カンとしか言いようがない
「ただいまー、さちちゃんもおかえりー。大丈夫だった?」
「蘭と明にも聞かれたけど、事情説明にいっただけだからね。怒られたりもしてないわ」
「そっかー、よかったよー」
「部室での用事は終わったの?」
「うん、そっちは大丈夫」
「・・・・・すみれ、何かあった?」
「明ちゃんどうしたのー?私はなにもないよ?」
「なんとなく、カンとしか言いようがないわね。何も無かったなら、ごめんなさい」
「あ、午後始まっちゃうね。また後でね」
午後の授業の予冷が鳴った。私達も自分の席に戻っていった。
放課後。帰る支度を済ませると、すみれに声を掛けられた。
「さちちゃん、ごめん。今日部活あるんだ・・・」
「そうなのね。今日は和風ハンバーグの予定だから、がんばってね」
「うん!ありがとう!」
「すみれ、気合入ってんね」
「絵画のコンクールが近いらしいわよ」
「蘭、明。帰るところ?」
「そうなんだけど、さちについて行った方がいいかなーって話しててさ」
「あー、大丈夫よ?今頃あっちも呼び出されてるだろうし」
「そう?無理はしていない?」
「うん、大丈夫よ。今日は買い物もしないですぐに帰るしね」
「それなら、大丈夫かな。でも気をつけてね」
「うん、ありがとう」
そうして私は校舎を出てすぐに寮に帰ることにした。買い物も出来ないのはやや不便だが、仕方ないと割り切ることにした。
買い物もしていないので、先に自室へ行き荷物を置いて着替えることにした。それから寮監室へ向かった。
「ただいま。何か手伝えることある?」
「おかえりなさい、さちちゃん」
んー、と考えながらおばも答えた。
「もう少ししたら調理始めるから、その時にお願いしようかしら。今は何もないわ。宿題とかあるならやってる?」
「ちょっと気になることがあるんだけど、相談してもいい?」
「いいわよ、どうしたの?」
「すみれに何かあったかもしれない」




