朝ごはん
改めてシャワーを浴びて、さっぱりとして。身支度をしてから寮監室へ向かった。
「おはよう、さちちゃん」
「おはよう、おばさん。ごめんね、遅くなって」
「いいのよ。たまにはゆっくり準備しなさい。ほら、もう出来てるから、ちょっと椅子に座って」
そう言うと、タオルで髪の毛を拭いてくれた。簡単に拭いてきたのがいけなかったらしい。
「さちちゃん、髪質はいいんだし、ちゃんとケアすればすごく良いと思うんだけど」
「そんなことないよ。そのちゃんとがめんどくさいし」
「そうねぇ・・・・昨日のさちちゃんのペナルティは髪の手入れを1週間サボらない、とかにしましょうか」
「あー、まー、うん。そんなことでいいなら。でもケア用品なんて持ってないよ?」
「お金は出すから、花谷さんかひとみちゃんに聞いて買ってきなさいな。・・・・・はい、いいわよ」
すっかり髪の毛は乾いていた。タオルで撫でられる感触が気持ちよかったが、仕方ない。
「すみれは・・・・部活とか用事がなかったら聞いてみようかな」
「ちなみに、奥野くんへのペナルティはさちちゃんとの会話1週間禁止よ。ちゃんと考え直すように言ってあるわ」
「そっちもありがとう」
そうして、私の壊れかけていた日常が再スタートした。今日の朝ごはんは魚の照り焼きに玉子焼き、ほうれん草のおひたしとお味噌汁だった。自分の味とは少し違うけれど、とても温かい味に人知れず息をついたのだった。




