表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
105/113

じごく

今話は大変気を悪くする可能性があります。飛ばしても全く問題ありません。

おばの部屋で雑炊をいただいた後、自室に戻ると0時を大幅に過ぎていた。私は睡眠障害もあり、寝る前に睡眠導入薬と精神安定剤を飲んでいる。今から薬を飲むと、明日の朝に障りそうだ。


体を横たえ、休める。しかし眠ることはしない。


睡眠導入薬を飲まない場合の私の寝つきの悪さはかなりのものだ。


時計を確認しつつ、夜が明けるまでの時間を数えた。あと何時間で朝日がのぼるだろうか。


体を横にし、目を閉じるだけでも体力は回復する。

最後に時計を見たのは、午前3時過ぎだったはずだ。


私は地獄の中にいた。





気付けばあの(・・)冬の現場に立っている。璃子の姿が見える。私が璃子の背中を押す。トラックが来る。頭の中で数字が羅列する。私が璃子を押した。璃子がひかれた。34156692。救急車。1199225380。私のせいで。


はっと息を吐く。時計の針が示すのは午前3時12分。璃子の背中を押す感触が手に残っている。数字の羅列はただ無為に頭の中で浮かんでは消える。


いつの間にか眠ったのか、気絶したのかは分からないが、夢を見ていたらしい。


再度体を横にして、朝までの時間を数える。

全く同じ地獄が訪れる。


止まらない数字。加速する思考。あの場所は何度も夢の中に現れては事故をおこす。トラックのナンバー。璃子が倒れる。血が流れる。まっ白な璃子の顔。璃子。璃子璃子璃子璃子璃子璃子。


また起きる。現在時計は3時19分。無限に続くような地獄は僅か数分で流れるらしい。


眠気でぼんやりとした頭。寝不足で頭痛のする頭を無理矢理たたき起こし。冷蔵庫から冷たいお茶を飲んで一息つく。直後トイレへ駆け込んで胃液とお茶を全て吐いた。


3時26分。朝はまだ来ない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ