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私の前で命を馬鹿にするな  作者: 黄野ポピー
2章

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143/220

ケンカ

「待てよ、さち!」

肩を掴まれ、無理矢理前を向けされた。


肩に走る痛みは無視して平手を振りかぶった。


ぱぁん!と大きな音が響いた。


「私に向かって、璃子を忘れろ?いい加減にしなさい」


「そっちこそ、何するんだ!」


「忘れるなんて出来るわけないでしょう!命を馬鹿にするな!」


「馬鹿になんてしてない!落ち着けよ!」


「璃子の想いを勝手に決めるな!私の思いを否定するな!何もかも、お前が悪いんだ!」


「いい加減にしろ!」

顔を叩かれる。


「さちの気持ちは知ってる!いつまでも璃子のこと引きずって、大人ぶって、自分で幸せになろうとしない!かっこつけてんじゃねぇよ!」


「私の幸せは自分で決めるわよ!あなたに決めつけられることじゃない!」


「ただチャンスをやるってだけだろ!決めつけてなんかない!」


「・・・・・あなたはいつもそうよね。私の気持ちは知らないまま押し付けて。迷惑なのよ」


「話さないんだから分かるわけないだろ!」


「話したくないのよ。それも分からないからこうなってるんじゃない」


「幼馴染だろ、話したくないわけないだろ」


「決めつけるなっていってるのよ。いい加減にして」


だめだ。話が通じない。


「あなたがどう思ってもいい。でも私はあなたを幼馴染とも、友人とも思ってない。私に関わらないで、奥野くん(・・・・)


「話は終わったかしらぁ?」


おばが笑顔でこちらを見ていた。いや、多分寮生全員が各部屋から出てきてこちらをうかがっていた。


「はい、ひとみちゃん。さちちゃんのほっぺ冷やしてあげて」


「ガッテンです。さちちゃん、私の部屋においで」


「奥野くんは私の部屋にきなさい。ほっぺを冷やします」

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