お断り
「奥野くん、私と話すの1週間禁止って言われてなかったかしら?」
「そうだけど・・・桜、あ、新しい彼女がさちとケリをつけてほしいって」
「ケリ、ねぇ」
ケリと言われても、私からアレ以上なにかを言うつもりは無かった。見切りをつけたとも言っていい。私の意見を言ったうえで、それを押しつけようとは思わないが少しは考えてきたのだろうか?
「・・・・・・・・・・・えっと」
「なに?ケリをつけるんでしょ?考えがあるなら言いなさい」
「いや、さちはどう思ってるのかなって」
「この間話したことが全てよ。奥野くんが誰と付き合おうが関係ない。璃子のこと、忘れるならもういい。私に対しては構わなくていいし、私の知らない人を紹介してくれとも頼んでない」
「さちが1人になるじゃないか」
「ちゃんと友だちがいるので、構わなくて結構よ」
「それでも俺は、さちのことが心配で」
「いらないわ」
「は・・・・?」
「私のことを心配する必要なんてないって言ってるの。そちらで、どうぞお幸せに」
さて、私の言いたいことは言った。伝わればもういい。気になるのは奥野くんの後ろにいる男子生徒。
彼は、なんだ?
いや、関係があるからこの場にいるんだろうが・・・・。まさか紹介する人ってこの人か?
「高田さん!」
その男子生徒は私の前に出てくるとそれは大きな声で私を呼んだ。
「奥野の友だちで、サッカー部の菊池と言います。その、一目見たときから高田さんのこといいなって思って、それでその、良かったら俺と付き合ってくれませんか!?」
「お断りします。初対面の人と付き合うことはありえません」
「じゃ、じゃあ!友だちからなら!スマホ教えてください!」
「お断りです。初対面の全く知らない人に教えても怖いだけです」




