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私の前で命を馬鹿にするな  作者: 黄野ポピー
2章

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ダッチベイビー

「ダッチベイビーっていうのは初めて食べました。パンケーキとかとも違って美味しいですね」


こめっこカフェで食事をして、店内でまったりとしている。夜はバーにもなるらしいので、少し大人のお客さんが増えてきたようだ。中には学生らしき人もいるので、場違いではなさそうだ。


「バニラアイスにはちみつにクリームと甘いもん全部のせだしな。米粉で作るから香ばしくなるんだって」


小さなフライパンの形をした器 (スキレットというらしい)に乗ったそれはカリカリと香ばしく、上に乗ったバニラアイスが溶けて鉄板にふれるとジュワーと音がして甘い匂いが漂った。


「ダッチベイビーってさ、ドイツのパンケーキなんだって。アメリカで訛って変化したのがダッチ、小さいサイズで提供するからベイビーらしいよ」


スマホで調べたのだろう、先輩が教えてくれた。メニューを見れば、トッピングが沢山あるらしい。おかず系もあるし、もちろん甘いものも沢山あった。


ドイツ発祥で、アメリカに伝わって、今は日本で食べている。なんとも旅をしてきたスイーツである。


「なんとなくクレープに似てますね」


「生地の厚さで考えるならピザっぽくないか?」


「どっちにしても、美味いからいいじゃん」




寮の夕ごはんで希望を聞いてみたところ、クレープとなった。女子だけだしいいか、とおばも了承した。生地は砂糖を控えて米粉で作ったので腹持ちもいいだろう。生地を私が焼いて、おばがトッピングを考えて、あとは各自で包んでもらった。


「はー・・・・チョコバナナの安定感、いいわー」


「チョコとカスタードクリームも美味しいです」


「私はレタスとハムにしようかしら」


「みんなー、お茶は紅茶でいいかしらぁ?」


ほんの少し、ゆったりとした時間が流れた。

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