アピシウス風照り焼き
「・・・・・というわけで、すみれは大丈夫そうでした。ご心配をおかけしました」
「そうなのね。良かったわー、すみれちゃんまで悩み抱えてなくって」
放課後。すみれは部活、蘭と明はバイトとのことで、私だけである。丁度いいので、ひとみ先輩に昼休みの時のことを話していた。
「お忙しい中ありがとうございました。今日の夕ごはんは私が作りますから、楽しみにしててくださいね」
「そうなのね。手はもう大丈夫?」
「念のため包帯とかしてましたけど、今日1日痛みも無かったので、大丈夫じゃないかと」
「無理はしないようにね。じゃ、私はもうちょい仕事していくから。ごはん楽しみにしてるねー」
生徒会室に入っていく先輩を見送り、私も帰ることにする。買い物はおばさんに頼んであるので、私もまっすぐに帰ることにした。
自室に向かい着替えを済ませると包帯もとってしまい、おばの部屋に向かった。
「ただいまー」
「おかえりなさい、さちちゃん」
おばが迎えてくれる。買い物には先ほど行ってきたばかりらしく、荷物はこれからしまうのだという。
「言われた通り、鶏肉買っておいたわ。あとはキャベツは千切りにして、お味噌汁は豆腐とわかめかしらね」
「サラダも試したいのがあるんだ。切り干し大根ってあったよね」
わかめと聞いて思い出した。
「乾物のところにストックがあると思うわ。サラダにするの?」
「美味しくできるかは分かんないけどね。少しだけ作って、味見しようと思って」
「そういえば、さちちゃん包帯してないのね。もう大丈夫?」
「うん、今日1日痛みもなかったから、大丈夫だと思う」
「じゃあ色々作っていっちゃいましょうか」
キャベツは千切り、お味噌汁は出汁と味噌を加えて切った豆腐と乾燥わかめを入れておく。
ついでに新しいサラダの試作もする。少量の水で切り干し大根とわかめをもどし、そこに酢と砂糖、マヨネーズを加えて和えておく。更にキュウリとニンジンを千切りにしてよく和えておく。これは少し味が染み込むまで冷蔵庫に入れておく。
メインとして、鶏肉を焼いていく。ハーブソルトとこしょうをして両面に焼き目がつくまでしっかりと焼く。一度肉を取り出して、タレを作る。はちみつ、しょうゆ、料理酒、オイスターソースを混ぜてフライパンで加熱し、アルコールを飛ばす。鶏肉はカットしてお皿に千切りキャベツと一緒に盛り付けたらタレをかける。
「ハーブとはちみつを使った、お手軽なアピシウス風照り焼きの出来上がりー」




