女子会
あの件から数日経って、すみれの絵は無事に完成した。最初に見た『狐の嫁入り』の光や睡蓮にバランス良くスポットを当てた素晴らしい絵だった。コンクールの結果は来月出るとのことだったので、今日のところは『お疲れ様打ち上げ会』ということになった。
「「「「かんぱーい」」」」
4人でジュースの入ったグラスをぶつけた。ちなみに私はウーロン茶、すみれはリンゴジュース、蘭はコーラ、明はアイスティーだ。
「いやー、無事に絵が完成して良かったよ」
「あの出来栄えなら入賞は確実でしょうね」
「ありがとー。でも今回のコンクールって年齢制限ないから分かんないんだよねー」
「それでも、あの絵なら良いところまでいくんじゃないかしら?」
「ベストは尽くしたよ。今更あーすれば良かったーとか思うけど、もう気にしない」
「さちも、色々あったね」
「まぁ、私の場合は、ね」
あの後。菊池くんは2日、奥野くんは1日の謹慎となった。今回のことを見つめ直すためにレポートを書くのが課題らしい。寮での生活も奥野くんは少し距離を置くようになった。呼び名も名前を呼び捨て、ではなく名字を呼ぶように変わった。
今回、私はケガをしたがそれでも結果オーライと言えるだろう。もう手首は痛くないし。
暫く話し込んでいると今日のメインであるパフェが運ばれてきた。イチゴ、チョコレート、バナナ、ミルク、と色とりどりとそれは見てるだけで美味しそうだ。
それらを私達は少しずつ分け合って食べた。私がすみれのチョコレートを少しもらったり、蘭が私のイチゴを食べたりと、賑々しくも楽しい一時だった。
今日の夕ごはんは入るかな、と私は少し心配になった。おばと相談して、少し軽いものにしておこうと思う。




