ヒステリック
ぎゃーぎゃーと騒ぐ女子生徒の話をなんとか聞いたところ。
・奥野くんのため息が増えた。
・どうしたのか聞いても「なんでもないよ」と言われて、はぐらかされる。
・「さちはどうして・・・」といった呟きが聞こえた。
・つまり、高田さちに原因がある。
ということで来たらしい。
十中八九、おばからのペナルティで私と話せないことにモヤモヤを感じているのだろう。だが、そんなこと私には関係ない。ケンカの続きをしたいというなら、相手になるつもりはある。が、あの様子からしてどこまで私の意見を聞き入れるかは分からない。
というか、なぜそんなことでわざわざこの人は他クラスにまで乗り込んできたのだろうか。
「そんなの、奥野くんのために決まってんでしょ!あんたが謝ったら終わるんでしょ!?さっさと謝りなさいよ!」
「それって、私の意見を取り下げろってことよね?それなら絶対にいやよ。私は私の信念に基づいて話をして、奥野くんが受け入れられてないだけ。あの人は王様じゃないのだから、私がへりくだる必要は全くないわ」
「だったらもう一度話すとかすればいいじゃない!」
「それを禁じるのがペナルティなのよ。ワガママばかりの子どもじゃないんだから、少し待ってなさい。どうせ1週間で終わるんだから」
「いやよ!今すぐ話しなさい!」
「あのー・・・・」
「なによ!横から口を挟まないでくれる?」
「そうなんだけど。さちちゃん、奥野くんに叩かれてたよね。そんな人と話すのは難しいんじゃないかな」
「うそよ!奥野くんがそんなことするはずないわ!」
「私もやり返したけど、本当よ。具体的に言うなら、肩を掴まれたから私が彼の顔をたたいて、その後で私も奥野くんから叩かれたわね」
「うそよ!うそに、きまってる」
「あなたは、本当に奥野くんが暴力も振るわない、聖人のような人だと、思ってるのかしら?」




