令和の風、江戸の隙間に。
最新エピソード掲載日:2026/05/26
筆者の好みにより、話が進んでいくにつれて、登場人物の特徴、物語の詳細がわかるようになります。
先に、登場人物の特徴や物語の詳細を知ってから読みたいという方は、「ep.0物語の詳細」からお読みください。純文学のように、読み進めるにつれて知りたいという方は、「ep.1 異能の原石、江戸に現る」からお読みください。
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時は令和。泰平の世である。
此処はかつて、幕府の城下町として栄えた場所であり、名を"江戸"という。
当時将軍が世を統べていた "江戸" とは、統治が異なるが、現在でも、政府の権力が及ばない治外的存在として確立している町だ。
そんな町に、ある若き少年がいた。その少年は、やけに華奢な体、高い声、そして愛らしい顔を持っていた。
場所が場所であれば、男にも女にも可愛がられ、人生勝ち組として生きていくことができただろう。だが、ここは江戸の町である。今でなお、当時の思想や文化が残っている。一度伝えられた伝承は、そう簡単に消えたりはしない。・・・何が言いたいのかというと、男は稼ぐ、女は家を守る、という考えが根強いのだ。
その少年は、決して男とは言えない、女子(おなご)のような見た目をしている。なので、簡単に言えば、女が働いているのか?と舐められる。
そんな、江戸の町では生きづらい大変見た目を持っている少年は、名を 矢吹天寧(やぶきあまね)と言った。