お誘い
「この酸っぱいタレ美味しいわねー。つけなくても絶品なのに、罪作りだわー」
とパクパク唐揚げを食べるひとみ先輩。ごはんは少なめにしているので、唐揚げはどんどん食べて大丈夫です。
「マヨネーズなくてもうめー!唐揚げの味がしっかりしてるっつーの?」
「パンチのある味でご飯がすすむな!」
「今日も美味しいよ、さちちゃん」
「ありがとう、すみれ。沢山食べて、部活がんばってね」
「パフェ食べに行こうねー」
「あら、女子会かしら?」
「すみれの絵のコンクールの打ち上げに行こうかっていう話を友だちとしてるんです」
「へー、いいわねー!楽しんできなさいな」
「「はーい」」
と、賑やかな食卓の中で静かな男子が1人いる。奥野くんである。
「はー、ごちそうさまでした!奥野、またこの後俺の部屋に来いよ、な?」
「ごちそうさまでした!高田ちゃん、今日もありがとうね!」
男子の先輩2人が同時に席を立ち食器を片付けた。
「・・・・・ごちそうさまでした」
奥野くんも食べ終わり、食器を片付けた。
「・・・・いやー、なんというか。意外だったわね」
「何がですか?」
「奥野くん。問題起こす雰囲気じゃなかったのに、今回のことがあってさ」
「あぁ、まぁ。良くも悪くも人の話を聞かないで勝手な思い込みで突き進む人ですからね」
「男子たちは何を話すのかしらね?」
「来たか、奥野」
「はい、今回のことですね」
「おう、それについてなんだけどさ」
「今度俺らも男子会するから、予定空けとけよ」
「え?」
「だから、男子会。野郎で集まって、飯と甘いもんでも食べに行こうぜ」




