オムライス
「「「「いただきまーす」」」」
今日の夕ごはんはおば特製のオムライスだ。ある材料で作れるから大丈夫だよー、と聞いていたが手間のかかるものを作ってくれた。
「さちちゃん、手大丈夫?食べにくいとかない?」
すみれも部活から帰ってきて早々に私の手に巻かれた包帯を見て大いに慌てていた。簡単な説明はしたが、未だに心配してくれている。
「手首にアザが残るほどって、どんだけの力で掴まれたのかしらねぇ」
と、ひとみ先輩は奥野くんにちらり、と視線をやった。それを受けて気まずそうにしているので、それなりに指導を受けたのだろうな、と思う。
「このケガもあるので、さちちゃんは暫くお手伝いなしね。その代わり誰かがやってくれると助かるわぁ」
「それなら私やります」
「私もやりますよ」
すみれとひとみ先輩が手を挙げてくれた。
「じゃあ、2人にお願いしちゃおうかしら。それと奥野くん」
「はい」
「男子の先輩たちとしっかり話をしてね。男の子たちはしっかりと後輩の話を聞いてあげること」
「はーい」
「わかりました」
「さぁさ、ごはんも食べちゃいましょ。スープは味が薄かったらコショウ足してね」
コンソメスープには玉子が入っている。コンソメロワイヤル、だっただろうか。スープにも具として野菜やベーコン、キノコも入っているので味が深い。
もぐもぐと皆が無言で食べていると、やはり男子は早く食べ終わる。
「ごちそーさまでした。奥野、先に上いってる。俺の部屋な」
「はい」
「ごちそうさまでした。お茶とカップ持っていってもいいですか?」
「いいわよぉ」
「奥野、先に行ってるぞ」
「もう食べ終わるので、すぐに行きます」
と、奥野くんを含めた男子3人がさっさと食べ終わり、早速話をしてくれるようだ。
「さちちゃん、ゆっくりでいいからね。ごちそうさまでした。花谷さん、今あるやつだけでもお皿洗い始めるね」
「はい、ありがとうございます。ひとみ先輩」
頼もしい寮生である。




