第81話「未完の展示物」
学院祭の準備には、魔法より難しい工程があります。
大きくしたい者、壊れない大きさへ戻したい者、説明を増やす者、三行へ削る者。
そして寮の点検では、本人が秘密と思っていないものほど見つかります。
【一年次結着祭】まで、残り五日。
第三工房の展示区画へ、リオンが持ち込んだ巨大な看板が立っていた。
【三割の光が未来を変える! 学院史上初・革新的未完蓄魔展示】
看板は天井近くまで届き、下半分を支える木枠だけで、零号と二号を合わせた重量を超えている。
「なにこれ? 撤去して」
ロッテが言った。
「まだ設置して三分です。せめて人が一人、感動してから撤去を検討してください」リオンが言った。
「床が沈んでる。来場者より先に展示区画が感動して泣いてるよ」
「視覚的な迫力は足を止めます。遠くからでも【三割だけ残る灯り】の存在を知らしめるのです――」
「物理的に床を止める方が先。看板が倒れたら、灯りより先に治療班が必要になるでしょ」
「では補強板を三倍にすればよいのでは」
「板を増やせば重量も増える。何で毎回、問題へ同じ形の問題を足すの」
『資金ニヨル物理的解決、三回目ヲ記録』
「ニア、回数を数える必要はありません。改善している途中です」
『同一原因ノ再発回数ハ、改善判定ニ必要デス』
「猫型案内人格に経営監査を受ける日が来るとは」
「経営の前に、床を見て」
リオンは看板を見上げた。
「では、文字だけ残して半分へ縮小しましょう。高さを削っても、横幅があれば遠くから読めます」
「四分の一。木枠も軽量材へ交換」
「半分。これ以上小さいと、隣の炎竜模型に負けます」
「ダメ。これは炎竜と張り合う展示でもない」
「では三分の一で。題名だけ金文字でピカピカにしましょう!」
「四分の一。黒字。回収率三四%を一番大きく」
「欠点を一番大きくするのですか?」
「隠して近づかせるより、分かった上で止まってもらうのよ」
「……契約成立です。ただし説明係の声量で補いますからね!?」
「それは好きにしてちょうだい」
リオンが指を鳴らすと、待機していた作業員が看板を解体し始めた。
その隣では、レイルが展示説明を書いている。
【本展示は無属性魔力一〇〇を完全封緘直前で一件保持し、三時間後の任意解除によって三四%を再出力する。使用前提条件は――】
紙は既に四枚目へ達していた。
「何ですかこれ。一般来場者は、最初の一行で帰りますよ?」
セレネが紙を抜き取った。
「安全条件を説明しないと、魔力を保存できる道具だと誤解される」
「三行にしてください」
「三行では人体接続禁止、戦闘利用禁止、睡眠保持禁止、距離制限、損失率、破断時の――」
「表面は三行。詳細は裏面。専門家向け記録は別冊です」
「最初に全部読ませた方が安全だ」
「誰も読まなければ、注意事項は存在しないのと同じです」
「存在はする」
「伝わらないという意味です」
セレネは新しい紙へ書いた。
【停止後にも、三割の魔力を残します】
【暗闇の灯り、短時間の冷却、一文字の通信に使えます】
【人体と戦闘には使用できません】
「短すぎる。これでは、三割しか戻らない理由も、保持者へ掛かる負荷も伝わらない」
「ですが、立ち止まった人が読めます。あなたの四枚は、立ち止まる前に読むのを諦める量なんです!」
「損失理由がない。熱、媒体抵抗、流路漏出の区別は必要だろうが」
「裏面へ図で載せます。文章を三段増やすより、一枚の温度曲線の方が早く理解できます」
「破断板の説明もないぞ」
「実物を指して、”ここが先に壊れます”と言ってください。割れた板は文章より説得力があります」
「保持者への負荷が――」
「それは、あなたが説明役になれば質問された時に答えられます。全部を紙へ任せると、あなたがそこに立つ意味がなくなります」
「紙は言い忘れないのに」
「人は質問できるんです。紙とあなたで役割を分けてください」
「……表は三行。裏へ数値。俺は質問対応」
「それなら、読まれる説明になります」
レイルは三行の紙と、自分の四枚を見比べた。
「……表はこれでいい。裏へ温度曲線と損失内訳を載せる。質問があれば俺が説明する」
「合意します。表面の三行は変更しません」
「専門家向け別冊は十二頁必要だ。破断記録だけで三頁ある」
「六頁です。図を重ねれば半分になります」
「十。安全条件を削るつもりはない」
「七。重複している説明を削ります」
「八。未完蓄魔の負荷だけは独立頁にする」
「八頁なら成立です。ただし、同じ意味の言い換えが三行続いた箇所は、後で削除しますからね」
「どこだ」
「今から赤線を引きます」
「先に聞く。何本になる――」
「師匠。かなり、赤まみれになりそうですね」
二人のやり取りを聞いていたリオンが横から言った。
「お前は先に、看板を片づけろ」
レイルとセレネの声が重なった。
♦ ♦ ♦ ♦ ♦
その日の夕方、学院寮へ抜き打ち点検が入った。
点検理由は、結着祭前に増えた私物、未申請魔導具、食品の保管状態を確認するためである。
最初に開けられたレイルの部屋では、床の半分が【安全条件記録帳】と未完成の術式紙で消えていた。
「通路幅が規定未満です」
フィアが測る。
「ベッドから扉まで歩けるだろ?」
「横向きでなければ通れませんけど」
「術式紙を踏まないためだ」
「紙を棚へ入れてください?」
「分類途中だ」
「床へ広げた時点で、避難経路を未完にしています」
「う……片づける」
机の下から、古いパンの包みが一つ見つかった。
「これは何ですか。食品ではありませんが、机の下へ保管する理由も見当たりません」
「リィナからもらったパンの包みだ。捨て忘れた」
「中身はありません。油染みも乾いています。捨て忘れにしては、折り目が揃いすぎています」
「包みだけ残してるの?」
「日付を書いたから、記録として――」
「紙なら他にもあるでしょ。わざわざ、私が渡した包みを選んだんだ」
「朝練の約束と一緒に受け取った日だった。だから、その日の記録が一つにまとまる」
「……そういう言い方、ずるい。捨ててって言いにくくなるじゃん、いやでも――」
「捨てた方がいいのか」
「聞かないで。自分で決めてよ」
「では残す」
「即決できるんだ、そこは!」
点検へ同行していたリィナが、妙な顔をした。
「契約法規の勉強会の後にもらった日付が書いてある」
「記録に必要だった」
「包みへ日付を書く必要ある?」
「朝練の約束と一緒に受け取った」
「……それなら、まあ」
リィナは頬を少し赤くし、包みを元の位置へ戻した。
セレネは何も言わず、その位置だけを見た。
次は女子寮のリィナの部屋だった。
寝台下から、乾燥肉が十八袋。
戸棚から蜂蜜パンの保存缶が四つ。
机の横から携帯スープ、干し果物、硬焼き菓子、非常用チーズが出てきた。
「非常食だよ。学院で何か起きて食堂が閉まった時、空腹で剣を振れなくなったら困るでしょ」
「何日分ですか」
「三日くらい。頑張れば四日」
「通常生徒の十二日分ですね。乾燥肉だけで十八袋あります」
「私は通常生徒より食べるから三日。そこを同じ基準で数える方がおかしいよ」
「一日六食で計算しているんですか?」
「朝練の日は、朝練前、朝練後、朝食、昼、夕、夜食で六回」
「毎日朝練あるってことですね」
「じゃあ計算合ってるね」
「合っているのは消費速度だけです。保存場所、消費期限、補充日を記録します。あと、寝台の下へチーズを置くのは禁止です」
「ここ、涼しいよ?」
「人が寝る場所です」
「私が寝る場所だから、場所は把握してる」
「いやそういう意味じゃなく......把握していてもベッドは食品庫にはなりません」
ニアが保存缶の上へ乗った。
『非常時ノ生存率向上ヲ確認』
「ニアは分かってるぅ」
『同時ニ、平常時ノ予定外消費率上昇ヲ確認』
「どっちの味方なの?」
『記録ノ味方デスにゃ』
♦ ♦ ♦ ♦ ♦
セレネの部屋は、反対に整いすぎていた。
教本は高さ順。衣類は季節と用途で分けられ、机上の紙はすべて右上の位置が揃っている。
「違反なし」
フィアが言いかけ、机の二段目を開けて止まった。
中には、三種類の予定表が入っていた。
【レイル・通常授業日】
【レイル・実技制限日】
【レイル・保持試験日】
各表には、起床、食事、授業、休憩、右目の温度確認、リィナとの朝練、共同課題、就寝時刻が細かく書かれている。
「これは学院の共同予定管理です」
セレネが先に説明した。
「誰も何も聞いてないよ。なのに、どうして先に言い訳みたいな説明をするの?」
「リィナが見ています。視線が二段目の予定表から動いていません」
「見るよ。私との朝練まで書いてあるし、雨の日の代替場所まで決めてある」
「身体負荷の計算に必要です。朝練の有無で、午後の保持試験へ許可できる時間が変わります」
「私が遅刻した日まで赤字なんだけど。七分、十一分、三分って」
「レイルが待った時間として記録しました。予定の遅延原因です」
「何でレイル側の予定表に、私の遅刻が入るの? 私のことまで管理してるみたい」
「あなたを管理しているのではありません。あなたがレイルへ与える影響を記録しているだけです」
「それ、言い方を変えただけで、かなり近くない?」
「違います。……少なくとも、私の中では」
「じゃあ、私の中では違うって書いておけば?」
「そうですね、専用欄を作ります」
「本当に作るんだ!」
リィナは予定表を一枚持ち上げた。
「【昼食、週四回以上・大机】。これ、食堂で三人で決めたやつだよね」
「書面条件ですから。口頭のままでは、授業変更で簡単に消えます」
「セレネの個人予定表にまで入ってる。私とレイルの朝練より、線が太い」
「共同課題の日に席を確保するためです。大机は遅れると埋まります」
「……抜け目ないね。私が食堂へ着く前に、もうレイルの隣を取ってそう」
「隣席は固定していません。三人分を連続で確保します」
「そこまで正確に否定されると、逆に意識してるみたい」
「曖昧にして失うより、書いた方が残ります。あなたも必要なら、自分の予定を書いてください」
「言われなくても書く。私の時間まで、セレネの表へ預けない」
「その方が調整できます」
セレネの声は静かだった。
リィナは少し黙り、予定表を戻した。
「私も予定表を書く。セレネだけが紙を持ってると、何となく負けた感じするし」
「何を記載しますか。重複を避けるため、項目だけ確認します」
「朝練と、放課後の近接連携。それから、レイルが別の訓練を勝手に増やした時の中止日」
「予定の競合は共有してください。私も保持試験を、朝練直後へ置かないよう調整します」
「共有はする。でも、私の時間は私が書く。セレネの表に”リィナ枠”って入れられるのは嫌」
「その表記は使っていません」
「例えだよ」
「では、あなたの表を基準の一つにします。それで構いません」
「……こういう時、もっと嫌そうな顔してもいいんだよ」
「嫌ではありません。競合が見える方が公平です」
二人の声に棘は残っている。ただ以前のように、相手の存在を消して自分の場所だけを取ろうとはしていなかった。
(同じ時間を欲しがっている。理由は違う。だから、黙っていれば自然に片方へ決まることもない)
レイルは二人の予定表を見ながら、今さらその意味を少しずつ理解し始めた。
最後に点検されたのは、ニアの寝床だった。
レイルの部屋の窓際に、古い布、術式紙の切れ端、リィナが持ち込んだ小さな座布団、セレネが温度を調整した金属板が重ねられている。
「備品ですか、生物用寝具ですか」
フィアが真剣に尋ねた。
『案内人格用休止位置デス』
「学院分類にありません」
『新設ヲ要求シマス』
「申請書が必要です」
『肉球印デ受諾可能デスカ』
「署名として認められるか、法規科へ照会します」
「そこまでやるの?」
リィナが笑う。
「分類不能のままにできません」
「未完でいいんじゃない?」
「点検記録は完了させます」
『寝床ノ撤去ニ反対シマス、ニャ』
「撤去はしません。暫定分類へ入れます」
それを聞いて、ニアは満足したように丸くなった。
♦ ♦ ♦ ♦ ♦
結着祭前日の礼法練習は、演武場で行われた。
夜の【修了夜会】では、正装で一曲以上踊ることが推奨される。これは恋人を決める儀式ではないが、それでも、誰へ申し込むかは学院生にとって試験結果より噂になりやすかった。
「右足を半歩。左足を寄せる。相手の手を引かない。距離を一定に」
礼法教官が示す。
レイルは床の足形を見た。
「第一工程、右足。第二工程、左足。第三工程、回転。第四工程――」
「術式ぽくしないで」
リィナが向かいで言った。
「順番を覚えるには合理的だろ?」
「相手の動きで変わるよ。私が一歩大きく出たら?」
「補正工程を入れる」
「そうやって工程を増やすから遅れるの。剣と同じで、相手の重心を見て」
「踊りで重心を崩す必要はない」
「崩さないために見るの」
曲が始まった。
リィナは右足を出し、レイルは予定どおり左へ動く。二歩目までは合っていた。三歩目でリィナが剣術の癖から腰を落とし、レイルの腕を軸に方向を変えた。
「待て。これは回転じゃない。肘を取って腰へ入る動きは、完全に投げの入り方だ」
「違う。曲が変わったから方向を変えようとしたら、身体が勝手に一番慣れてる形へ――」
「今も肘を取ってる。説明しながら締めるな」
「落とさないから大丈夫。レイルも受け身はできるでしょ」
「踊りの安全条件に受け身を入れるな。夜会で相手を投げる前提になる」
「じゃあ、レイルがもっと近くへ来て。遠いと、剣の間合いで合わせちゃう」
「近づいたら今度は足を踏む」
「踏んでも謝る」
「投げるより軽くなっただけだ」
「進歩してるでしょ」
レイルが踏ん張ると、今度はリィナの足が止まらず、二人そろって訓練用の壁布へ倒れ込んだ。
「痛っ」
「受け身は取れた」
「踊りで受け身が必要になった時点で失敗だよ」
周囲から笑いが起きる。
アルドは別の列で、フィアを相手にしていた。開始位置へ立つまでは正確だったが、曲の途中で楽団の指揮者を正面だと思い込み、二人の列から真横へ進んでいる。
「アルド、そっちは楽団です。私たちの列から外れています」
「正面へ進んでいる。開始時に教官が示した方向だ」
「一度回転しました。最初の正面が、今も進行方向とは限りません」
「基準は途中で変えるべきではない。変えれば全員が迷う」
「踊りは相手が基準です。私を見てください」
「見ているが――」
「視線が私の肩を通り越して、指揮棒へ固定されています」
「指揮棒がダンスのテンポを示している」
「私は次の一歩を示します。楽団へ突入する前に、優先順位を変えてください」
「……受領した。お前を見る」
「はぁ、今度は近すぎます。半歩離れてください」
リィナが立ち上がり、二人の間へ走った。
「アルド、止まって。今度は間違った方向を完遂しない!」
「まだ一曲が終わっていない」
「終わる前に止める練習もしたでしょ!」
リィナはアルドの袖を引き、元の列へ戻した。
「お前は、また俺を見つけたな。列が崩れても、真っすぐ来た」
「同じ演武場にいるんだから、野生の勘じゃなくても見つかるよ。アルドだけ楽団へ進んでたし」
「それでも、迷いなく俺を選んで止めた」
「選んだっていうより、放っておくと楽団を壁まで押すから。事故防止」
「……そうか」
「そこで残念そうな顔しないで。止めに来たのは本当なんだから」
「残念ではない」
「耳が赤い」
「運動による発熱だ」
「それ、レイルの逃げ方だよ」
アルドは真面目な顔のまま、わずかに耳を赤くした。
「次は私を見てください」
フィアが言う。
「記録板ではなく?」
「私は、貴方の踊りの相手です」
「承知した」
反対側では、セレネが礼法教官の補助生と踊っていた。
足運びは正確だった。距離も一定で、回転の角度にも無駄がない。だが、曲が終わる直前、セレネは一度だけレイルを見た。
レイルと視線が合う。
彼女は目をそらさなかった。
(誰と踊るか、もう決めている顔だ)
レイルはそう思い、胸の奥が先ほどの未完保持とは違う重さを持つのを感じた。
「次、セレネと練習すれば?」
リィナが隣で言った。
「いいのか。俺がセレネと練習しても」
「何が? 私に許可を取る話じゃないでしょ」
「さっき、少し嫌そうに見えた」
「……見えてるなら、そこまで言わせないでよ。嫌じゃないとは言わない。でも、止めたら私が卑怯になる」
「卑怯とは思わない」
「私は思う。だから、投げない練習をしてくる。夜会でレイルの腕を折ったら、本当に踊る相手がいなくなるしね」
「おい、折れる前提なのか」
「折らないための練習。あと、戻ってきたら一曲は私とも踊って」
「予約か」
「そう。紙に書かなくても覚えててよ?」
リィナは笑ったが、その笑顔は少しだけ固かった。
レイルはセレネの前へ向かった。
「セレネ、一曲、頼めるか」
「それは、礼法練習の相手としてですか。それとも、夜会で申し込む予定の一曲を先に試すという意味ですか」
「……今は、練習として。意味まで決めてから手を差し出してら、曲が終わってしまうからな」
「分かりました。今は練習として受けます」
「”今は”を強調したな」
「あなたが先に付けた言葉です。私は受け取っただけです」
「受け取った物へ、少し重さを足して返しただろ」
「誤差の範囲です」
「その誤差で、さっきから心拍がずれている」
「それは私の測定対象ではありません」
「俺の方だ」
「……では、転ばないようにしてください」
セレネが手を差し出した。
レイルがその手を取る。
彼女の指は冷静な声より温かかった。
【今回の登場人物】
・レイル・アルヴァート
展示説明を四枚へ増やしてセレネに三行へ削られ、寮点検では安全条件帳と術式紙で避難路を狭めていた学院生。
・リィナ・アルセイル
大量の保存食を三日分の非常食だと主張し、踊りを剣の間合いで処理してレイルを投げかけた剣士。
・セレネ・グランツ
一般向け説明を三行へ圧縮し、レイル用の予定表を三種類作り、夜会で踊る相手を静かに決めた術式設計役。
・アルド・クロイツ
踊りの途中でも最初に決めた正面を維持し、楽団へ進み続けたところをリィナに止められ、再び少しだけ心を動かした騎士科生。
・フィア・レコード
寮の食品、通路幅、予定表、ニアの寝床を点検し、分類不能を暫定分類へ収めた記録科生。
・ロッテ・ベルクマン
巨大展示を床の耐荷重へ合わせて四分の一まで縮小した魔導工学科生。
・リオン・ゴルディス
巨大看板と三倍の補強案を持ち込み、床荷重との交渉に敗れた商務術式科生。
・ニア
保存食の生存率と予定外消費率を同時に記録し、寝床の正式分類を要求した猫型案内人格。
【今回の能力・設定メモ】
・【一年次結着祭】では、術式実演、魔導具展示、剣術演武、古式詠唱、食堂屋台が行われます。
・夜の【修了夜会】では、関係を持つ相手へ踊りを申し込む習慣がありますが、恋人を決める公式儀式ではありません。
・セレネはレイルの通常日、実技制限日、保持試験日の予定表を分けて管理しています。
・アルドは回転後も最初の方角を維持しようとするため、踊りでも方向を誤ります。
【次回】
一年次結着祭。派手な展示に囲まれた【三割だけ残る灯り】は、暗い箱の中で一文字の生存信号をともします。そして夜、セレネは練習ではない一曲を申し込みます。
巨大な看板より小さな一押しの方が、物語の床を壊さず支えてくれます。レビュー、ブックマーク、フォローで、結着祭の一日へご参加ください。




