暴力事件問題
「まず、私はその人との面識はこの間手首を掴まれたのが初めてです。私はその人の連絡先も知りません」
「俺のアドレス消しちゃったの?」
「そして、この2人は問題をすり替えて、暴力事件をなかったことにしようとしています」
「そんな、確かにあれは良くないことだったけど、こうやって反省もしてるんだから」
ああもう、イライラする。なんでこいつはこんなにも、私の神経を逆なでするのか。
「この2人はクラスが同じようですから、私の連絡先を勝手に教えることもできるでしょう。奥野くんとは寮が一緒なので、一応教えてはあります。でも、勝手に人の連絡先を教えるなんて非常識もいいところだわ」
口調がだんだん強くなるのが自覚できる。
「私と奥野くんはケンカをして、話すことを止められていたんですが、それも守れなかったようですね。このことは寮監さんが知っています」
「人の話も聞けない、勝手に連絡先を教える、暴力を振るう、こんな人間私は嫌いです」
そこまで黙っていた先生が口を挟んだ。
「えっと、確認だけど、恋人同士のケンカ、ではないんだよね?」
「違います。起きたのは暴力事件です」
「そんなことない、俺と高田さんは付き合っています」
「なら、私の友人もそのことを知っているはずですよね。呼びましょうか?」
「呼んでもいいけど、俺は君が隠してたから友だちのことを知らないよ?」
「呼ぶのは生徒会長です」
「は?」
「先生、生徒会長を呼んでください」
そこからはバタバタと先生たちが動き回った。ひとみ先輩には申し訳ないけど、巻き込ませてもらおう。
「はい、なんかお呼びと聞きましたが・・・さちちゃんと奥野くんじゃん。どうしたの?」
「ひとみ先輩、すみませんが少し前に寮であった、私と奥野くんのトラブルについて話してもらえますか?」
「寮での?奥野くんがさちちゃんの肩掴んでアザ作って、それをさちちゃんが顔を叩いて、奥野くんがさちちゃんを叩いたやつ?」
「それです」
そうして、ひとみ先輩によって私と奥野くんの険悪な関係が暴露された。




