表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君といきたい ー不要品AIと小さなフクロウの旅ー  作者: yunimituki


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

64/68

第4章-64 医者への誘い

僕はコウと一緒に馬車に揺られていた。


コウが窓の外を指差した。


「ゼロユイさん、見てください。踊り子達が踊っていますよ。」


僕は小さくうなづいた。


「うん。綺麗だね。

フクがいたら、きっと一緒に踊りたいって騒ぐかな……フクとも一緒に見たかったな。」


フクの事を思い出し、目を伏せる。


コウは静かに励ましてきた。


「フクさんはきっと戻って来てくれますよ。


ゼロユイさんの元に舞い降りた時、貴方への愛情を感じました。


戻って来てから、踊りを一緒に見に行ってはいかがでしょう。」


フクと一緒に街を巡る。

喜ぶフクの顔を想像したが、すぐに首を横にふった。


「喜ぶとは思うけど、それは難しいよ。」


「なぜですか?」


「黄色い鳥は珍しいんでしょ?

きっと、見つかったら捕まっちゃうかもしれない。


コウさん、お願い。

フクの事、誰にも言わないで。」


コウは笑った。


「大丈夫ですよ。

貴方の友達が捕まるような事はしません。」


「……ありがとう。

ねえ、コウさんはどうしてそんなに優しいの?」


コウに頭を撫でられた。


「ありがとうございます。

ですが、僕はゼロユイさんの方が優しいと思いますよ。」


「そんな事ないよ。コウさんの方が優しい。

僕、コウさんみたいな人になりたいな。」


コウはゆっくりと答えた。


「そうですね。

もしかしたら、医者になれば僕のようになれるかもしれませんね。

人を救う仕事は精神を鍛え、観察力を上げてくれますから。」


「精神と観察力?どういう意味?」


「貴方に医者の素質があると言う事です。」


「本当に?なれるかな?」


「ええ、なれますよ。」


首を傾げる僕に、コウは少し声を出して笑った。


「貴方が僕のようになってくれたら、とても嬉しいです。」


「うん。なれたら嬉しいな。」


「フフッ、やはり貴方はいい子ですね。」


馬車はゆっくりと静かに街を進んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ