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君といきたい ー不要品AIと小さなフクロウの旅ー  作者: yunimituki
第6章ー公開処刑ー

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93/160

第6章-93 兄弟の昼休憩

ー裁判所/裏庭ー


サクは持参したお弁当を持って、裁判所の裏庭に来ていた。


裏庭のベンチに、ガーディが空を眺めながら座っている。


「ガーディ、やっぱりここだったか。

仕事復帰したんだな。体の調子はどうだ?」


「サク、お疲れ様です。

体はほとんど問題ありません。」


ガーディはベンチの端に体を寄せた。

サクはガーディの横に座り、水筒とお弁当を広げ始めた。


ガーディはお弁当を覗き込んできた。


「やはりサクは天才です。盛り付けが綺麗です。」


「なんだよ。俺の弁当なんて見慣れてるだろ?」


サクはお茶を注ぎ、一気に飲み干した。


「はあ、生き返った。」


サクは弁当を持ち、パクパクと食べ始めた。


ガーディはじっとサクを見つめた。


「今はレイ様のお手伝いをされているんですよね。

どのような仕事なのですか?」


サクは口の中のものを飲み込むと、再びお茶を注ぎはじめた。


「ひたすら書類整理と確認、集計の修正だ。


ガーディもやるか?

なかなか気が滅入るぞあれは……この後もまだ少し残ってる。」


「私は遠慮します。」


即答するガーディにサクは軽く笑った。


「だろうな。」


サクはお茶を少し飲み、カップをベンチの上に置いた。弁当箱は空になっている。


「そういや、まだ未発表だが、落石事故の犯人を今度セキ様が公開処刑するらしい。

ガーディは行くか?」


ガーディは首を横に振った。


「私は処刑は好きじゃありません。

それより、フィナやサクと話していたいです。」


「そう言うと思った。」


サクは空を見上げた。気持ちのいい風が吹き、青空の中に丸い雲がいくつか浮かんでいる。


「あの丸い雲……なんだか、フクに似てるな。」


ガーディも一緒に見上げた。


「確かに似ています。

でも、昨日遊びに行った時は、もっと丸かったような気がします。」


サクは空を見上げるのをやめ、ガーディを見た。


「昨日?なんだよ、ゼロユイ達に会いに行ったのか。俺も誘えよ。」


「会いに行ったのが夕方です。

それに、フィナがゼロユイさんに会いたいと頼まれたから行きました。


サクを誘う時間はありませんでした。

次は誘います。」


「ん?なんでフィナさんに頼まれるんだ?

フィナさんは、お嬢様っていう人の屋敷にいるんだろ?

ゼロユイとは接点ないだろ?」


ガーディは手を前に組み、悩むように頭を下げた。


「それがあるらしいんです。

それについて、ゼロユイさんはセキ様に尋問されたと言ってました。」


「はあ?セキ様から尋問?」


「私もよく分かりませんが、そうらしいです。」


サクは理解が追いつかず固まった。


ガーディも少し俯いた。


「何かの勘違いだと良いのですが……。」


ガーディがつぶやいた時、二人の間を柔らかい風が吹き抜けていった。

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