食の細さ
昼休み。
「はい、今日はサンドイッチとアスパラのベーコン巻きよ」
「なんかあたし達の分しかなくない?」
「すみれは同じ物だから大丈夫でしょう?それと何かと交換してもらうつもりだったから、これでいいのよ」
「サンドイッチが可愛いサイズだわ」
「玉子焼き取らなかったの、さちちゃん?」
「私が取る前になくなっちゃったのよ」
「それなら、あたしの玉子焼きをあげるよ。代わりにアスパラもらっていい?」
「私はおにぎりとサンドイッチ交換して欲しいわ。あとミートボールもお願い」
「はい、ありがとう」
と、これでサンドイッチにアスパラベーコンに加えて玉子焼き、ミートボール、おにぎりと色々と食べられるようになった。
「う〜ん、さちちゃんが作ったんだし、一番最初におかず取っても良かったんじゃない?」
「私はいくらでもつまみ食いできるから、いいのよ」
そんなこんなでお昼を食べる。が、最近色々とありすぎて若干食欲が落ちている。プチトマトの酸味で口の中をさっぱりさせつつ、蘭に聞いてみる。
「蘭、サンドイッチ食べられない?ちょっとお腹いっぱいになっちゃって」
「余裕だよ、ありがとー。でもさちは大丈夫?」
「食欲が落ちてるだけだもの。最近暑くなってきたし、そのせいかしら」
そろそろ梅雨だろうか。大分蒸し暑くなってきた。夏日まではいかないが、制服では暑く感じることも多い。
「今日の夕飯はどうしようかしらね」
「さちちゃん、お手伝いするから、餃子とかだめかな?」
「ちょっと待って。聞いてみるわね」
メッセージアプリを立ち上げておばに連絡をとる。
『今日の夕ごはん、餃子はどうかな?』
『野菜もたっぷり摂れるしいいわね。ひき肉と餃子の皮を5個くらい買ってきてね』
『わかったー』
「いいって。餃子の皮5個って言われたけど」
「餃子の皮って20枚くらい入ってるわよね。100個も作るの?」
「そうみたい」




