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意地と刃と置き土産。 下

⚠以降、本章は地震・火災等の自然災害を取り扱います

 陣佐は来訪した明彦を応接間へ案内すべく廊下の床板を鳴らして進んだ。その道すがら、縁側で休んでいた母へ茶の準備を頼む。陣佐の大きな背中を追い掛けながら、明彦は申し訳なさそうに眉を下げて口を開いた。


「その……此処に来る前、陣さん達の所在を知るために、朝星の社長さんに連絡をしました。その時……波留日君のことを聞きました。本当に、何と言っていいのか……。災害というのは、あまりに……あまりにも残酷ですね」


「……それがアイツの運命だったんだろうよ。雷蔵はさておき、俺はもう前を向いている。だからお前まで暗い顔をしないでくれ」


 陣佐は努めて快活に振る舞い、無理にでも口角を上げながら、応接間の襖に手を掛ける。明彦は促されるまま部屋に入り、下座のソファへそっと腰を下ろした。


「……キミさんとやや子は元気か?」


 ソファに腰掛けながら放たれる陣佐の問いに、明彦は膝の上に置いた拳を微かに震わせる。


「はい。妻は産後の移動が相当堪え、今も伏せてはいますが、体調は安定しています。出産時、徳檀先生が処置を確りとしてくれたおかげです。故郷の医師が、それが無ければ手遅れだったろうと言っていました」


 その拳の震えは、失ったかもしれない命への恐怖と、救われた喜びの裏返しだろう。陣佐は微笑みながら腰を上げ、明彦の肩を力強く叩いた。その衝撃に、明彦の強張った肩が少しだけ緩む。


「そうか、危なかったな。物心ついた時に母親が居ないってのは可哀想だからなァ。ややの方はどうだ」


 明彦は照れ臭そうに頬を染めると、慈愛に満ち溢れた目をじっと細めた。


「よく泣き、よく笑う子です。……名を、千の晴れと書いて、千晴ちはるとしました。少し変わった名前かもしれませんが、あの子が生まれた数日間の、あの嫌味なまでの快晴を、呪いではなく光として覚えておきたくて」


「……そうか。いい名前じゃないか」


 陣佐は新しい煙草に火を点け、紫煙とともに微笑を漏らす。陣佐の脳裏にも、惨状に打ちひしがれる人々を嘲笑うように輝く、どこまでも残酷に清々しい青空が過った。


 一方の明彦は膝を揃えて座り直し、改まって背筋を伸ばしてみせる。


「今日は、陣さん達に渡したいものがあって直接伺わせて頂きました」


 そう言って明彦は、足元に置いていた小さい方の革鞄を渡した。陣佐が怪訝な顔でそれを受け取った瞬間、ずっしりとした重さが腕を襲い、思わず声を漏ららす。慌てて荷物を膝の上で抱え直した陣佐は慎重に留め具を外した。瞬間、ふわりと懐かしい紙とインクの香りが鼻を掠める。


「これは……」


 鞄の中にぎっしりと詰まっていたのは、朝星新聞社に寄稿されていた未刊の原稿たちだった。日付を見れば、あの日を境に幻となったはずの九月号の原稿に載せる予定のものではないか。一枚一枚を捲ってみれば、大木始に相川徳檀、土江麻美……。見覚えある作家たちの筆致がある。劫火で失われたものだとばかり思っていた宝物を前に、陣佐は目を見開いた。


「先日、我が家に届いた荷物です。送り主は不明ですが、消印は広島でした」


「広島……? 思い当たるのは類だが、奴はこの時はもう……。となると、波留日が奴の伝手を使ったか……? いや、だとしてもおかしい。俺達は明彦の実家の詳しい住所なんて、一度も聞いたことはなかったはずだ」


 口元に手を添えて考え込む陣佐の脳裏には、()()()の午前中の光景が蘇る。記事の遅れを波留日の『御遣い』のせいにして、唇を尖らせていた若手記者の顔が浮かんだ。これが、その『御遣い』の結果だとしたら。


「はい。住所のことは甚だ不可解で……。あと、この荷物に同封されていた手紙です」


 明彦がおずおずと、薄い一枚の便箋を差し出す。そこには、波留日の凛として一切の無駄を排した鋭い筆跡が綴られていた。


『乞フ。災禍ノ落着イタ後、朝星新聞社又ハ半間陣佐ヘ届ケルベシ。同時ニ、蔵ニ在ル荷物モ手渡スベシ』


「災禍……」


 陣佐は、指の節が白くなるほど便箋を握り締めた。波留日はその災禍の餌食となったというのに、その全てを見透かしていたというのだろうか。


「蔵の荷物とは、と思ったのですが、実際に扉を開けてみて驚きました」


 明彦が次に差し出したのは、先程よりも一回り大きな革鞄だった。陣佐は息を呑み、急く心臓を宥めながら二つ目の鞄を開く。


「蔵には鍵を掛け、母屋の裏口に隠してあったのですが……。その在処も身内しか知らないはず。裏口を開けっぱなしにしていたのは私共の不用心かもしれませんが……。まさか、盗られるのではなく、置かれるとは」


「これは……」


 陣佐は鞄に手を突っ込み、中のものを一つずつ卓へ置いていった。今や陣佐達の立場で入手困難な大量の印刷紙の束。小さな巾着袋に入っていた数枚の金貨。あの劫火で売りに出された大半が焼失してしまったであろう雷蔵の短編集が一冊。そして、「介錯」が載った刊をはじめとした、日々是好日の既刊が数冊。


 卓に広げられたそれらを一望した陣佐は、これらが何を意味するのかを一瞬で悟る。奈落の底に差し込む一筋の光、垂れ下がってきた金色の糸。陣佐は掌で顔を覆って、弾けんばかりの大声で笑った。


「は、ははは……。あの馬鹿野郎……。何してくれてるんだよ……! 明彦、お前は恩人だ! 感謝する!」


 堪えていた熱いものが、目から堰を切ったように頬を伝い落ちる。陣佐は勢いよく立ち上がると、床板を鳴らして廊下を疾走した。勢いそのままに、雷蔵が伏せる客間の襖を撥ね飛ばすように開け放つ。 


「雷蔵!」


 遠慮や気遣いのかけらもない突然のことに、雷蔵は虚ろな瞳で首だけを動かして陣佐の方を見やる。相変わらずのボサボサ髪と、伸び放題の髭だ。陣佐は死人のように横たわる雷蔵の元へずかずかと歩み寄ると、むんずと細い腕を取って立ち上がらせた。


「書くぞ、創るぞ! アイツが書けと言っている、創れと言っている! こんな所で終わって堪るかってんだ!」


「え、陣さん、アイツって……」


 困惑し、目を白黒させる雷蔵を陣佐は引きずるようにして応接間へと連れ出す。ソファへ乱暴に放り投げられ、雷蔵は衝撃で痩せこけた身体を丸めて呻き声をあげた。陣佐は間髪入れずにその薄っぺらい胸元へ、一冊の本を力強さで押し付ける。 


「ほらよ」


「え、これって……何で、」


 雷蔵の胸の中にあるのは、あの災禍の直前に放たれ、大半が灰燼に帰したであろう自身の短編集。雷蔵は呆気に取られながら周囲を見渡した。卓に並べられた眩いまでに白い印刷紙や、見覚えのある原稿、文芸誌。静かに息を詰まらせた。


「これ……何なんですか。何で、これが残って、此処にあるんですか」


「置き土産、なんじゃないかな。……波留日君の」


 明彦の小さな、けれど確かな呟きが、静まり返った部屋に染み渡る。雷蔵は縋るような手つきで短編集の表紙を捲った。紙が擦れる微かな音が、静まり返った応接間に響く。


 そして雷蔵は、裏表紙の余白に何かが書いてあることに気付いた。慎重に息を呑み、意を決して頁を開く。その言葉を見るや否や、雷蔵の瞳から大粒の涙が濁流となって溢れた。


『日々是好日。貴方の歩む一日一日が、未来を繋ぐ光となる』


「……っ、波留日、波留日っ……!」


 雷蔵は顔をくしゃくしゃに歪め、強く本を抱き締める。がっくりと膝をついて崩れ落ち、堪え切れずに咽び泣く声が応接間に響き渡った。顎を伝った涙がポタポタと止めどなく零れ、畳に不規則な斑点を作る。


 そうして蹲った雷蔵の背中を、陣佐と明彦が顔を見合わせ、大きな掌でそっと撫でた。



***



 明彦の来訪を境に、二人の止まっていた刻は、二人の消えかかっていた魂は、ようやく息を吹き返して動き始めた。


 陣佐は波留日の遺した金貨を頼りに、市内の印刷所の戸を叩いて回っていた。しかしこの日は外回りから一転して自室に籠り、卓に広げた見積もりを算盤で弾く昼下がりを過ごしていた。時に唸って天を仰ぎ、再び言葉と人を繋げる算段に没頭する。


 一方の雷蔵も死人のように横たわることはなかった。不自由になってしまった右手ではなく、無事な左手で再びペンを握ろうと文机に向かい始めたのだ。俄然、裏方として作家を支える陣佐にも精が出る。


「矢っ張り、それなりに値段が張るなァ……。部数を減らすとなると……」


 算盤を弾き、見積もりを比較して眉間に皺を寄せた。整えていない髪をガシガシと当てつけのように掻き、深いため息をつく。その時、襖が音もなく滑り、冷たい空気が流れ込んだ。フラフラと幽霊のような軽い足音が畳を鳴らし、陣佐の背後に人影が立つ。


「おう、……雷蔵ッ?!」


 気さくに振り返った陣佐だったが、次の瞬間、化け物に遭ったかのようにギョッと目を剥いた。伸び放題の髪と髭を蓄え、血の気のない青白い肌をした雷蔵がじっと陣佐を見下ろしている。それだけで随分と不気味なのだが、陣佐を一番驚かせたのは、雷蔵の左手に握られている鈍色に光る剃刀だった。


「おまっ、何考えてやがる! せっかく動き出した矢先に!」


 陣佐が悲鳴混じりに制止の言葉を上げるも、雷蔵は聞こえていないのか、ゆっくりと刃を自らの首筋へ近づけていく。陣佐は慌てて膝を立て、雷蔵の凶行を止めようと手を伸ばした。


「左手じゃあ文字が書けねぇからって自棄か……?! おい、早まるな!」


 しかし陣佐が立ち上がるより早く、雷蔵は剃刀をひと思いに横切らせる。鋭い鈍色の光が撥ね返った。陣佐は思わず目を閉じて顔を伏せる。


 しかし、耳に届いたのは肉を裂く音ではなく、バサバサという、乾いた何かが重なり合う音だった。


「は……?」


 畳に散っていたのは鮮血ではなく、雷蔵の伸び放題の長髪。雷蔵は乱暴に切り落とした髪を打ち捨てると、手入れをしていない眼鏡を外してゆっくりと陣佐へ視線を向けた。そして、震える左手で握り締めていた剃刀を陣佐へ渡す。 


 陣佐はあんぐりと口を開けて呆然としたまま、爽やかな散切りになった雷蔵と剃刀を交互に見上げる。


「……陣さん、髭を剃って欲しい。左手じゃ、まだうまくできない」


 陣佐は、自分を見下ろす瞳の奥に灯っている炎を見逃さなかった。その熱は空気を伝って陣佐の肌を擽る。その感覚に堪えきれなくなったのか、陣佐は白い歯を見せて笑い、差し出された剃刀へ手を伸ばした。受け取った剃刀の冷たさが、心地よい緊張感となって掌に伝わる。

 

「おう! 任せろ! 最高に男前にしてやるよ……!」


 陣佐は足早に桶と石鹸を用意し、湯を準備した。畳に腰を下ろした雷蔵は、首を差し出すように背筋を伸ばしてそっと瞼を閉じる。長く伸びた睫毛が頬に微かな影を落とした。全てを委ねんとするその佇まいを前に、陣佐は唾を飲み込んで呼吸を整える。そして、壊れ物に触れるような手つきで雷蔵の顎に指を添えた。


「やるぞ、動くなよ」


 泡を頬に塗り広げ、剃刀の刃をゆっくりと走らせる。肌の上を撫で擦る規則的な音が静かな部屋に響いた。


「おぉ……これはこれは」


 仕上げと言わんばかりに手拭で泡を拭い去った陣佐は、思わず小さな感嘆の声を漏らす。荒れ放題の髪と髭が取り払われたそこに現れたのは、陶器のように白い肌を持ち、繊細ながらも芯の通った眼光を湛えるたおやかな一人の男。


 陣佐が出来栄えを確かめるようにその頬を撫でると、それを合図にして雷蔵がゆっくりと瞼を開く。そこにいたのは、かつて死を渇望していたような軟弱な男ではない。未来を切り開かんとする覚悟を持った、一人の文士だった。


「……陣さん、左手で書けないからって自棄は起こさないよ」


 雷蔵は少しだけ眉を下げ、確かな口調で微笑みながら言った。


「右手が駄目なら左手で。左手が駄目になったら足でも、口でも」


 頬を撫でる陣佐の無骨な掌の上に、雷蔵は己の細い手を重ねる。血の通った熱が、互いの肌を通じて魂まで伝播していく。


「俺は此処で終わるわけには行かない。波留日は、書いたから俺達は始まった、と言った。……だから、書く。もう一度始めるために」


 穏やかで、それでいて芯の通って凛とした雷蔵の声音に、陣佐は幾度も頷いて口角を上げた。


「そうか……そうか、そうか!」


 首を確りと縦に振った雷蔵は、言葉を一つ一つ選びながら、ゆっくりと噛み締めるように口を開く。


「波留日の思いを、無駄にはしない。漸くそう思えるようになった。……俺を文豪にするといった波留日の言葉を、嘘にはしたくない。……文豪になるまで、俺は死ねない」


 陣佐は雷蔵の傍らに置かれていた、汚れた眼鏡を手に取った。羽織の裾で丁寧に、一点の曇りもないほどにレンズを拭い、腕を突き出して手渡す。


「……書け! 魂の赴くままに! 俺がその道を作ってやる!」


 雷蔵は目を細めて微笑み、眼鏡を受け取り掛けた。レンズ越しの澄んだ世界の中で、雷蔵の双眸は先程よりも一層強く、確かな輝きを放つ。 


 それを見守った陣佐は、よし、と己の頬を叩き、自室を飛び出して店先へ駆け込んだ。壁に備え付けられた電話機に飛びつき、交換手と話す時間も惜しいと言わんばかりに、足先がトントンと床を叩く。


「……鎌田! 俺だ、陣佐だ。あの話、進めておいてくれ! ……あぁ、雷蔵の魂に火が灯ったぞ!」


 陣佐は受話器越しに弾んだ声を響かせて一言二言交わすと、自分の後を追って店先へ顔を出した雷蔵へ振り向いた。その顔は、少年のような無邪気さと希望に満ちた鋭い眼光に満ちている。


「雷蔵! 東京に戻るぞ! ひとまず、偕成の世話になろう」


 雷蔵はその言葉に大きく目を見開いた。しかし、次には高揚で頬を赤く染め、力強く首を縦に振る。


「……はい!」



***



 陣佐は革鞄の留め具をパチンと鳴らして掛け、ゆっくりと立ち上がった。その後ろでは、半間家の面々が、去り行く背中を慈愛と少しの寂しさが混じった眼差しで見つめている。


「陣……本当に行っちゃうの?」


 両親の手を握っていた壱弥が、今にも泣き出しそうな声を上げた。陣佐はその幼い声に振り向き、膝を折って小さな体と目線を合わせる。そして、節くれだった大きな手でその頭をわしわしと力強く撫でてみせた。


「おう。俺達は東京へ戻るよ。なぁに、お前は元の生活に戻るだけだ。壱弥、お前は強い男だからな。爺ちゃんや婆ちゃん、父さんや母さんを守ってやれよ」


 そう言われた壱弥は堪えきれず眉を下げて顔を歪める。しかし、父の着流しに顔を押し付けながらも、小さく確かに頷いてみせた。


「……雷蔵の様子を見に行ってくる」


 陣佐は廊下を進み、客間の襖を開ける。身支度をする雷蔵の傍らには、まだ鞄に収められていない、布に包む前の文芸誌と原稿の束があった。


「何だこれ」


 陣佐がしゃがんで覗き込めば、そこには『砂浜の彼方』の第一話が掲載された日々是好日と、かつて波留日と共に池田川賞を目指して綴った小説の原稿が揃っている。


「あぁ……陣さんに包みを縛って欲しくて。駅へ向かう道中、郵便局に寄って日向端さんに送ろうと思います」


「これまた何で。この原稿なんて特に、お前にとっちゃ命の次に大事なモンだろう」


 驚きを隠すことができない陣佐を前に、雷蔵は穏やかな、しかし揺るぎない眼差しを返した。そして、右手の不自由な指先で、原稿を慈しむようにそっとなぞる。


「あの日、碌に礼もできないままになってしまったから……。ご自分やキミさんも大変だった時に、波留日の頼みを違えず、俺達のために重い荷物を運んでくれた。感謝してもしきれないことです。その御礼としてこれを渡したいと思います。俺が文豪になった時、この紙の束もそれなりに価値を持つはず。それに……」


 雷蔵は一度言葉を切り、決意を込めて続ける。


「波留日と書いたこの話は、すべて俺の頭の中に刻まれています。これから俺が池田川を獲るなら、波留日に助けてもらった過去の作品じゃなく、これからの俺が、俺の力で生み出すものでなきゃいけない。そんな気がするんです。だから、俺の元に残すのは、これだけでいい」


 そう言って雷蔵が鞄に収めたのは、己の短編集と、「介錯」が掲載された一冊の「日々是好日」だけだった。


「……そうか。なら尚更、気張らなきゃなァ」


 陣佐は深く頷き、布と麻紐でその「宝物」を力強く、決して解けぬよう縛り上げる。荷札を括り、雷蔵に手渡した。それを受け取った雷蔵は、その他の荷物を肩に掛け、ゆっくりと立ち上がる。


 玄関へ向かえば、半間家の家族が優しい微笑みを湛えていた。


「……皆さん、本当に、御世話になりました」


 深々と頭を下げた雷蔵に、皆は名残惜しそうに手を振り返した。一歩外へ出れば、霜月を目前にして冷え込んだ空気が、二人の頬を鋭く刺す。


「東京はこんなもんじゃねぇな。静岡は温い。これに慣れた身体はこたえるぜ」


 身震いした雷蔵を見て、陣佐が豪快に笑った。雷蔵もまた、眩しそうに目を細め、雲一つない天を仰ぐ。


「……行こう、陣さん」


「おう」


 二人が歩く足音を響かせる冬の空は、凛と冴えわたり、二人の再起を祝すようにどこまでも高く広がっていた。

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