第62話「声を奪った手」
知り合いを助けた後に、友達になれるとは限りません。
今回は、その入口まで進みます。
再試験は、誰にも告知されずに行われた。
放課後の第三実技室。立ち会うのはヘルマン教官、トーマ、ガレス、レイル、セレネ、リィナ。それから、学院の記録補助を務める黒髪の少女が一人だった。
短く切り揃えた黒髪。人物より先に書類を確認する視線。何枚もの記録板を抱えた姿には、見覚えがあった。
「お久しぶりです、レイル・アルヴァート。リィナ・アルセイル」
「久しぶり、フィア」
リィナが先に返す。
フィアは小さく頷き、次にレイルへ視線を移した。
「前回の記録以降、重大な【未完】事故は発生していませんか」
「再会して最初に聞くことがそれなのか」
「重要度が最も高い確認事項です」
「発生していない。自分の魔法を一件保持して、任意に解除した例は増えた」
「後ほど提出してください」
「今ここで報告を始めてもいい」
「不要です。今回は別件です」
フィアはそこで会話を切り、机へ記録板を置いた。
以前と変わらない。必要な情報を必要な順番で並べ、余計な挨拶は後へ回す。
「フィアも学院に入ったんだね」
リィナが記録板をのぞき込む。
「今年から結着記録科へ在籍しています。学院内の術式事故、魔導具使用記録、試験結果の照合が主な課程です」
「それ、フィアにすごく合ってる」
「適性評価でも同様の結果が出ています」
「褒めたんだけど」
「肯定として受領しました」
リィナがレイルを見る。
「うん。フィアだね」
「何を確認したんだ」
「変わってないなって」
「訂正します。身長は前回より四・二センチ伸びています」
「そこは記録してるんだ……」
フィアはリィナへの返答を終えると、室内にいる初対面の二人へ向き直った。
「未面識の方へ名乗ります。フィア・レコード。結着記録科所属です。ヘルマン教官から、再試験と使用魔導具の照合を依頼されました」
「何で記録科までいるんだ」
ガレスが苛立った声を出した。
「学院規則に基づく記録が必要だからです」
「大げさだ。詠唱に失敗した平民が、俺のせいにしてるだけだろ」
トーマの肩が震えた。
リィナが一歩前へ出ようとする。レイルは袖をつかみ、首を横へ振った。
「まだ」
「分かってる」
声は低かったが、腰の模擬剣には触れなかった。
ヘルマン教官がガレスへ手を差し出す。
「登録済みの魔導具をすべて机へ置け」
「家の護符まで?」
「すべてだ」
ガレスは熱属性補助石、火傷防止の腕輪、家紋入りの護符を置いた。袖口の銀札は出さない。
「以上です」
フィアが記録板を見た。
「登録数三。提出数三。一致しています」
レイルはガレスの右袖を見た。少し膨らんでいる。
「なら始めるぞ」
教官はトーマへ向き直った。
「通常どおり【土壁】を詠唱しろ。失敗しても評価へ入れない」
トーマは杖を持ち上げた。
唇が乾いている。最初の言葉が出るまでに、二度息を吸った。
「流れを束ね、我が手へ集い、土の壁と成――」
銀札が光った。
今度は、ニアが先に反応した。
『局所消音術式ヲ検出。発信源、右側三・二メートルにゃ』
同時に、セレネが【灯光】をガレスの右袖へ当てる。薄い布越しに、術式文字が浮かび上がった。
「未登録媒体を確認」
フィアが書く。
ガレスが立ち上がり、扉へ向かった。
リィナが前へ回る。
「どけよ剣女」
「今はダメよ」
「武技科が魔導科の問題へ口を出すな!」
「逃げ道を塞いでるだけ。口はまだ出してないでしょ?」
「脅してるのか」
「剣は抜いてない。拳も握ってない。今のうちに戻って」
ガレスは反対へ向きを変えた。
そこにはヘルマン教官が立っていた。
「ガレス、席へ戻れ」
逃げ道はなかった。
ガレスが銀札を机へ投げる。小さな札には、旧水路で見た始動文字と同じ形が刻まれていた。
「これで満足かよ!」
「これの入手経路は?」
「家の倉庫だ。古い消音札くらい、どこにでもある」
「いつから使っていたんだ」
「知らない」
「使用記録は残りますよ」
フィアが札へ記録板を近づける。淡い文字が浮かんだ。
【起動回数:十四】
【直近起動:現在】
【使用間隔:授業日程と一致】
「訂正の余地はありますか?」
フィアがガレスへ尋ねたが、ガレスは答えなかった。
トーマも黙っていた。
レイルは勝った気分になれなかった。証拠は揃った。詠唱を奪った手も分かった。それでも、トーマの失敗記録は消えず、教室で聞いた笑い声も戻らない。
「それで、なぜやった?」
ヘルマン教官の声が落ちる。
「……うるさかったんだ」
「何がだ?」
「こいつ、聞いた詠唱を全部覚える。教官の詠唱も、上級生の詠唱も。一回聞いただけで、次の日には同じ音で言う。なのに魔力は平凡で、声も小さい。そんな奴が、記憶だけで俺より評価されるのが……」
ガレスは机の端をつかんだ。
「俺は家では兄と比べられる。兄は俺の歳には中級魔法を使った。兄は一度で覚えた、兄なら失敗しなかったって、毎朝聞かされる。学院へ来れば家の名前を知らない奴ばかりだと思ったのに、こいつが一度聞いただけで答えるたび、また同じ顔で比べられる気がした。火力なら俺が上なのに、筆記だと負ける。だから一回だけ、失敗させた。こいつが笑われて、次から声が震えた。札を使わなくても失敗する日があった。それで……」
「続けたのか」
「”戻せなくなった”んだよ!」
初めて声が大きくなった。
「今さら、最初は俺がやりましたって言ったら、全部終わっちまうだろ!」
ヘルマン教官は怒鳴らなかった。
「今日、すべては終わった。お前が続けた十四回分を記録する。処分はおって通知だ」
ガレスの顔から血の気が引いた。
トーマが杖を胸元へ引いた。
「僕が何か言った方がいいんですか。ガレスも家で、その……大変だったなら」
「今、トーマが謝る必要はありません」
セレネの声はいつもより硬かった。
「事情は処分を決める材料になります。十四回の妨害を、あなたの失敗へ戻す材料にはなりません」
「そう。今は自分の魔法だけ見て」
リィナがトーマの前へ半歩立ち、ガレスへ向いていた身体を練習位置へ戻した。
「彼は退学ですか?」
「私一人では決めかねるな。まず記録を提出して、処分審査へ回す。それまで実技参加停止、トーマへの接触禁止、消音札の入手経路調査、破損した練習杖の弁償。共同課題は監督下で行う」
「共同?」
「お前は詠唱妨害が術式へ何を残すか、十四件すべて分析して提出しろ。トーマへ書かせるな。自分でやるんだ」
ガレスは唇を引き結び、教官に連れられて部屋を出た。
扉が閉じても、トーマは杖を下ろさなかった。
「もう一度、やっていいですか?」
教官が足を止める。
「今日は評価へ入れないと言った」
「評価してほしいんです。僕が本当にできるか、見てください」
トーマは開始位置へ戻った。教室には、もう誰も笑う者はいない。
だからこそ、沈黙が重かった。
「流れを束ね、我が手へ集い、土の壁と成れ――【土壁】」
床から土が持ち上がる。
一枚の壁が、最後まで形を作った。
大きくも、厚くもない。初級魔法として標準的な壁だった。
トーマの膝が震えた。
「や、やった。ちゃんとできた!!」
自分へ確認するような声だった。
「できたよな?」
「記録しました」
フィアが答える。
「始動、形成、結着、終了。全工程成功。規定値内です」
「普通ってこと?」
「現時点では、安定した初級魔法です」
トーマは笑った。目元へ涙が浮いたが、拭う前にもう一度壁を見た。
リィナは何も言わず、彼の肩を軽く叩いて抱いた。
セレネは記録紙の失敗欄へ線を引かない。過去の十四回を消さず、その下へ今日の成功を書き足した。
レイルはガレスの銀札を見た。
「旧水路の術式と同じ系列です」
セレネが小声で言う。
「ガレスの家の倉庫へ、なぜ学院地下と同じ古式札があったのか。入手経路は調査対象になります」
「施設課の点検記録も」
「はい。別件として続けませんとね」
トーマが近づいてきた。
「あの……ありがとう」
「俺一人で見つけたわけじゃない」
「分かってる。リィナも、セレネも、ニアも。フィアさんも」
「私は依頼された記録を行いました」
「それでも」
フィアは少し考え、記録板へ一行追加した。
【当事者より謝意あり】
「記録しておきました」
トーマは困ったように笑った。
「レイル。今度、依頼へ一緒に行ってもいい?」
「冒険者登録は?」
「まだ。でも学院補助員なら申請できる。人前で詠唱できるか、外でも試したい」
「危険度の低い調査から。装備と体力を確認して、撤退条件を決める」
「それって、いいってこと?」
「条件が整えば」
「レイルの”条件が整えば”は長いよー、それだけで日が暮れちゃうくらいにはね!」
リィナが続ける。
「つまり、行こうって意味。慣れれば分かるけど」
「勝手に翻訳するなよ」
「違うの?」
「……行くつもりではいる」
「じゃあ、友達として?」
トーマが聞いた途端、今度はレイルが黙った。
「依頼仲間と友人は、危険度の確認方法が――」
「そこは分けなくていいっての! はい、友達!」
リィナの声が実技室へ響く。
「友達でいい。ただし、最初の依頼は調査系。装備確認と撤退条件は省略しない」
「うん。そこは省略しなくていいよ」
「ほら。トーマは分かってる」
「レイルの説明が長いことを受け入れただけだと思うけど……」セレネがぼやく。
トーマは今度こそ、声を出して笑った。
部屋を出る前、レイルは机に残った銀札へ目を向けた。
一人の少年を助けるために調べた古い消音術式は、学院地下へ続いている。
ガレスのしたことは、本人の処分だけで終わらないかもしれない。
それでも今日、トーマの【土壁】は完成した。
誰かに奪われていた最後の一音を、自分の声で取り戻したのだ。
♦ ♦ ♦ ♦ ♦
翌朝、トーマは自主練習場へ来た。
人の少ない端で、昨日と同じ【土壁】を一度だけ完成させ、終了まで行う。誰かが笑わないかを確認するように周囲を見たが、今日は杖を下ろしても肩が縮まらなかった。
「もう一回やらないの?」
リィナが尋ねる。
「やりたい。でも、昨日できたからって、今日十回増やすと失敗した時にまた怖くなりそうで」
「一回を終わらせたなら、それでいい」
レイルが答える。
「明日また一回増やせばいい。記録が必要なら俺が――」
「そこは僕が書くよ」
トーマは自分の帳面を開いた。
【一回成功】
【声量:小】
【終了:成功】
【次回:二回】
「自分で書けたな」
「うん。失敗したら、それも書く」
その少し離れた停止線では、ロッテが【双踵噴射環】の試作一号をリィナの靴へ固定していた。
「外へ出す風は、いつもの【微風】より弱くする。右足で前へ一歩。左はまだ使わない」
「止まる練習じゃなかったの?」
「止まるには、まず同じ強さで進める必要がある。今日は”一歩だけ”」
「二歩は?」
「一歩」
「成功したら?」
「一歩で終わり」
「失敗したら?」
「もちろん終わり」
「どっちでも一歩じゃん」
「だから安全確認をしなくちゃね」
リィナは剣を持たず、腰の保護帯へ安全紐を結んだ。
レイルは三歩先の白線へ立つ。
「俺の手前で止まる必要はない。白線を越えたら足を動かさず、受け身へ移れ」
「レイルがそこにいると、ぶつかりそう」
「左右へ避けられる」
「避けないでよ」
「なぜ」
「受け止める係でしょ!」
「固定紐がある」
「そういうところ!」
ロッテが手を叩いた。
「痴話喧嘩は終わってから。右足へ魔力。踵ではなく、足裏全体。出すのは一瞬」
リィナが息を整えた。
剣を振る前と同じように、右足の指で地面をつかむ。
魔力が足裏へ落ちた。
乾いた風が、短く鳴る。
リィナの身体は一歩半だけ前へ滑った。慌てて左足を出し、白線の直前で踏み止まる。
大跳躍でも、目に追えない加速でもない。
それでも、普通に踏み込んだ時より半歩早かった。
『右足導出、成功。出力過多、八%デスにゃ』
「できた!」
リィナは振り返り、笑った。
「見た、レイル?」
「見た。右膝の向きが少し内側へ入った。次は――」
「その前に!」
「何だ」
「できたって言って」
「……できた」
「うん!」
今度は、それだけで満足したらしい。
リィナは二歩目を要求しなかった。自分から安全紐を外し、ロッテへ試作環を返す。
「次は左で止まるんだよね」
「そう。進めたから、次は残す」
トーマが自分の帳面を閉じる。
「僕も、明日は二回」
「じゃあ私も、明日は二歩目」
「リィナは制動一回」
「歩数で数えたら二歩目でしょ?」
「そういう言い換えで訓練を増やさないの」
朝の訓練場へ、小さな笑いが起きた。
誰かを失敗させる笑いではなかった。
【今回の登場人物】
・レイル・アルヴァート
ガレスの未登録消音札を記録へ結びつけ、トーマから次の依頼へ同行したいという申し出を受けた新しい友人候補。
・トーマ・フェルン
妨害のない教官立ち会いで初級【土壁】を最後まで完成させ、自分の声を実地でも試したいと一歩踏み出した少年。
・リィナ・アルセイル
剣も拳も使わずガレスの逃走路だけを塞ぎ、説明の長いレイルの返事をトーマへ翻訳した武技科生。
・セレネ・グランツ
旧水路と銀札の術式系列を結びつけ、過去の失敗を消さず、その下へ新しい成功を記録した首席候補。
・ガレス・ベイロン
兄との比較と劣等感から始めた妨害を十四回まで続け、学院の処分と自分で書く分析課題へ向き合うことになった少年。
・フィア・レコード
媒体の起動回数と授業日程を照合し、謝意まで記録項目へ追加した結着記録科の少女。
・ヘルマン教官
証拠を揃えて処分手続きへ進み、トーマの再試験を規定どおり評価した魔導実技教官。
・ニア
局所消音の発信位置と脚部噴射の出力差を表示しながら、処分も挑戦も人間の選択へ残した案内人格。
・ロッテ・ベルクマン
試作一号の出力を一歩だけに制限し、リィナが成功しても二歩目を許さなかった魔導工学科生。
・リオン・ゴルディス
試作費を提供しながら、人体試験の判断権までは買えない契約へ同意した金環商会の次男。
【今回の能力・設定メモ】
・トーマの詠唱記憶は優れていますが、魔力出力と制御は初級相当です。記憶しただけで魔法を自動習得できる能力ではありません。
・ガレスは処分と償いの入口に立った段階です。この一件だけで許されたり、即座に友人へ加わったりはしません。
【章中間・現在ステータス】
【レイル・アルヴァート】
年齢:
十二歳
所属・立場:
王立結着学院・魔導実技科一年/エルシア・ヴァントの直弟子
冒険者資格:
Eランク
実戦総合評価:
Dランク相当
魔法認定:
・熱属性:中級
・流動属性:中級
・風圧属性:中級
・地質属性:中級
・光属性:初級上位
・生命属性:初級上位
剣術・近接技術:
・短杖術:初級
・剣術:初級相当
・受け身、足運び、装備防御、負傷者運搬を実戦で使用可能
固有律:
【未完】
能力段階:
第三段階
危険度評価:
正式再評価中
保持可能数:
一件
現在の保持対象:
なし
対象選択:
自分が形成した単純魔法のみ可能
任意解除:
可能
対象範囲:
自作の基礎・単純初級魔法
未完負荷:
長期保持時に魔力、圧力、完成要求が蓄積。睡眠・気絶時は【未完崩壊】の危険あり
安全装置:
自作小説を継続管理。学院寮へ原稿を携行
主要魔法・技能:
・六基礎現象の本物の初歩無詠唱
・六属性の初級魔法
・熱、流動、風圧、地質の中級魔法
・一件限定の【未完】式疑似無詠唱
・【双路形成】基礎段階
魔力性能:
・総魔力量:全種族統合基準で標準域
・瞬間出力:標準域上位
・制御精度:測定上限
・魔力経路耐久:再測定要求
装備・魔導具:
・【七環導杖】
・【万式魔導環】正式使用者
・オムニア第一階梯安定、第二階梯の一部解放
現在の制限:
・複数保持不能
・他人の魔法、治癒、契約へ干渉不能
・中級魔法の無詠唱使用不能
・異式双掌は短時間のみ。移動や攻撃を受けると片方が崩れやすい
章内の更新:
・学院の測定値と実戦記録の食い違いが確認された
・杖を使わない左右経路分離訓練を開始
・基礎魔法二つの同時形成へ成功例あり
・初級魔法二つの実地併用は維持と順次発動に限定
・学院都市でEランク依頼二件を達成
【リィナ・アルセイル】
年齢:
十二歳
所属・立場:
王立結着学院・武技科一年
冒険者資格:
Eランク
実戦総合評価:
Dランク上位相当
剣術:
中級剣士・上位
魔法認定:
・風圧属性:基礎
戦技:
・基礎呼吸
・踏み込み強化
・衝撃分散
・刃への生命魔力通し
・短時間の体幹強化
・【脚圧噴射】入口
固有技能:
未鑑定
固有律:
なし
独自流派:
【無終剣】原型
主要剣技・技能:
・三手から四手の連結
・狭所での短い斬撃、突き、柄打ち、受け流し
・護衛対象を背にした前衛戦
・試作装備による【踏圧】成功例一回
装備:
・個人用真剣
・学院貸与の刃なし模擬剣
・【双踵噴射環】試作一号(監督下のみ)
現在の制限:
・【無終剣】は独自流派として未完成
・多数戦では魔力と体力の消耗が大きい
・遠距離攻撃への単独対処手段が少ない
・脚部噴射は右足の一歩だけ成功。制動、連続使用、跳躍、実戦使用は未習得
章内の更新:
・武技科で中級剣士・上位と再認定
・真剣と模擬剣を場面ごとに使い分ける学院訓練へ移行
・学院都市依頼二件で、非殺傷捕獲と狭所戦を経験
・レイルと別科で行動しながら、週四回の朝練継続を決定
・足裏へ魔力を通す基礎を終え、試作環で右足の短い噴射へ一度成功
【セレネ・グランツ】
年齢:
十二歳
所属・立場:
王立結着学院・魔導理論/実技課程一年
冒険者資格・公的資格:
学院実地補助員
魔法認定:
初級複数属性/中級二術式
固有律:
【並列思考】
主要魔法・技能:
・二つの術式を形成段階まで並列構築
・一つを選択して結着
・術式記録、誤差管理、実地分析
現在の制限:
・二術式の同時結着不能
・想定外の近接戦経験が少ない
章内の更新:
・三年間の匿名筆談相手がレイルだと判明
・旧水路調査へ参加し、リィナの現場判断を正式記録へ取り込んだ
【ロッテ・ベルクマン】
年齢:
十二歳
所属・立場:
王立結着学院・魔導工学科一年/第三工房試作担当
冒険者資格・公的資格:
未登録/学院工房実習生
魔法認定:
・風圧属性:基礎
・地質属性:基礎
専門技術:
・【人工導出端】基礎設計
・排圧板、切離機構、四肢負荷測定
・【双踵噴射環】試作一号
現在の制限:
・人体装着試験は監督下のみ
・高位術式の設計、鍛造、戦闘運用は未習得
章内の更新:
・風尾栗鼠の補助首輪から排圧設計の欠陥を発見
・リィナの左右足裏出力を測定
・右足加速、左足制動の役割分担案を作成
【リオン・ゴルディス】
年齢:
十二歳
所属・立場:
王立結着学院・商務術式科一年/金環商会総帥家次男
冒険者資格・公的資格:
未登録
魔法認定:
・光属性:基礎
・風圧属性:基礎
専門技能:
・資金調達
・契約確認
・物資手配
・学院内外の流通情報
現在の制限:
・体力と実戦経験が不足
・レイルから弟子として認められていない
・出資は試作一号の材料費に限定
章内の更新:
・【双踵噴射環】へ正式出資
・人体試験の判断権、所有権、販売権を出資と切り分ける契約へ同意
【ニア】
種別:
【万式魔導環】疑似人格ナビゲータ
現在形態:
黒銀猫型/追跡時のみ犬型
使用者認証:
レイルを正式使用者として認証済み
解放階梯:
第一階梯安定/第二階梯一部解放
使用可能機能:
術式表示、危険照合、魔力経路測定、記録、追跡補助
独自魔法:
なし
判断代行:
不可
現在の制限:
使用者が理解していない魔法は発動不能。完成、攻撃、処分判断を代行しない
章内の更新:
学院内で左右経路、音響、消音術式、都市依頼の記録補助を開始
【次回】
学院へ入れない勇者候補は、門の外で”昨日詠み”の噂を聞きます。




