「ありがとう! (?)」



それで、いつだっけ。そうだ、秋になったあたりだった。


「さち、私、彼氏できた」

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