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第23話 宣戦布告

 カチカチカチ......爆発まで残り1秒。


「これって......観覧車のゴンドラじゃん! なんでこんな所に転がって来たんや?」


「多分......さっきの大地震ハ、観覧車ガ倒れた......ッテコト?」


「なるほど、なるほど......そんな事より、早く逃げた方がいいような気がするんやけど?」


「確かにそうですネ」


 カチカチカチ......爆発まで残り0秒。


 ド、ド、ド、ドッカーン! 


「うッわぁ~!」


「にっ、逃げろッ!」


 ダッ、ダッ、ダッ!


 今更ながらに、凛を抱き抱えながら走り出すポール。背後に強烈な熱波を感じながら、開かれた階段を登り掛けたその時には、なんと!


「ノワッ~!!!」


 足が地面から離れていた。その時、ポールの身体は有り得ないエビ反り体勢となっていたのである。肋骨が今にも折れ曲がりそうだ。


 天井を破り乱入してきたゴンドラ......そこまでは良かったのだが、コロコロコロ......ガスボンベの手前で停止したのが運の尽き。


 大爆発と共に、再び弾かれたそんなゴンドラは、ポールの背中を押しなら、再び天を彩る『打ち上げ花火』へと変化していったのである。


 ヒュルルルル......


「トッ、飛んでるッ!」


「ぜっ、絶対離すなよっ!」


「ワ、ワカッてますッテ!」


 宙を舞いながら、2人の目に飛び込んで来た景色......それは正に『地獄絵図』そのもの。


 100メートルにも及ぶ大観覧車が倒壊し、あらゆるアトラクションが巨人に踏み潰されたかの如くペシャンコになっている。


 至る所で火の手が上がり、黒煙が『夢の国』全体に充満していた。


 そんな黒煙の隙間から僅かに見えるものと言えば、既に五体を留めていない死体ばかりだった。思わず目を覆いたくなるような光景だ。


「エマサン......」


 その者の顔を頭に浮かべながら、思わず眉間にシワを寄せるポール。そんなポールに抱き抱えられた凛はと言うと、


「遂に『ヴェロニカ』に宣戦布告しちまったようだな......もう後戻り出来んわ」


「ハナからそのつもりデス。とことんやってやりマショウ!」


「上等だ!」


 やがて、チャポ~ン、チャポ~ン! 


 見事、『源氏池』に着水を果たすポールと凛。


 まぁ、この2人であれば、そこに生息する『アマゾン』達からも逃げ切れる事でしょう。多分ですが。くわばら、くわばら......



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