空回り
「奥野くん、あなたが何をしたいのかよく分からないままだけど、これだけら言えるわ。あなたが思ったことはあなたの考えでしかないの」
「それは、そうだけど」
「いいえ、分かってないわね。あなたは自分の考えだけで突っ走って、結果として今回の暴力事件の首謀者になってるのよ。いい加減に自覚なさい」
「待てよ、俺はそんなこと」
「いいえ、結果的にそう見えるのよ。あなたが考えたことで、行動してことで、菊池くんは私にケガをさせた。これは動かせない事実なのよ」
「さちちゃんの周りにいる沢山の人が知ってるわね」
「私は1人じゃないし、勝手なことをされて迷惑だったわ」
「・・・・・・そうか。1人じゃなかったのか」
ひとみ先輩をチラリと見て呟いた。
「菊池、ごめんな」
「・・・・・」
菊池くんは声も出せないようだ。
「先生方、お騒がせしてすみませんでした。今回のことは俺が菊池から相談を受けて考えたことです」
口を挟めずにいた先生たちの方をむいてちゃんとしゃべった。
「・・・・やりとりは見ていました。奥野、菊池の2人はこのまま残りなさい。高田と一ノ瀬は行っていい。付き合わせてしまって、ごめんなさい」
「わかりました。行きましょうかさちちゃん」
「はい、ひとみ先輩。では先生方、失礼します」
こうして私とひとみ先輩は解放された。
「ひとみ先輩、急に巻き込んですみませんでした。お時間大丈夫でしたか?」
「まぁ驚きはしたけど、これで前みたいなことにならなければいいね。じゃあ、私は一度生徒会室に戻るから」
「はい、ありがとうございました。あ、それと夕ごはん何食べたいですか?」
「んー、唐揚げかな〜」
「相談して早めに取り入れますね」
「やったー」




