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未完の大魔導士――俺の近くでは何も完成しない――  作者: 勇者ヨシ君
第5章「世界基準の平凡」

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第63話「完成した迷宮」

安全な試験には、止めるための仕組みがあります。

その仕組みまで試験へ組み込まれた時、安全は最初に失われました。

 合同実地試験(ごうどうじっちしけん)の三日前。


 東訓練場の停止線へ、リィナは試作二号の【双踵噴射環ツイン・ヒール・ノズル】を装着して立っていた。


 右足は加速。 左足は【逆噴制動(リバース・ブレーキ)】。

 進むための風と、残るための風を別々に使う。


「白線まで五歩。右の噴射は一回。止まる時だけ左だよ」


 ロッテが測定板を構えた。


「止まり切れなかった場合は、固定紐が二段階で作動する仕組みにしているから」

「レイルが前にいるのは?」

「最終受け止め役、かな」

「固定紐があるだろ?」

「昨日、右側が外れた」

「今、初めて聞いたぞそれ」

「だから今日直した」

「直したなら、俺は不要では?」

「リィナが、あなたが前にいた方が止まると言ったからね」

「言ってない! 止まれなかった時、誰もいないより安心って言っただけじゃん!」


 リィナの耳が赤くなる。

 レイルは停止線の二歩先へ立ち、両腕を下ろしたまま構えた。


「受け止める場合、肩と腰へ触れる。剣は外してあるな」

「あるけど……先に触る場所を宣言しないでよ」

「事故時に確認が必要だ。それに言っておかないとリィナ怒るだろ」

「分かってるけど、そういうところ!!」


 外周では、リオンが金刺繍の運動着で二周目へ挑んでいた。


「大師匠! 本日は一周と三分の一まで到達しました!」

「距離を分数にまで小分けするな」

「昨日より三分の一も成長しています!」

「走り終わってから報告してくれる?」

「リィナ師姉、返答が厳しい!」

「誰が師姉よ!!」


♦ ♦ ♦ ♦ ♦


 ロッテが開始札を下ろす。


「さ、その辺にして始めるよ」


 リィナの表情が変わった。目が剣士のそれになり、右足が地面をつかむ。

 ――その刹那、風が短く弾けた。

 一歩目で身体が前へ滑り、二歩目を省くほどの速度が乗る。白線の手前で左足を出し、逆向きへ魔力を放つ。


 風が地面を叩いた。

 止まる――はずだった。


「やば、強い!」


 左足の噴射が想定より上向きへ逃げ、リィナの身体が半歩浮いた。靴底が白線を越える。

 レイルは右へ避けず、肩と腰を受け止めた。


 衝撃で二人とも一歩下がる。


「おい、怪我は?」

「ない。レイルは?」

「背中へ少し衝撃。呼吸はできるから、特に問題はない」

「なら離してくれる?」

「姿勢が安定するまで――」

「もう安定してる! それに、みんな見てるからああああ!」


 じたばたしながらレイルから無理に離れようとするリィナ。

 レイルが手を離す。


 リィナは赤い顔のまま、靴底を見た。


「でも、止まれなかった」

「速度は落ちてるよ」


 ロッテは測定値を指す。


「左の風が上へ逃げたから浮いた。でも減速率は六十二%。前回なら固定紐まで行ってる」

「じゃあ成功?」

「制動は成功。停止は失敗だね」

「半分かあ......」

「半分残ったなら、次に直せる、もう少しだよ」


 レイルが言うと、リィナは少しだけ笑った。


「次は、ぶつかる前に止まる」

「俺がいない場所でも止まれるようにな」

「……そこは、いてもいいけど」(小声で)


「え、何だって?」

「何でもないからあ!」


 リオンが外周でつまずき、担架の上へ倒れ込んだ。


「ぜぇ、ぜぇ......大師匠……弟子見習い志願者、修行を完遂……」

「まだ、二周目の半分だ」

「撤退を完遂希望であります……」

「そこは使い方が合ってる」


 ロッテは試作環を外し、左の噴射角を一度だけ浅く調整した。


♦ ♦ ♦ ♦ ♦


 その三日後。


 王立結着学院おうりつけっちゃくがくいん中央訓練場ちゅうおうくんれんじょうには、三つの科の制服が入り交じっていた。黒灰色(くろはいいろ)外套(がいとう)を着た魔導実技科(まどうじつぎか)青銀色(せいぎんいろ)の上着と剣帯(けんたい)を身につけた武技科(ぶぎか)濃紺(のうこん)の制服へ記録板や測定札を吊るした結着記録科(けっちゃくきろくか)


 レイルは自分の肩から下がる革鞄(かわかばん)を三度持ち上げ、重量を確認した。暗い灰褐色(はいかっしょく)前髪(まえがみ)が朝の風に乱れ、青灰色(あおはいいろ)の目が鞄の留め具(とめぐ)靴紐(くつひも)、腰の短杖へ順番に動く。十二歳になって背は伸びたものの、細身の体格(たいかく)は大きく変わっていない。ただ、外套の下にある肩と脚には、何年も続けた朝練の筋肉がついていた。


「予備の水、二本。止血布(しけつぬの)、四枚。地図札、三組。簡易食(かんいしょく)、二日分」

「試験は半日だよ」


 隣から鞄をのぞき込んだリィナが、呆れた声を出した。


 赤みのある栗色(くりいろ)(かみ)は高い位置で一つに結ばれ、歩くたび長い毛先が背中で跳ねる。健康的に日に焼けた(ほお)金茶色(きんちゃいろ)(ひとみ)は幼い頃のままだが、木剣はもう卒業し、腰には学院の安全封印を巻いた個人用の真剣があり、靴底には使用出力を一割へ制限した【双踵噴射環】が装着されていた。青銀色の制服は袖を少しまくり、細身の身体へ合わせて動きやすく縫い直されている。


「半日で終わる保証はないだろ、リィナ。学院の試験だから予定どおり終わる、と先に決める方が危ないぞ」

「学院の試験だよ。迷宮の中で一泊させるなら、最初に言うでしょ。先生たちだって、私たちを空腹のまま閉じ込めたりしないよ」

「学院でも伝達漏れは起きる。食料が不要だと断定できる条件は、まだそろっていない」

「じゃあ、その二日分に私のお昼も入ってる?」

「簡易食は一人分だ。緊急時に最低限動くための量で、リィナの昼食として計算すると足りない」

「半日で終わらないって言ったの、レイルだよね? 私だけ空腹で動けなくなったら、共同班の安全条件も崩れるでしょ」

「リィナの食事量を正式に組み込むなら、鞄がもう一つ必要になる。重量規定も見直しだ」

「必要なら私が持つ! 食べる分くらい、自分で運べるよ! 噴射環の分、荷物は少し減らしたし!」

「試験前に食料計画を増やすなよ。出発直前に荷物の総重量と分担を変えると、確認を最初からやり直すことになる」

「先に増やしたのはレイルでしょ! 二日分も詰めた人が、私のお昼一回で計画を乱された顔しないで!」


 二人が言い争っている間に、淡い金髪(きんぱつ)の少女が近づいてきた。セレネ・グランツは肩甲骨(けんこうこつ)へ届く髪を背で整え、学院制服を規定どおり着込んでいた。胸元の魔導演算石(まどうえんざんせき)は中心から少しもずれていない。細身でリィナより僅かに背が高く、青紫色(あおむらさきいろ)の瞳はレイルの鞄を見ただけで中身の重さまで計算しているようだった。


携行規定(けいこうきてい)は一人七キロまでです。レイルの鞄は九・四キロあります」

「持ってもいないのに分かるのか」

「昨日、荷物一覧を見せられました」

「見せた覚えはないぞ」

「あなたが共同班用の安全条件として提出しました」

「提出したなら見せているか」

「自分で認めてる!!」


 リィナが勝ち誇ると、セレネは鞄から水筒を一本抜き取った。


「これは私が持ちます」

共同装備(きょうどうそうび)の分担は、班が確定してから――」

「班は既に確定しています。掲示板を確認してください」


 中央の石板には、試験班が表示されていた。


【魔導実地班・第三】

 レイル・アルヴァート

 セレネ・グランツ

 トーマ・フェルン

 ガレス・ベイロン


【武技実地班・第二】

 リィナ・アルセイル

 アルド・クロイツ

 ほか武技科生三名


【記録管制班】

 フィア・レコード

 記録科生二名


「……え。待って、私たち別なの?」


 リィナの声が低くなった。掲示板をもう一度見直し、レイルの名と自分の名が別々の枠にあることを確かめる。


「合同試験なのに、最初から最後まで別班なの?」

「科別の役割確認も試験へ含まれます」


 セレネが説明する。


「レイルの班は魔法構築と負傷者対応(ふしょうしゃたいおう)。私の【並列思考(へいれつしこう)】とトーマの詠唱記憶を組み合わせます。ガレスは熱属性の出力担当です」

「私はレイルの動きが分かるよ。何年も一緒に迷宮へ入ってる」

「それは記録にもあります。ただ、今回の目的は既存の組み合わせだけで成功することではありません」

「そういう意味じゃなくて。知らない相手と組むのが嫌なんじゃない。レイルが無理をした時、気づく人が近くにいるのかって聞いてるの」


 リィナは一度レイルを見た。胸につかえたものは、戦い方の話だけで収まらなかった。学院へ来てから、授業も寮も別になった。余白の向こうにいた少女は、レイルと同じ塔で同じ術式を見ている。合同試験まで別の班になれば、自分だけが知らないレイルの時間がまた増える。


 けれど、そんな言葉を人前で口にするのは悔しかった。


「……危ない時、こいつは自分の限界を隠すから。顔色が変わる前に止めて」


 リィナはセレネへ言った。


「承知しています。昨日の経路測定でも、規定回数を超えて続けようとしました」

「昨日も?」

「左右形成(けいせい)を四十八回です」

「レイル!」

「教官が止めるまでが規定回数だと思ったんだから仕方ないだろ」

「四十回って札に書いてあったでしょ!」

「八回は誤差確認だ」


「ほら。こういうとこだよこいつ」

「既に把握していますよ」


 セレネの返事が早かった。リィナの(まゆ)が少し寄る。セレネも自分と同じようにレイルを止められる。その事実へ安心したのか、気に入らなかったのか、自分でも整理できない顔だった。


「二人とも、俺を問題児として共有しないでくれ」

「共有した方が安全です」

「共有しない方が危ないよ」


 二人の答えが重なり、二人は目を見つめ合って少し笑った。レイルは反論を探したが、その答えが見つける前に試験開始の鐘が鳴った。


♦ ♦ ♦ ♦ ♦


 学院の【模擬迷宮シミュレート・ラビリンス】は、七本の塔の地下をつなぐ巨大な訓練施設だった。可動式の石壁、魔力で投影される疑似魔物(ぎじまもの)、痛みを弱める防護膜(ぼうごまく)、負傷判定を受けた生徒を外へ送る転送陣(てんそうじん)。迷宮管理教官が難度を調整し、参加者の技量に合わせて敵と地形を変化させる。


 入口でヘルマン教官が説明を終えると、レイルは手を挙げた。


「安全停止が作動しなかった場合の退路は?」

「外周に教官用通路がある」

「外周通路も閉じた場合は?」

中央核(ちゅうおうかく)を停止する」

「中央核へ接続できない場合は?」

「お前は学院設備が全部同時に壊れる前提で試験を受けるのか!」

「別々の設備が同じ制御系へつながっているなら、同時故障はあり得るでしょう、先生」


 ヘルマンのこめかみが動いた。


「この迷宮は二百年以上使われている」

「二百年分、壊れる理由が増えているとも考えられませんか」

「はぁ。バカ弟子の教育記録を読んだ時点で覚悟はしていたが……」


 教官は途中で言葉を切り、レイルの【七環導杖(セプテム・ロッド)】を指した。


「今回の試験では、装備喪失への対応も評価する。途中で杖が別区画へ転送される可能性がある」

「事前に言うんですか」

「言わずに取り上げると、お前は試験より杖の捜索を優先するだろう」

「当然です。師匠から譲られた物なので」

「だから言った。失っても勝手に試験を中断するな」

「破損警告が出た場合は」

「管制側へ通知される」

「通知が届かなければ」

「ええいうるさい!とっとと入れええええええええいっ!」


 背中を押され、レイルたちの班は迷宮へ入った。最初の区画は、低い天井と三本の分岐を持つ石造通路だった。壁へ淡い青色の案内線が走り、課題が表示される。


【課題一:指定地点まで四名で到達】

【評価項目:魔力管理/連携/負傷者(ふしょうしゃ)対応】


「四名で、か」


 ガレスが鼻を鳴らした。赤銅色(しゃくどういろ)の髪は短く刈られ、学院制服の上からでも肩幅の広さが分かる。以前のようにレイルたちを睨みつけはしないが、トーマの隣へ立つことを避けるように半歩離れていた。対するトーマは淡い茶色の髪を耳へかけ、杖を両手で握っている。痩せた身体はまだ実地装備へ慣れておらず、背負った小袋が肩からずれかけていた。


「僕、先頭より後ろの方が……」

「お前は中央だ」


 レイルが答えた。


「前は俺。次にトーマ、セレネ、最後をガレス。セレネは左右と術式、ガレスは後方警戒しろ」

「俺が最後かよ、ちっ」

「火力が一番高い。後ろから敵が来ても止められる」

「信用してるように聞こえないな」

「信用がないなら背中を任せないだろ? お前は俺たちに後ろから魔法を撃つことだってできる位置だ」


 ガレスは返事をしなかったが、列の最後へ移った。


 レイルは【灯光(ライト)】を低い位置へ浮かべ、歩き始めた。道中に現れる疑似魔物は、学院の魔力膜で作られた迷宮狼(ラビリンス・ウルフ)石皮蜥蜴ストーンスキン・リザード。攻撃を受ければ防護膜が衝撃を弱め、致命傷相当の判定で転送される。


 レイルは一匹ずつ倒そうとせず、【硬土(ハード・ソイル)】で足場を狭め、トーマの【土壁(アース・ウォール)】で通路を分断した。セレネが二つの術式を形成して敵の動きに合わせて一方を選び、ガレスが短い【火弾(ファイア・ボルト)】で最後尾を守る。


 課題は順調に進んだ。順調すぎることを、レイルだけが気にしていた。


「敵の出現間隔が一定だ」

「試験ですから、難度調整されているのでしょう」

「同じ間隔が続きすぎている。俺たちの移動速度へ合わせているというより、壁の向こうで待っている」

「待機術式は通常仕様です」


 セレネは答えながら、青紫の目を壁へ向けた。その瞬間、迷宮全体が震えた。レイルの手にあった【七環導杖(セプテム・ロッド)】が淡く光り、足元に転送陣が開く。


「装備喪失課題か」


 杖が光へ沈む前に、レイルは反射的につかみ直した。


「離してください。抵抗すると腕まで転送される可能性があります」

「転送先の表示がない」

「管制試験でしょう」

「術式の色が、入口で説明されたものと違う」


 セレネも気づき、胸元の演算石へ触れた。


「待ってください。これは学院の現行式では――」


 言い終わる前に、杖が消えた。続いて、壁の案内線が青から白へ変わる。


【装備依存を確認】

【弱点克服課題へ移行】


「誰が装備依存だ!」


 レイルが壁へ近づく。


【参加者レイル・アルヴァート】

【最適試験:主要媒体を失った状態での継続】


 別の壁にも文字が浮かぶ。


【参加者トーマ・フェルン】

【最適試験:聴衆および妨害下での詠唱成功】


【参加者ガレス・ベイロン】

【最適試験:比較対象を上回る成果の証明】


【参加者セレネ・グランツ】

【最適試験:予測不能条件下での完全計画達成】


「この課題は申請されていません……」


 セレネの声が硬くなる。


「トーマの妨害記録も、ガレスの処分資料も、本来は試験制御へ接続されない情報です」

「退くぞ」


 そう言ってレイルは入口へ戻ろうとした。背後で石壁が落ちた。通路が閉じ、青白い転送陣も消える。ニアが黒銀色の猫型でレイルの肩へ現れ、背を丸めた。


『【安全条件:未成立】。教官通信、遮断。安全転送術式あんぜんてんそうじゅつしき、応答ナシにゃ』

「中央核へ行く」

「待ってください。出口を探す方が先です」

「中央核を止めなければ、別班も同じ状態になる」

「別班の状況は確認できません」

「だから確認しに行く」


 レイルが答えた直後、遠くで本物の咆哮(ほうこう)が響いた。疑似魔物の軽い音とは重さが違う。石の床を震わせ、肺の奥まで届く生き物の声だった。壁の表示が、最後に一度だけ書き換わる。


【試験終了条件:全参加者の弱点克服】

【途中終了:不許可】


 セレネの淡い金髪の周囲へ、小さな光球が一つ浮かんだ。


「この迷宮は、”全員が正しく成長するまで”帰すつもりがありません」

「そんなの誰が決めたんだ」


 その問いに答えはなかった。代わりに、通路の奥で爪が石を削る音が増えていった。


【今回の登場人物】


・レイル・アルヴァート

 安全停止の同時故障を事前に質問して教官を困らせ、その想定が現実になった直後、杖を失った状態で中央核を目指した魔導科生。


・リィナ・アルセイル

 レイルと別班になる不安を戦闘上の注意へ言い換え、彼の限界を止める役目をセレネへ預けた武技科生。


・セレネ・グランツ

 レイルと同じ班へ配属され、迷宮が生徒の非公開記録まで読み取っている異常を最初に制度面から見抜いた首席候補。


・トーマ・フェルン

 妨害下での詠唱を”最適試験”として突きつけられ、再び声を試されることになった魔導科生。


・ガレス・ベイロン

 比較される恐怖を迷宮から直接課題にされ、処分中の身でトーマと同じ班へ閉じ込められた少年。


・ヘルマン教官

 レイルの安全確認へ苛立ちながらも装備喪失課題を説明し、迷宮暴走後は通信から切断された実技教官。


・ニア

 脚部制動の測定から迷宮の異常転送まで照合し、安全装置と通信の停止を検出した黒銀猫型ナビゲータ。


・ロッテ・ベルクマン

 リィナの制動を成功と停止へ分け、失敗した噴射角だけを直して試験用の低出力装備へ仕上げた技師。


・リオン・ゴルディス

 朝練二周目の途中で担架へ撤退しながら、それを修行の完遂として大師匠へ報告した弟子志願者。


【今回の能力・設定メモ】


・【模擬迷宮シミュレート・ラビリンス】は、本来は教官が難度、安全転送、疑似魔物を管理する学院設備です。

・迷宮が表示した”弱点”は、本人が克服したいと選んだ課題ではありません。

・リィナの【双踵噴射環】は低出力制限中です。加速と減速の成功例はありますが、指定位置への停止、跳躍、連続使用、実戦運用は未習得です。


【次回】


杖を失ったレイルは、リィナから教わった剣と足で仲間を運びます。

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