こんな話
「んでさー、その先輩がかっこいいんたけど、ちょっとねーって話になってさー」
「かっこいいだけじゃちょっとねぇ」
「勉強とかも頼りたいよねー」
「りこ、あなたはとっても頼りがいがあるわ。安心してね」
「いや、私が頼りたいんだけど。さちは勉強しなさすぎなのよ?もうちょっと勉強したほうがいいよ?」
「いやよ。勉強楽しくないし」
「数学はパズルみたいで楽しいじゃん」
「パズルなら料理でしたいわ。この間作った肉じゃが最高だったのよね」
「え、食べたいんだけど」
「また今度作る時に呼んであげるわ」
璃子は交友関係が広かった。色んな人から頼りにされて、勉強を教えたり恋愛相談をしたり、それを問題ない範囲で私にも話していた。
「さちは、どういう人がタイプ?」
「りこ」
「私聞いたの形容詞。あなたが言ったの名詞」
「りこののような人」
「私でいいのかー・・・・」
これは半分本気だった。いつもの雑談にほんの少しの本音を混ぜていた。その思いは届いても届かなくてもいいと思ってた。
「待って?私と結婚してらさちの料理食べ放題!?」
「りこのお腹は私が守るわよ?」
「幸せ太りしなそうだね。でもきっと毎日が楽しいね」
「それは間違いないわよ」
ある時はケンカもした。
「さちのばか!」
「りこのわからず屋!」
「なんで私のためにこんなケガしたのよ!放っとけばいいんだから!」
「りこが悪く言われて黙ってられるわけないじゃない!私の親友がどれだけいい子か皆知らないのが悪いのよ!」
「だからってケガしちゃダメだよ!傷でも残ったらどうするの!?」
「その時はりこと結婚するからいいわよ!」
「ありがとう! (?)」
それで、いつだっけ。そうだ、秋になったあたりだった。
「さち、私、彼氏できた」




