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君といきたい ー不要品AIと小さなフクロウの旅ー  作者: yunimituki


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第4章-63 ガイの花束

ーコウ視点/光る木の広場ー


大きな花束を2つ抱え、光る木の広場に来た。


「ガイさんは本当に真面目ですね。」


ガイから、警備隊や発掘者の死者達に向けて、花を供えてきてほしいと頼まれていた。


広場を見渡す。


「流石に、遊ぶ人も、くつろぐ人も、今は誰もいませんね。」


光る木の足元に、2つの花束を並べ静かに手を合わせた。


「警備隊の皆さん。

ガイさんが、皆さんの事を何故死んだのかと非難していましたよ。

どうか不器用だと笑ってあげてくださいね。」


手を静かに離した。


「さあ、次の場所へ行かないと……。」


広場を去ろうとした時、背中から風が吹き荒れた。


驚いて振り返ると、虹色の鳥が一人の子供を掴んでいた。


「えっ?」


見間違いかと思った。

だが、間違いなく子供を掴んでいた。


虹色の鳥は、放り出すように子供を地面に転がすと、木の上に戻っていった。


「大丈夫ですか!?」


駆け寄ろうとした時、黄色い小さな鳥がパタパタと子供の横に降り立った。


「ピィッ」


子供がその声に起き上がる。


「大丈夫だよ。フク。

けど、ちょっと強引だったね。」


フクを撫でる子供はゼロユイだった。


「あの子は……フフッ、本当に縁がありますね。」


笑顔で近づいた。


「こんにちは、ゼロユイさん。

空から来るとは優雅ですね。

虹色の鳥達とはお友達なのですか?」


ゼロユイはフクを抱き上げ、振り向いた。


「コウさんだ。フク、この人だよ。

前に話した僕を助けてくれた人。」


ゼロユイは、フクに笑顔で話しかけている。


だが、フクはこちらをじっと見つめた後、プイッと目を逸らしてしまった。


「…え?フク、どうして?」


「ギッ!!」


フクは虹色の鳥の元へ舞い戻ってしまった。


「待って!フク、行かないで!!」


ゼロユイがフクに手を伸ばしている。


そっとゼロユイの肩に手を置いた。


「すみません。

僕がフクさんを不快にさせてしまったようですね。」


ゼロユイは光る木の上を見たまま、固まってしまっている。


「大丈夫ですよ。鳥は気まぐれなものです。

いつか降りてきます。」


「そ、そうだけど、せっかく見つけたのに……。」


ゼロユイは泣きそうな顔をしている。


「では、こうしませんか?

少し時間を置いてからまた来ましょう。」


「時間を……置く?」


「ええ、僕はこの後、ガーディさんの様子を見に行くんです。

ガイさんにお願いをされましてね。

貴方も仲が良いですし、宜しければ一緒に行きませんか?」


「ガーディさんに?」


ゼロユイは光る木を見上げて叫んだ。


「フク!ガーディさんに会いに行こうよ。

来ないと、僕1人で会いに行っちゃうよ!?」


だが、フクは降りてくる気配はない。


ゼロユイは肩を落とした。


「コウさん、僕も行きたい。

フクは今、あの鳥達と一緒に居たいみたいだから。」


「分かりました。参りましょう。

途中までは馬車で行きますからね。

さあ、こちらですよ。」


ゼロユイは小さく頷くと、光る木を何度も振り返りながら、馬車まで一緒についてきた。

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