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私の前で命を馬鹿にするな  作者: 黄野ポピー
2章

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解決策

「おかえりなさい」

私は帰ってすぐ、寮監室へ向かった。


「ただいま、おばさん。急にごめんね」


「いいのよ。様子からして、さちちゃんは悪くないんでしょ?」

手首のケガのみで、他にはなにもないのを言ってるんだろうが。


「う〜ん、多分悪くはないと思うんだけど」


「何かはあったのね。着替えられるなら着替えて、また話聞かせてね」


「うん」


と、自室へ行って着替えることにした。手首が固定されているから動かしにくいが、痛みはほとんどない。見た目は大げさだが。


簡単に脱ぎ着できるカットソーとワンピースを合わせて部屋を出た。


「何か手伝えないかな?痛みはないんだけど、あまり動かせなくて」


「それって、処置をしてくれた人の包帯の巻き方が合ってるってことじゃないの?今日はいいから、ゆっくりしてなさい」


確かに手を濡らすことも出来ないのでは、だめか。


「それで、どうしてそうなったの?」


「まず、奥野くんが話しかけてきてね」


「あら、約束破っちゃったのね」


「それで、紹介したい友だち?って人にしつこく連絡先聞かれて、断ったら手を掴まれて、そのままアザに」


「そう・・・・・私じゃダメだったのかしらね」


「どうしたらいいかな・・・・・?」


「ひとつは学校でちゃんと問題として扱ってもらうことね」


「生活指導の先生とかには話をしたから、少しなら問題扱いになりそうだけど」


「ふたつめは、この寮の男の子たちに話をしてもらうことかしら」


「先輩たち?」


「そう。私じゃあ約束を守ることにもならないなら、もっと身近な同じ男の子同士で話してもらう方が、奥野くんも納得するんじゃないかしら?」


「それは、確かにあるかもしれないけど」


「さちちゃんが良いなら、私から話しておくわよ?」


「うん・・・・・うん、お願い」

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